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【白猫】メインストーリー 第14章 Story2

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目次


Story9 警戒

Story10 外を知らぬ町

Story11 人気者

Story12 無と闇

Story13 世界の寝返り

Story14 明鳥

Story15 ささやかなおどろき


登場人物





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story9 警戒



方角は合ってるのか?

ああ。夜が白む頃には町に着くだろう。

それはありがたい。ところで……

値踏みってことか?たまに向けてくる殺気は?

……………

本気とは思えなかったから気にしちゃいないが……意図を教えてくれると嬉しいな。

……許せ。初対面で、しかも、記憶喪失だと言う。

少々、警戒した。

ま、そりゃそうだよな。オレだって、同じ立場だったらあやしと思うさ。

いや……そうとも限らないか。

何の話だ?

記憶喪失だっていう、女の子に会ったことがあってな。

そのときはまるで警戒しなかったことを思いだしたってだけだ。

……あるではないか、記憶。

ああ……誤解させたか。全くないわけじゃないんだ。

アストラ島から、どうやってこの島に来たのか……その記憶がないってだけさ。

……そうか。

もっと聞かないのかい?

正直なところ、お前が何者であっても、興味はない。

ただ、背中を預けるに足りる腕があると知れれば、同道の相手としては十分だ。

おメガネにはかなったかい?

結論には早い。

慎重なんだな。

カイル、お前こそ、どうしてそれほど余裕がある?

自分への絶対的な自信のためか?

ん?いや、かしこまって聞かれると困るけど……

好きな言葉があってな。スキエンティアで学んだんだけど。

ほう。

『選択とは迷いのあらわれ』

『正しい道を進んでいるときは、<選ぶ>という行為にすら気づかない』

……ってな。

…………

それが、どうつながる?

油断ってわけじゃないがね。ヴァルアス、あんたとはこうして自然とツレになった。

そうなった時点で、ある程度の問題、たとえば魔獣とかな。は、心配する必要もなくなったのさ。

……能天気な男だ。

かもな。

……選択するというのは、それ自体が迷い、か……

案外そうかもって思わせてくれる言葉だろ?

知らん。先を急ぐぞ。

おカタイねえ。あ、騎士って言ってたもんな。どこの国に仕えてるんだ?

……国などなくなったさ。とうの昔に、な……

おっと……そりゃあ、悪いことを聞いちまったな……

はるか昔だ。気にするな。……それに、国は失おうとも、仕えるべき主君はいる。

……そっか。

同情する気なら全くの的外れだと言っておこう。

じゃ、特にしねえよ。誰だって、色んな事情を背負ってるもんだしな。

フン……知ったようなことを。

知ってることしか話しちゃダメってなると、ほとんどしゃべれなくなるぜ?

わかんねえから、憶測でモノを言い合うのさ。それも楽しいだろ?あんた、友人は?

…………

オレを加えておいてもいいぜ?

調子のいいことを……それ以上しゃべるようなら置いていくぞ。

ヘイヘイ。




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story10 外を知らぬ町



ここがこの島唯一の町だそうだ。

よくやれてるな。

ん。なんだ?

この島の魔獣……相当手強いだろ?よく、人が住めてるなと思って。

くだらん……そんなに気になるなら直接住民に聞けばよかろう。

そうだな。おーい。

なっ……!?


旅人かい?珍しいねえ。

冒険家さ。

ぼうけん……か?ってなんだい?

まさか……知らないのか!?ギルドの助けもなしに、どうやってこの島で暮らしてるんだ?

よその島のことは知らないが……魔獣のことを言っているなら、もちろん、自警団で対処している。

よく戦えるな?この島の魔獣は、他の島と比較してもかなり強いぞ?

そうなのかい?じゃあ武器と防具が強いのかなあ。

島の魔獣たちは、<空石>という鉱石で作った武器をとても嫌がるからね。

カイルっ!!!

なんだよ。大きな声出すなよヴァルアス。住民さんが驚くだろ。

いや平気だけども。

これは失礼を、カイル!お前、他人との関わりは極力持たないのではなかったのか!

なんだそりゃ?そんなこと一言も言っちゃいないぞ。

くっ……!そうだがっ……!……ええい、その顔が、余計腹が立つっ!

なんでだよ。

なんで!?知るかっ!?

やかましい奴だなぁ……アレか?オレに関わると、何か事件に巻き込まれるからとかそういうことか?

でも、そんな心当たりないぞ。

ないわけ……ないのかっ!?……ならばいいっ!

わかんねー奴……悪いな、ツレが。

はっはっは。外から来た人は面白いなあ。刺激の少ない町だからね。

そう言ってもらえるとありがたいよ。なあ、宿屋はあるかい?

ああ、一軒しかないが、いつでも空いてるよ。

だってよ、ヴァルアス。そこで一息つこうぜ?

フン……好きにしろ!

行かないの?

行くわ!

はっはっはっは……


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story11 人気者



――で、そのときグレイルジャガーが……

カイルゥ……!

なぁ~ンだよ!恨みがましい声出すなよ?

な、ぜ、私たちは、住民たちに、囲まれているのだっ……!?

娯楽の少ない町なんだろうな。

……いいかっ!お前はともかく、私は魔族だ!

人間たちの慰みものになるいわれはないっ!

そういうときばっか種族を持ち出すなって。そんなに嫌なら、先部屋行ってな。

……そうもいかぬっ!

ガキじゃねえんだから、見張ってなくっていいっては。

ね~ね~、それで?グレイルジャガーを?

ああ、そうそう。そこで出くわしたグレイルジャガーを、オレは、そのとき出会った奴と一緒にやっつけたんだ。

すご~い!

……あいつ、いい腕してたな。独学だって言ってたけど……

独学なわけがなかろう。

ん?

い、いや!ゴホン!

なんだよ?

なあなあ、もっと冒険の話聞かせてくれよ!

おう、いいぜ。じゃあこれは、オレがスキエンティアを出てすぐに遭遇した事件なんだが――




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story12 無と闇



ォォォォォォォ……!!!

これが……<無>か……!

……意識が……!いまにも霧散しそうだ……!

超えられるのか……我は……!

……ァァァアアア……!!!


なんだ……!?<闇>である我を、侵食しようとする……!?

これは……なんだ……!?

ォォォォォォォ……!!!


『個』では……ない……!!!

この……意識の奔流は……!

なぜ……<無>に……これほどまでの……!

無数の……意思があるのだ!?


ガァァアアアアア!

消え………………る…………

闇……そのもの……たる……この……我の……自我……が……



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story13 世界の寝返り


…………

世界は終わりを拒む……

優勢も、劣勢も、全ては世界の寝返りに過ぎない……

それが……<均衡>……


…………

……?


そう……破壊する者……

私と対をなすあなたは……

それを是とするのね。


なら、思う存分、やればいい。

<有>は<無>を待つだけ。……私は。

それを知っているだけ。



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story14 明鳥


……くぅ~~~~……っ……!

昨日は楽しかったな!

お前……本気で言っているのか?

あんただって、隅っこの席で、自警団相手に剣術談義を花開かせてたろ?知ってるぜ。

……!ただの、暇つぶしだっ!

楽しいから暇つぶしになるんだろ?つまんなかったらやらないんだし。

そうとも限らん!

お、なんだそりゃ。どういう返し?

カイル……!貴様は……!

思っていた以上に、ちゃらんぽらんな奴だな!

……何を思ってたのか知らないが、酒場での態度だけを見て断じるのは早計だと思うぜ。

失望を禁じ得ん!

ははは、あんたって、案外面白い奴だよな。いじられキャラってヤツ?

くだらんっ!もういい、貴様は一人で勝手にやっていろっ!

――いや、いかないでくれ。

今更何をっ……!?

……?どうした?

……空気が……

何?

――!?なんだ、この圧は!?

圧だと……!?

空だっ!!!

!?


……くくくくくっ……!

儂を置いて一人で遊びに行くなんてつれないじゃないか……?

――闇の王よ!


な、なんだあれは!?

なんて巨体だ……!?

女子供は家へっ!自警団っ!武器をっ!


なんだ……あいつは……

世界の<我儘>バール!

世界の……<我儘>……?

まさか……勘づいたのか!?

あれは敵か!?

そうだ!奴には、あらゆる存在が、壊すだけの玩具にすぎん!

貴様ら人間も!魔物すらも!

なんだって!?



おや……?……そうかそうか、歓迎の宴をひらいてくれるのか……

いつもの芸で恐縮だが――

――ご披露させて頂こうかな!?


ハッハッハッハ……!拍手はどうした!?

なっとらんなぁ!最近の若い連中は!

……と、質を求める儂の方に問題があるという説もあるかな?

ならば、量でも構わんぞ?ほれ、新人は掃いて捨てるほどおるのだろう?次だ、次。


おっと……すまんすまん。チト鼻が、むずむずしてなあ。


魔獣たちも、奴を狙っているのか!?

言っただろう!奴の生存を望む者など、この世におらん!

くっ……!

おい!?

引きつける!町が危険だ!

馬鹿な、お前一人では囮にすらならんぞ!?

……ちぃっ!


さてと、次の玩具は――

久しいなっ……!バール!

ンン~~~~~~~~~っ???

そのメガネ……あの時代にも、たしかあったな。

センスの欠片もない魔族が、好んでかけおったわ。正直、どうかと思ったがな。

……ずいぶん上機嫌だな?

儂はいつでもポジティヴだぞ?

――闇の王の腰巾着の貴様と違ってなァ!?

くっ……!!!……甘く見るなっ……!永らく封印されていた貴様ごとき――

――陛下が手を下されるまでもない!この暗黒騎士ヴァルアスが、いまこの場で滅してくれるっ!

――我が剣よ――

<魔剣・光輝を残蝕せしもの>……貴様が何者であろうとも、この刃で断絶できぬものはない!

やれやれ……前提を知らぬ若造の勇み足は、滑稽としか言いようもない……





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story15 ささやかなおどろき



ぐぁあああああっ!?

くくくくく……!騎士くん、君の裁量ではそれが限界なんだと知ってるよ。

責任者を呼んでもらえるかな?

……誰が、貴様の望みなどっ……!

そうか。ならば死ね!


ヌゥ!?

!?


いいぞ、続けてくれ!

<焔硝のルーン>装填!

<空槍>放て!


こんな木屑が、『痛い』だと……!?

……?

――そうか……!この島には、虚空の幽園が……

なるほど……儂は、まんまとおびき出された、というわけか?

……何のことだ?

素っ惚けるなよ?<虚無>を帯びた兵器か、それならたしかに、儂にも通用するなぁ。

儂は<破壊>だが、<無>ではない。悪くないところに目をつけたぞ、小僧。

…………

人が悪いぞ、先に言ってくれよ?いつぞやの光の王との共闘以来だ。

ほんの少しだけ……面白くなってきたじゃないか?

くくくく……また、な。

!?持て!


でかいのが退いたぞ!

やった!

すごいじゃないか!こんなに上手くいくなんて……


……ヴァルアス。……あんたは……


命拾いしたのは、私か……

さて……どう言い訳したものか……




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