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【黒ウィズ】フェアリーコード Story 2章 ~歪む世界~

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作成者: にゃん
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目次


Story1 心の音色とともに

Story2 黒き炎

Story3 この異界は……

Story4 タワーへ向かって

Story5 ところでフェアリー

【4コマ】初登場補正なしver

Story6 ソウマとタツヤ




登場人物


学生リレイ(鶴音リレイ
妖精ルミス(ルミスフィレス)
教師ソウヤ(紅鬼ソウヤ
ギン
悪魔マサン
悪魔ディギィ


story1 心の音色とともに



そーれ!

 斧の一撃が荒れ狂う。音の衝撃波が吹き乱れる。

くうっ……!

 剣を手にした少女は果敢に前に出て、ディギィと切り結んだ。押されてはいるが、怯んではいない。

ルミちゃん!

 銃を手にした少女は後方から援護する。敵を倒すことより、守ることに重点を置いた援護だと君は思った。

そう。これは守るための戦いだ。はっきりとそれが確信できた。なぜなのか――考えて、君は気づく。

音だ。ふたりの少女からにじむ音。

ディギィの、でたらめで無茶苦茶で重く激しい音色にまぎれ、ふたりの、気高く澄んだ音色が、かすかに聞こえる。感じられる。

君は、カードを手に取り、前に出た。

キミ――?

 わかっている。魔法は使えない。だが。

彼女たちを見ていると、胸の一部が熱くなる。同じような思いを背負い戦った人がいたこと、彼と共に戦った自分がいたことを思い出して。

その日々が。その思いが。

音色となって、あふれ出す。

この音は――キミのカードから流れているにゃ!?

 君は駆け出す。想いと共に。心の音色が、ついてくる。

これは、大事なものを守るための音。想いを力に換える音だ。ならば、できないはずがない。


――えっ?この音って――

まさか――あなたが!?

え?なになに?なんの音?

 きょとんとしているディギィヘと、君は、音を奏でるカードを向けて。

思いのままに、魔法を解き放った。


>BOSSディギィ

守り通すにゃ!


 君は魔法を放った。魔力が黒い獣となって、猛烈な勢いでディギィに激突する。

むぎゃん!

すごい!なにあれ!魔法!?

 そうだよ、と答え、君は矢継ぎ早に魔法を放った。

今ならできる。そんな確信があった。そして、まるでその確信を具現化したように、思った通りの魔法が次々に発動した。

――んもう!

 ディギィが斧を振った。それだけで、君の魔法が弾き飛ばされる。

彼女はふくれっ面で君を睨んだ。

不意打ちなんて卑怯じゃん!騎士道精神ぜんぜんないじゃん!

 いや、最初に不意打ちしてきたのそっちなんだけど、といちおう君は言ったが、ディギィは、すねたように顔を背けた。

ふんだ。そーゆーのキライ――

 だん、と地面を蹴ったかと思うと、その身体は砲弾のように跳び上がり、一瞬で視界から消え失せてしまった。

不利と察して逃げた――というより、単純に機嫌を損ねたという感じだった。

なんにしても、戦いは終わったようだ。君は息を吐き、振り返る。

剣を持つ少女と目が合った。君に、厳しい眼差しを向けている。

……あなた、何者?妖精じゃなさそうだけど。

 えーっと、と君が説明しようとすると。

ルミス。ルミスよね、あなた。

 老婦人が起き上がり、少女に声をかけた。

少女は、そこで初めて、彼女をまじまじと見つめ、目を見開く。

あなた――ギン!?

え、知り合いだったの?

 老婦人は、穏やかに微笑んだ。



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story5 黒き炎


俺は、マサン。おまえは?

ふざけるなっ!

 ソウヤは容赦なく攻撃を繰り出した。分離したコウモリ状の翅音と、大鎌による挟撃を見舞う。

マサンはそのすべてを、ひょいひょいとかわした。まったく何気ない、無造作な動作で、しかし確実に死の旋風から逃れてのける。

ハハ。おふざけなしの人生がお好みか?ちょいと趣味が合わねえなあ。

 回避に徹していたマサンが、余興のように前蹴りを繰り出す。

ソウヤは左手の翅音を楯にして受けた。衝撃。後ろに数歩下がって転倒をこらえる。

――おっと。やるやる。おまえをひねり潰すのは、骨が折れそうだ。

俺、楽に勝てない相手とはやり合わない主義でさ。今日のところは見逃してもらおうかな。

 言うが早いか、マサンの全身がボッと燃えた。

まるで瞬時に火葬され灰となったように、男の身体が消え失せる。


大鎌を携帯ピアノに戻しながら、ソウヤはつぶやく。

悪魔だと……くそっ。いったい何が起ころうとしてる?



何を企んでいるにゃ?

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story6 この異界は……


 ファミレス、という場所に入り、大きなテーブルに着いた。

簡単な自己紹介を済ませつつ、君は、ルミスとリレイ、と名乗ったふたりから、この異界の理を聞いた。

この異界では、気持ちが音になること。本来人間には聞こえないその音――フェアリーコードが世界を律していること。

音を操る力を持つ妖精が悪さをすると、先ほどのように世界の音が外れて、異常な事件が起こってしまうこと……。

気持ちが音になり、その音が力となって、世界の秩序を形作る異界ってわけにゃ。

この異界に空間の淀みが少ないのは、フェアリーコードが秩序を保っているからかもしれないにゃ。

 なら、どうしてさっきは魔法を使えたのかな?と、君はウィズに尋ねた。

キミの気持ちが音になって、その音がキミの力になったからじゃないかにゃ。

私たちが楽器を武器にするのと、同じようなことかな、ルミちゃん。

フェアリーコードを操って力に換える、って意味では似たようなものね。

 そんな話をしていると、まじめそうな男性が席にやってきた。

遅れてすまない。その人たちが、メールの?

はい、先生。魔法使いさんと、ウィズさんと、おギンさんです。

よろしくにゃ。

うわ。本当にしゃべるのか。あ、見つかると追い出されるから隠れて。

 言われて、ウィズは不服そうに君のローブの内側に身を隠した。

君は、ソウヤと名乗った男性に改めて自らの素性を説明する。

異界から来た魔法使い、か……そんなことがありうるのか?

普通はないと思うけど……今は、フェアリーコードが相当乱れちゃってるから。

昨日の夜なんて、紅い雪が降ったもんね。積もらなくて良かったーアレ。

フェアリーコードが乱れている……っていうのは、さっきの妖精のせいにゃ?

あいつだけじゃない。ここ最近、あちこちで暴走妖精が悪さをしたせいよ。

今日だけで2人。こんなの、これまでなかったよね。

どうやら、悪魔が絡んでいるようだ。学校で、マサンという悪魔に襲われた。

悪魔?そっちにも出たの?

私たちも、ディギィっていう悪魔の子と戦ったんです。

この異界の悪魔は、どういう存在にゃ?

暴走した妖精の、成れの果てよ。

怒りとか、悲しみとか……何かひとつの感情に囚われると、その音が大きくなりすぎて、他の気持ちをかき消してしまう。

そうやって暴走した妖精が、事件を起こす。人間の音を――心を喰ったりとかね。

 ソウヤが、じろりとルミスを睨んだ。ルミスもまた、不機嫌そうにソウヤを睨み返す。

暴走した心は、もう自分じゃ止められない。その果てに、完全に心の音が外れてしまったのが悪魔よ。

奴らは、欲望と感情に任せて好き勝手に生きてる。フェアリーコードを律する、っていう妖精本来の役目なんか放り捨ててね。

むしろフェアリーコードが乱れていた方が、奴らにとっては都合がいいの。世界の音を外してやりたい放題できるから。

だとしたら、悪魔たちは何らかの方法で妖精たちを暴走させて、フェアリーコードを乱させているのかもしれないにゃ。

じゃあ、まずは悪魔から止めた方がいい?

悪魔は止められない。

 ルミスは言った。あらゆる気持ちを断ち切るような口調だった。

妖精なら、暴走してても倒せば元の音に戻る。だけど、悪魔は違う。もう元の音に戻ることはない。

だから、悪魔は倒すしかないの。倒して……音を消し去る以外、もう、どうしようもないのよ。

 場が、しん、と静まり返った。

流れていたはずの音が、途切れている。それはきっと――ルミスが強(し)いて、それも強く、己の感情を殺してしゃべったからだろう。

そのことに、彼女自身も気づいたらしい。ばつの悪そうな顔をして、沈んだ空気を振り払うように頭を振った。

ところで――ギン。あなた、何かを知っているようだけど。

いかにも。

 ギンは、楚々と微笑んだ。発作のような症状は、もう落ち着いたようだ。

ルミスと知り合いってことは、ギンも妖精にゃ?

あたしは、ただの人間よ。リレイちゃんと同じで、妖精が見える体質というだけ。

ルミスとは、海外旅行中に出会ったの。その旅行も、実は、これを探し出すのが目的だったのよ。

 ギンは、懐から取り出したものをテーブルに置いた。あの紅い結晶だ。

これは……結晶?中に、音を閉じ込めてあるのか。どうしてこんなものを?

実は、この土地は、もともとフェアリーコードが不安定な場所でね。

時折フェアリーコードがひどく乱れることがある。酷い場合には、大惨事が起きかねないほどにね。

だからあたしは、フェアリーコードを安定化させる方法を探して、旅をして……これを見つけて、帰ってきたの。

強い気持ちの残響をかき集め、結晶化させた、数百年分の「音の化石」。スコットランドの魔女妖精(ハグ)からもらったのよ。

乱れの中心となる場にこれを捧げれば、フェアリーコードを安定させることができるはず。

これほどの音の塊、悪魔にとったら格好のエサね。ディギィとかってのが追ってくるわけだわ。

マサンも暴走妖精から似たような音の結晶を回収していた。何かに使うつもりなんだろうか。

 食い入るように結晶を見つめるソウヤヘ、ルミスが冷たい皮肉を飛ばした。

食べたいなんて思ってないでしょうね、吸血鬼。

あら。ソウヤ先生は吸血鬼なの?

そうよ。妖精を喰らい、その力を血肉に宿した結果、人の音を喰うようになった一族の末裔。

僕の一族がそうして力を高めてきたのは事実だ。でもそれは何世紀も前に禁じられた行いだ。

悪しき所業を悔い改め、自らを戒める。そうして人は進歩する。いまだに人を喰う妖精とは、そこが違う。

えっと……それでギンさん、その結晶、どこに持って行ったらいいの?

東京タワーよ。歩き回って調べていたんだけど、今回は、あそこが乱れの中心部になっているようなの。

そっかー。あそこ、そんなことになってるんだ。

わかってたなら、早く言ってよ。そしたら、とっとと行って、それ置いてきたのに。

中の音を解放できるのはあたしだけなの。そういうふうに、魔女妖精(ハグ)に鍵をかけてもらったから。

なるほど。誰かに奪われ、悪用される危険性を考えると、賢明な処置ですね。

実際、ディギィに追われたわけだしにゃ。きっとまた、この結晶を狙ってくると思うにゃ。

じゃあ、おギンさんが無事に東京タワーに辿り着けるように、私たちで護衛しないとね。

 自分も手伝う、と君は申し出た。異界のこととはいえ、非常事態なら放ってはおけない。

ありがとう、魔法使いさん!ぜひよろしく!



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story4 タワーへ向かって



 バス、という乗り物を使って、東京タワーに向かうことになった。

だいじょうぶ?バスに乗ってる間に襲われたら……。

人が多いところほど、心の音が多く重なって。フェアリーコードが強固になるの。悪魔だっておいそれと音を外せないくらいにね。

へー、そうなんだ。そういえば、妖精が悪戯するときって、たいてい人気のない場所でやるもんね。

 ギンに無理をさせない、という意味でも、バスという乗り物は適していた。

ごめんなさいね、迷惑かけちゃって。

前にスコットランドで会ったときは、もっと元気だったのに。人間って寿命が短くて不便ね。

ねえねえ、ふたりって、どうやって知り合ったの?

この子が道端でへたりこんでいるところに、あたしが通りがかったのが最初ね。

へたり込んでなんかなかったでしょ。暴走妖精を追ってる最中、ちょっと一休みしてただけよ。

そういう割には、ボロボロだったけど。

ふん。

お腹も空いてたみたいだったから、日本から持ってきたお菓子をあげたの。これをね。

もしかしてルミちゃん、これ食べたくて日本まで来たの?

違うわよ!やけに妖精の多い街があるって聞いたから!ついでに食べられたらいいなとは思ったけど!

仲が良くていいわね、ふたりとも。あなたたちを見てると、昔の友達を思い出すわ。

友達って……ひょっとして妖精?

ええ。西洋から渡ってきた妖精だったり、この国土着の妖怪だったり。小さい頃から、よくいっしょに遊んでいたの。

 ギンは、つと目を伏せた。

でも……あるとき、フェアリーコードが大きく乱れてね。放っておいたら、そのまま崩壊して、すべてがぐちゃぐちゃになるところだった。

そうならなかったのは、彼らが身を挺して止めてくれたから。フェアリーコードに空いた穴を、自分の音で埋めてくれたからなの。

そんなことがあったんだ……。

おかげで、あたしたちは今も生きてる。彼らが止めてくれなかったら、このあたり一帯、人外魔境と化していたでしょうね。

言っておくけど、人間のためじゃないわよ。あたしたち妖精は、自分たちが生まれた世界を守りたいだけなんだから。

妖精は、世界に流れる音から生まれる。だから、世界は自分の一部みたいなものだし、自分は世界の一部でもあるの。

あたしたちにとって世界を守るのは、自分を守るのと同じくらい当たり前のことなのよ。

彼らも、そう言っていたわ。

あたしたち人間は違う。自分は自分、世界は世界。だから、大事なのは自分と、その周囲のものだけ。そこが、人と妖精の違いかもしれないわ。

確かに……世界って、なんかフワッとしてて、大きすぎて遠いっていうか。世界を守るなんて、考えもしなかったなぁ。

あたしからしたら、その感覚が不思議ね。自分の手にケガをしたら包帯を巻くでしょ?世界を守るって、そのくらい当然のことよ。

 妖精と人間。出自も暮らしも違うのだから、お互い感覚的に理解できない部分があるのは当然かもしれないね、と君は言った。

そうかもね。でも、感じ方が違っても、友達にはなれるよ。ね、ルミちゃん。

まあ、猫と人間だってよろしくやっていけてるみたいだしね。

私は人間にゃ!!!

 その主張久々に聞いたな、と君は思った。



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story5 ところでフェアリー



あのディギィって悪魔、厄介よね。

おギンさん、どこで知り合ったの?

アメリカよ。音を集めていたら見つかっちゃって。まさか日本まで追ってくるなんてねえ……。

アメリカの悪魔かー。悪魔……悪魔……デビル……。

ひょっとして、あれが噂のジャージーデビル!?

都市伝説ってこうやって歪んでいくのね、きっと。


***


それにしても、この異界の妖精は凶悪にゃ。

あら。あなたたちの世界にも妖精がいるのね。

 こういうのです、と君は絵を描いた。

へー、ハチの妖精さんか~。メルヘンでかわいいねー。

ミツバチって、1度敵を針で刺すと死ぬんでしょ?

針と内臓がつながっているから、針を抜くと内臓まで抜けて、死んでしまうのよね。

もっとメルヘンな会話して!?特にそこの妖精の人!!!




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story6 ソウマとタツヤ



 保育園で娘を引き取り、自宅に戻ってベビーシッターに預けた。

自宅には、音の結界を張り巡らせてある。この都市の音が乱れても、容易に被害が及ぶことはない。

もちろん、だからと言って、今の事態を看過するわけにはいかない。ソウヤは断腸の思いで自宅を後にし、夕方の街に繰り出した。


(マサンを探す)

 奴は明らかにこの事件に関わっている。その企みを食い止めるにしても、情報を聴き出すにしても、接触する必要がある。

(人の音を……心を喰らう怪物。消してやる。自分がしたことの惨さを思い知らせてやる)

 怒りで、心が昂っている。自らを鎮めるため、ソウヤは、スマートフォンから画像を呼び出した。

娘が初めて、『ぱぱ』と書いてくれた手紙。あの子の気持ちが――失われた音が、聞こえてくるようだった。

w――先生?

突然声をかけられて、ソウヤはハッとした。

……早苗(さなえ)

早苗タツマ。ソウヤが勤務する学校の生徒だ。授業で何度か顔を合わせている。

何してんだ、こんなとこで。

いや……ちょっと、人を探していてね。

人探し?こんな街中で?探偵かよ。

どんな奴を探してんだ?それか?見せてみろよ。

 ひょいとスマホを取られた。その拍子に指が画面をフリックし別の画像を表示した。

愛するユリカ(5歳)の画像である。

……うわ。

違う。

あんたやべーな。

違う。それは娘だ。本当に!ちょっと前の画像を見てくれ、僕と写ってるのがあるから!

 タツマはうさんくさそうな顔で画面を操作し、はたと動きを止めた。

探してんのって、コイツ?

 押しつけるようにスマホを返してくる。画面に表示されているのは、学校で咄嵯に撮ったマサンの姿だった。

そうなんだ。ええと……友達でね。田舎から出てきて、近くに来てるっていうから。

田舎にしちゃブッ飛んだファッションだな。

 タツマは肩をすくめた。

見たぜ。

え?

そいつ。さっき歩いてた。

 普通なら、人間には悪魔や妖精は見えない。マサンはあえて”姿”を見せているのだろう。ひょっとしたら、自分を誘い出すために。

本当かい!?どのへんにいた!?

ちょっと行ったところに、ライブハウスがある。そこに入ってったよ。相当目立ってたぜ。

そうか……ありがとう、助かったよ!

 ソウヤは、あわててそちらへ駆け出した。


去りゆく教師の背中を、タツマは静かに見つめる。

その瞳には、現代日本の男子高校生らしからぬ、ひどく冷たく酷薄な色が宿っていた。



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00. Fairy Chord Prelude
  序章前編後編
2019
01/17
01. Fairy Chord
  序章
2019
03/14
02. ルミス編(GP2019)08/30
03. リレイ編(GP2019)09/12
04. フェアリーコード2
  序章
2019
11/26
05. フェアリーコード3
  序章
2020
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