【テイルズ オブ ザ レイズ】プロローグ
光に含まれる無限のエネルギー「キラル分子」の活用によって繁栄した世界、ティル・ナ・ノーグ。
しかし――かつて世界はそのキラル分子によって滅びかけた。
人々は無限のエネルギーを力に変える魔鏡兵器の開発に明け暮れ、
その使い手は「鏡士」と呼ばれ戦いに駆り出されていた。
そして長年の研究の末、
この世界に「カレイドスコープ」と呼ばれる魔鏡兵器が誕生した。
物質や生命の根幹であるアニマを消滅させ、
対象物を光る砂に変えてしまうこの兵器は世界大戦で猛威を振るった。
だが、その代償は大きく、
カレイドスコープの乱用は世界全体のアニマを分離しやすい状態へ陥れた。
結果多くの森や大地、そしてそこに住む人々も砂になって消えていった。
この時、世界を守ろうとした鏡士がいた。
開発者の一人だったその鏡士は、カレイドスコープを生み出した自分を憎み、
滅亡に瀕する世界を救うため「アイギス計画」を遂行した――
そして現在。ティル・ナ・ノーグは、穏やかな風景を取り戻していた。
小さな島オーデンセに住む少年イクスは、幼なじみのミリーナや島の仲間と平和な生活を送っていた。
しかしある日、空一面に流星群が降り注ぎ、故郷は島ごと消失してしまう。
偶然生き残ったイクスとミリーナは、救世軍を名乗る戦士に助けられる。
からくも首都セールンドに辿り着いた彼らは、世界が滅びの危機にあることを知るのだった。