星降るキセキな夜に・ストーリー・宝箱
臘八粥√
肇始十三日 夜
村の傍にある平原
荒地の奥から激しい戦闘の物音がする。
村人たちは借りてきた猫のように立ち尽くしている。
暫くして、二人が戻ってきた。
臘八粥は疲れきった顔で村長に目を向けた。
臘八粥:堕神は倒しました。
臘八粥:早く、あの子たちを解放しなさい。
村長:……
村長:ですが……
臘八粥:わかりました。では、一緒にそのほかの問題も考えましょう。
臘八粥:土地の問題は、今から港町の城主の所へ行って相談しましょう。ここで突っ立っていても何も解決しませんよ。
村長:……
村長:は、はい!おい、みんな……!
村人たちが集まって、相談を始める。その様子を見ながら、臘八粥は頭を横に振って溜め息をついた。
臘八粥:この子たちを、おうちまで送りましょう。
臘八粥:この村にはもう、生贄なんて必要ないですからね。
お屠蘇√
肇始十三日 夜
村の傍にある平原
荒地の奥から激しい戦闘の物音がする。
村人たちは借りてきた猫のように立ち尽くしている。
暫くして、二人が戻ってきた。
お屠蘇は淡々とした表情で男へと目を向ける。
お屠蘇:堕神は倒したぞ。
お屠蘇:早く、あの子たちを解放しな。
村長:……
村長:ですが……
お屠蘇:土地の問題まで私たちに押し付けるつもりか?
村長:えーと……
お屠蘇:キリがないな。
そう言って、傍にいる臘八粥に振り返る。
お屠蘇:私はこの子みたいにお人好しじゃないんだ。
お屠蘇:自分たちの事は自分たちでなんとかしな。
お屠蘇:でも、祈りや人に頼ることで解決しようとするな。
お屠蘇:堕神に関しちゃ、料理御侍ギルドに相談しな。わかったか?
お屠蘇は武器を下ろして、苛立たしげに言った。
お屠蘇:その子たちを解放しな!今後、二度と生贄を立てるような真似をするな。そのときはこの剣でお前らを叩き切ることになるぞ?いいな?
村長:は、はい!
お屠蘇:ほら、これでお前の悩みは解決だ。
臘八粥:……
臘八粥:人によると思いますよ。
お屠蘇:え?
臘八粥:その方法は私にはできませんから。でも、ありがとうございました。
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