【黒ウィズ】アルドベリク編(GP2020)Story
アルドベリク・ゴドー(cv.櫻井孝宏) 魔界の半分を支配するお人好しの魔王。 お騒がせ者の天使ルシエラを訳あって、居候させている。 振り回されてることが多い。 |
開催期間:2020/08/31 |
目次
story1 嫌われ者
ドミー!何やってんだ!次のパレード始まっぞ!準備しろよ!
おやびん……。
ドミー、また子どもたちに嫌われちゃった……キモいって言われちゃった。
嫌われた?そんなこと気にすんなよ。胸張ってマスコットやれよ。
でも、ドミー嫌われるのいやだよ。ドミー、みんなに愛されたい。愛されドミーでいたい。
…………。
おふたりともこんなところでサボりですか。
サボってんじゃねえよ。ドミーが子どもに嫌われるのがイヤだって、出たがらねえんだ。
嫌われるのがイヤですか。そうですね。誰でも嫌われるのはイヤです。
ですが、嫌われるのは果たして悪い事でしょうか。
まかたんさん。我々の知る嫌われ者の話をドミーさんにしてあげればいいのでは?
嫌われ者……。
ああ、あいつか。
***
魔王ブラフモが倒れ、まだ魔界が戦乱と混乱の渦中にあった頃。
魔界を支配せんとする勢力がふたつあった。
イザークと、魔王ブラフモに従っていた魔界の旧主派と呼ばれる者たちである。
そして敵対するヴェイン卿の領地の前で、アルドベリクの軍は足止めをくらっていた。
なんで攻めちゃいけねえんだよ。
見ろ。あの街を。おかしいと思わないか。
ん?なんだよ、普通じゃねえか。街に暮らす奴らがいる。それだけだ。
これから戦争をしないのなら、普通だと言える。だが、いまは違う。
この領地を落とそうとしている俺たちの前で、戦いの構えをまるで見せていない。
罠だっていうのか?
もっと悪辣なものかもな。領民を盾にしているんだ。お前は無防備な者と戦えるか?
ダメだ。俺は女子供は殴れねえんだ。お前もダメなのかよ?
俺は魔族だぞ。やろうと思えば出来るがいまはやるべきではない。
俺たちと旧主派の貴族たちの違いは、明確だ。
奴らはこれまでの魔界に倣い裏切りと暴力で支配しようとしている。
俺たちは違う。魔界に新しい秩序を持ち込もうとしているんだ。
相手もそれが分かっているんだろう。
無防備な者は殺すことが出来まい、と。
は?なんだそりゃ。そんなことして面白いのか?
面白いんだろう、奴らにとっては。
ー旦、退くぞ。イザークには伝令を出す。何か策を考える必要がある。
退却の道中で、アルドベリクはイザークからの伝令を受けた。
何を考えているんだ。あいつは。
どうしたー?何かあったのかよ?
イザークが、ヴェイン卿を攻め落としたらしい。
別方面で戦っていたはずのイザークが、突如方針を変え、ヴェイン卿を攻めたのである。
おそらくアルドベリクの伝令を受けてすぐ行動を起こしたのであろう。
戻るぞ。直接会って確かめたい。
あの堕天使め……。
***
ヴェイン卿の領内に入ると、肉の焼ける臭いが鼻を刺した。
ただの杞憂で済めばいいと思ったことが、現実となっていることで、アルドベリクの苛立ちはさらに増した。
なんだよ。やたら睨まれてるな、俺たち。
無防備な者を殴ったんだ。当然の反応だろう。
俺たちよりも恨みを買った奴が来たぞ。
現れたのは、イザークだった。
右手には剣を、左手にはこの戦いの戦利品を携えている。
イザークは戦利品を屍の山に放り込み、アルドベリクたちを迎え入れる。
遅かったな。もう全部終わったぞ。
聞きたいことがある。なぜ攻めた。
無防備だったからだ。
それでは今までの魔界のやり方と同じだ。俺たちは変化をもたらすべきだ。違うか。
当然だ。だからこうやってブラフモの残した遺産を探している。
で、あったのかよ。その何とかの瞳ってやつは。
〈魔王の瞳〉だ。残念ながらヴェイン卿は口を割らなかった。もしかすると知らなかったのかもな。
真実がなんであれ、奴はもう口を開くことはないがな。
屍の山に放り込んだ戦利品を見やり、イザークが言った。
出来れば、旧主派の奴らが見つけるまでには手に入れたい。
それを旗頭に団結されては困るからな。
それよりも、俺の問いに答えてないぞ。
何の問いだ。
なぜ攻めた。領民を盾にしていることはわかっていたはずだ。
フフッ。
何が面白いのかイザークの口角が上がる。
なぜ堕天使の俺が魔族の命を惜しむと思った?
不敵な笑みを残したまま、イザークは続けた。
あとは貴公に任せる。俺は担当する地域に戻らねばならない。
黒く染まった翼を羽ばたかせ、イザークは舞い上がる。
いつの間にか彼に付き従うようになっていた魔族たちも、声を上げてそれに続いた。
皆、魔界の爪弾き者やー匹狼のような者ばかりである。
なぜかイザークの下には、そのような者ばかりが集まった。
さてと……俺たちはどうする?
まずはここに日常を取り戻さなけれぱならないだろうな。
それから領民の傷を癒すことも必要だ。心も体もだ。
アルドベリクが領地を管理するようになると、領民も落ち着いた生活を取り戻すことが出来た。
彼ならばヴェイン卿のように、自分たちを盾にするような真似はしないだろう、とすら思い始めた。
それは難しいことではなかった。
傷つけられた者というのは、そのあとに来る自分たちを守ってくれる者を信頼するからだ。
この場合は、アルドベリクがそれに当たった。
そして恨みや憎しみは、ヴェイン卿、それ以上にイザークヘと向けられていた。
おっしゃ!俺に任せろ!
クィントゥスの鉄拳が大岩を叩き割ると、領民から歓声が上がった。
戦火で焼けた地を開墾するためには必要な作業とはいえ、いまやそれは娯楽のひとつになっていた。
その光景に目を細めながらアルドベリクは奇妙な感覚にとらわれた。
ひゅ~、いい汗かいたぜ。あいつら、俺にあの程度の岩を砕けねえと思ってやがったんだ。舐められたもんだぜ。
……ん?どうした?
ここの民は俺たちのことを信頼している。
あ?ま、そうだな。
だが、イザークのことはどうだ?心の底から憎悪しているようだ。
横っ面殴られたんだ。そう簡単にはムカついた気持ちは晴れねえんじゃねえか?
俺ならー発殴らないと気が済まないぜ。
そうだな。だがこの違いはなんだ。
同じ侵略者なのにだ。
story2 嫌われ者の真意
旧主派との戦いが小康状態になると、イザークたちは戦略について話し合う場を設けることにした。
ここ兵姑を担当する者として言わせて頂きますと、現状は戦線が伸び切っていると言わざるを得ませんね。
特にヴェイン卿の領地だった場所です。
あの地には主だった戦力もなく、その割には物資の輸送に労力が多くかかる。
率直な感想は、守るべき民を抱え、兵姑を引き伸ばし、兵糧を目減りさせるだけで価値はない。
あくまで戦時の兵姑担当としての意見ですが。
元々あの地は「魔王の瞳」とやらの情報を得る為だけに攻めたからな。当然だ。
必要のないものは相手に押し付けてしまうのが良いかと。
そうすれば敵方lこ我々と同じ問題が起こります。
悪くない考えだと思います。
いや、相手が律儀に守るべき民を抱えるとは思えないな。奴らは民を見捨てる。
俺たちも民を見捨てるのか。俺たちはまた魔族のやり方を取るということか?
そこで議論が止まった。
ー同は、難しい問題を突き付けられ、それぞれの主義主張はあるが、どう答えたものか、と思案していた。
なら民は貴公にやろう。自分の領地に連れて帰れ。
どういう意味だ。
以前、貴公に魔界の半分をやると言っただろう。だから半分やる。
貴公には民を。俺には領地を。
貴公は民を自分の領地に連れて帰り、俺は奪えるものは全て奪い火を放ち焼き払う。
フン。またひとつ、旧主派の恨みを買うな。
ブラフモの城を焼いたんだ。ヴェイン卿の領地を焼いたところで、俺は痛くもかゆくもない。
どうしますか、結論は?個人的には賛成です。
父に代わり、私も賛成致します。
天使崩れがさらに恨みを買うのは見ものだ。賛成する。
俺はなんでもいいぜ。
貴公はどうする?古いやり方と新しいやり方。うまく均衡が取れている妙案だと思うが?
……いいだろう。
それぞれの持ち場へ戻るべく、退室していく中、アルドベリクとイザークは座したままだった。
ふたり以外、誰もいなくなる。
遠ざかる足音すら聞こえなくなると、アルドベリクは言った。
なぜ魔界中の憎悪を背負うような真似をする?敵は血眼になって、お前を殺そうとするぞ。
味方だと思っていた者も敵になるかもしれない。
気にするな。そんな奴らに俺は殺せない。
誰もお前を殺せないと思っているのか?
いや、ひとりいるぞ。
お前だ。
何を求めているのだろうか。あるいは裏切りを求めているのだろうか?
手にした刃の意味も見定められぬまま、互いの切っ先を喉元に突き付けているように、ふたりは黙っていた。
身じろぎもせず、ただ睨み合っていた。
***
民を抱え、領地へと引き返す道すがら、アルドベリクの頭の中にはイザークの言葉だけが残っていた。
自分を殺すのはお前だ。
まるで告白めいた言葉だ、と思った。
裏切りを疑うことや野心に火をつけようという意昧には取れなかった。
むしろ剥がせば血を流す皮膚と肉のような関係を迫る言葉にも思えた。
堕天使の考えることはわからん。
……たく。たらたらしててちっとも進まねえな。
これじゃあ、でっかい喧嘩に行き遅れちまうぜ。
わざわざ俺に付き合うことはないぞ。
しゃーねえだろー。賭けに負けて決まったんだからよ。
くっそー。絶対勝てると思ったんだけどなあ。イザークの奴、やたら強かったな。
おまえに負ける奴の方が珍しいと思うぞ。
なんでだよ。
と言いかかる言葉が民の悲鳴でかき消される。
見ると。
自軍の殿に噛みつくように、敵兵たちが押し寄せてきていた。
奴らを止めるぞ。お前の望む大きな喧嘩が始まりそうだ。
ああ、こりゃありがてえ!退屈で死にそうだったんだよ!
ふたりが殿へ駆けつける。
手間賃代わりに、敵を斬り捨て、殴り飛ばす。
なんだよ、全然足りねえぞ!もっと矢ぁ持ってこい、槍持ってこい。
なんでもいいから喧嘩売ってこい!
息を吐くようにクィントゥスが敵をボコスカにする。
するとボコスカにされてはたまったものではないと、敵もたじろいだ。
アルドベリクがー閃し、兵士を斬り飛ばす。
気づけばふたりと敵兵の間には警戒心が生み出した間隙があった。
どこかの残党か。思ったよりも士気が低いな。
すると、伏兵が現れ、ー斉に弓を引いた。
チッ、やっちまったな。
矢はアルドベリクたちに向けられていなかった。狙いは随行していた民であった。
魔族らしいやり方だな。
と、大声が響き渡り、睨み合いを制する。
やめろ!やめるんだ!
大声の主は、ずいとアルドベリクの前に出る。
我々はストバーン卿の兵団である。見たところ、そちらはゴドー卿と見受ける。
そうだ。ヴェインの弟の兵か。俺たちを追っていたのか。
追っているのはイザークだ。連れているのはヴェイン卿の民か?
ああ。返してほしいのか?
領地も焼かれ、もはや帰る所のない民を我々は引き受けることはできない。
しかし、貴方を見逃すことは出来る。見
逃してほしいと言った覚えはない。口の利き方に気をつけろ。
失礼。ではこう言いましょう。民をお任せしたい。引き受けて頂けますか。
もとより、そのつもりだ。
ならば、我々は貴方と戦う理由はない。狙うは、主君の兄を殺し、領地を焼いたイザークただひとり。
えーと……。どういうことだ?喧嘩は終わりか?
終わりだ。
その言葉を聞き、ストバーンの兵士たちはその場を立ち去った。
せっかく喧嘩だと思ったのによ。
不満げな喧嘩好きに、アルドベリクは見ろと促した。
さっきの戦闘で、民の疲弊が表に出始めた。お前の物好きに付き合わせるわけにはいかん。
しかし、このあたりでは休める場所もないだろうな。
見渡したところで、あるのは老人のように曲がった枯木だけである。水辺すらなかった。
しかし。
民の中にいた老人が思わぬことを教えてくれた。
老人はブラフモの狩人だった。この近くに休める場所があると言った。
こんなところにブラフモの狩場があるのか?聞いたことがないな。
他に行く当てもないんだろ?だったら行こうぜ。
疲れ果てた爺様が、嘘ついて、無駄足踏ませるとは思えないぜ。
お前も少しはまともなことを言うんだな。
あったりめえだ。
それに守ってくれたことを感謝しているみたいだったぜ。ったく……喧嘩は全部イザークに持ってかれちまうな。
そうだな……。
story3 嫌われ者とお人好し
狩人の老人に案内され、訪れたのは魔界とは思えぬ場所だった。
樹々が枯れ戦火に土が焼かれているのが常となった魔界には、珍しい風景だった。
こんなところがあるとはな……。
驚くアルドベリクを尻目に、水場を見つけたクィントゥスは駆けだした。
ひゃっほ――!!
水しぶきを上げて、クィントゥスが泉に飛び込む。
お前は子どもか。
うるせえ。覇道・極炎穿掌!
大量の水しぶきをアルドベリクに飛ばす。浴びた水を拭い、アルドベリクは呟く。
貴様……。
辛気臭え顔してんじゃねえよ。お前が突っ立ってたら、みんな遠慮して水浴びもできないぜ。
たまにはこういうのもいいだろう。
ただし、お前はこの泉に沈めてやる!
アルドベリクは泉に飛び込み、クィントゥスの首根っこを掴み、水に沈めにかかる。
この馬鹿め!ー度死んで来い!
あぼあぼぼ……!ぷはッ!
ちょっと待て!溺れるって!
そんな光景に勇気づけられた民もそろそろと泉に向かう。
そこに、黒い羽を落としながら、舞い降りたのはイザークだった。
クィントゥスとの不毛な争いをやめ、アルドベリクはイザークを見た。
どうしてここが分かった。
悪くないところだな。
周囲を見やり、呟く。
貴公らこそなぜいる?俺はヴェインの弟だか兄だかから聞きだした。
ここがブラフモが隠していた〈魔王の瞳〉だそうだ。随分、らしくない趣味をしているな。
〈魔王の瞳〉とは物ではなく場所だったということか。
探さなくてもわざわざ俺を殺すと言って、情報を持ってきてくれるんだ。嫌われるのも悪くない。
嫌われるのをまるで喜んでいるようだな。なぜ嫌われようとする。
そういう性分だ。
お前が嫌われる分、俺が好かれるようだ。お前がそう仕向けているようにも見える。
気のせいだ。だが、別々の道筋で同じ場所にたどり着いたというのは面白い。
俺たちはそういう運命なんだろう。
運命か……。お前は自分が死んだ時、俺に魔界を譲ろうとしているんじゃないか?
魔界を統ーした所で、また魔王が死んで戦乱が起これば意味がない。
だから自分が憎悪を背負い、俺を、いや俺たちを守っているんだ。違うか?
俺がそう言ったか?言ってないなら貴公の勘違いだ。そんな抒情的な妄想癖があるとは知らなかった。
貴公には半分しかやらん。そういう約束だ。
俺はブラフモの城を焼いた。ここは、貴公にやる。
焼かれた城とこの場所を同じ価値のあるものとして、分け与える。ー体どういう感性だろうか。
とアルドベリクは思った。そして、見つめる男の口角がまた、自嘲的に歪んだ。
フフ……。しかし、その妄想がー番うまくいく方法は、お前が俺を殺すことだろうな。
お互いの会話がすれ違いながらも時折噛み合う。
なぜそこまでする?
嫌われるのが、俺の性分だ。
だが、結局はどこまでもこの男の真意がつかみ取れない。呆れたようにアルドベリクが言った。
俺は、お前みたいな奴が嫌いだ。
アルドベリクの手が水面を滑る。
やるぞ、クィントゥス。
よし来た。
きらめく水の珠が飛び散る。
クッ!貴公ら!子どもか!
フフフ。お前も慌てることがあるんだな。
慌てた顔は嫌いじゃないぞ。
つーことだ。嫌われるってのも大事なことなんだよ。
その役割を引き受ける者がいると、チームというのはうまく回るものなんですよ。
嫌われるのが、大事……。
そうだ。そしていつかはお前の良さをわかってくれる奴だって現れる!
ただ好かれるだけがマスコットではありません!
ああ!マスコットは喧嘩だ!
うん!わかった!おやびぃん!ドミー、がんばるぅぅぅ!!
あれは何をやっているんだ?
知るか。
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