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中華フェス・ストーリー・メイン第一話〜第四話

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第1話 春の訪れ

物語 とうとうこの日がやってきた!

 雪降る寒い時期が過ぎ去り、暖かな風が吹く季節。

 光耀大陸にある漁業が盛んな町――景安。ここではもうすぐ、町の人たちにとって一年で最も大きく、最も重要な『海神祭り』が開かれる。その準備に追われ、人々は忙しなくバタバタとしていた。

初風二十七日

麻婆豆腐「よし、必要なもののリストはこれでOK! もうすぐ海神祭りだし、お客さんも増えるから、十分な在庫を用意しておかないとね。」

麻婆豆腐「あ! ラッキークラッカーもないな。祭りの必需品だから、みんなの分を準備しておかないと!」

麻婆豆腐「でもこの時間だと、もうお店、閉まっちゃってるかな……?」

小葱「みぃー……」

麻婆豆腐「ん?小葱、誰か来たの……あぁ、佛跳牆(ぶっちょうしょう)。」

佛跳牆「……こいつ鋭いな。気配を消して来たのに。まさか気づかれるなんてな。」

麻婆豆腐「フフッ! この子はアンアタが好きだから、匂いでわかるんじゃない?」

佛跳牆「へぇ、俺を好きだって? もの好きだな。」

小葱「みぃ!」

麻婆豆腐「あ、小葱!」

小葱「みぃー!!」

佛跳牆「お、足にまとわりついてきたぞ。なんだ、抱っこしてもらいたいのか? よしよし小葱、いい子だ。」

麻婆豆腐「……で? あたし、これから市場に行くところなんだけど。何か用?」

佛跳牆「ああ。お前、今この町で年獣の噂がされているのを知ってるか?」

麻婆豆腐「年獣……って、新年にやってくる伝説の堕神?」

佛跳牆「今さっき、情報が入ってきた。海辺で目撃されたらしい。」

麻婆豆腐「本当に現れたの!? でも、なんだって今頃……?」

佛跳牆「さてね。別に新年に現れるよう、約束してる訳じゃない。向こうだって律儀に伝説に倣って行動する義理はないだろう。」

佛跳牆「とにかく。もし年獣が本当に出たんだとしたら……町に入られる可能性は高い。海神祭りの準備はまだ終わってない上に人手不足だ。そこで、お前に手伝ってもらえたらと思っている。」

麻婆豆腐「それってまさか……あたしに年獣を捕まえろって言ってるの?」

佛跳牆「こっちも若い奴に探させてるが、特に進展はなくてな。困っているところだ。これから市場に行くなら、ついでに年獣の情報収集もしてくれ。部下にもあんたには協力するように伝えておく。」

麻婆豆腐「ふぅん……おかしいな。いつものアンタなら、都市伝説になんて興味持たないでしょ。なのに、随分入れ込んでるみたい。」

佛跳牆「今は、海神祭りの準備があるからな。心配ごとはひとつでも少ないほうがいい。」

麻婆豆腐「違うな。本当は年獣が狙いでしょ?」

佛跳牆「『角が金を生み、髭が銀を生み、爪を食べれば寿命を延ばし病を癒す』って話を聞いたことないか? 年獣は俺の欲しいものを持っているんだ。」

麻婆豆腐「まさかアンタ……欲しいものを手に入れるために、年獣を捕らえるつもりなの?」

佛跳牆「年獣は金になる――心が動かされても仕方があるまい? それに年獣を捕獲できれば、町も守られる。人助けが好きなあんたのことだ。きっと協力してくれると信じている。」

麻婆豆腐「調子いいなぁ……でも、そうだね。年獣かどうかはともかく町の人に迷惑をかけるヤツらがいるなら、放っておけないな。市場で情報収集してみるよ。」

麻婆豆腐「海で見たって情報もあるし、他にも話が聞ける可能性は高いかな。」

佛跳牆「じゃあ年獣については、お前に頼んだ。よろしくな。」

佛跳牆「……そうだ、最近北京ダックはどうしてる?」

麻婆豆腐「ん? 彼に何か用事?」

佛跳牆「いや……ヤツが興味がありそうな情報があってな。」

麻婆豆腐「ふぅん……北京ダックは、海神祭りに来るって言ってたよ。その時会えるんじゃない?」

佛跳牆「ああ、何かあればすぐ連絡を……またな。」

麻婆豆腐「わかった。そっちもね!」


第2話 予期せぬ出来事

物語 この街を壊したのは何者…?

 海神祭りに向けて、市場は大賑わいだ。麻婆豆腐も、いつもより多くの材料を手配した。祭りに必要なラッキークラッカーも無事手に入り、胸を撫でおろす。

 しかし、年獣に関する情報収集の方はうまくいっていなかった。話を聞くのに、店で何かしら買わないと、情報を引き出すのは難しい。そのせいもあって、予定外の買い物を多くしてしまった。

 だというのに、海での目撃情報以外、目立った収穫はなかった。佛跳牆から聞けた内容と大差ないという残念な結果になってしまった。

麻婆豆腐「ふぅ……まぁ、そうそううまくはいかないよね。仕方ないか……って、小葱!」

麻婆豆腐「それは食べ物じゃないから! 食べちゃダメだよ!」

小葱「みぃ……」

 麻婆豆腐は、小葱が食べようとした竹の器を取り上げた。そして、小葱の丸い頭を撫でる。

麻婆豆腐「これは竹飯の器で、食べ物じゃないの。家に帰るまで我慢してくれない? そのかわり、おやつをあげるからさ。」

小葱「みぃ!」

 そのときだった。目の前から、二人の男が勢いよく駆けてくる。

村人「ヤバいぞ! 早く戻るんだ!」

工匠「何事だよ! さっきまで、何もなかっただろ。」

村人「向こうの通りに、堕神が出たらしいぞ……!」

 麻婆豆腐は、耳を掠めた単語にハッとする。すぐに、走り去った二人に振り返った。

麻婆豆腐「堕神……!?」

麻婆豆腐(まさか町に出るなんて……!)

麻婆豆腐「小葱! 行くよ!」

小葱「みぃ!」

 麻婆豆腐が隣の通りに出ると、ほとんどの民家に破壊された痕跡が見られた。その光景に、麻婆豆腐は憤る。

麻婆豆腐「もう! 佛跳牆は何をやってるの!? 堕神を町に侵入させるなんて!」

麻婆豆腐「……破壊の痕跡から見ると暴飲じゃないみたいだ。だったら、暴食? それとも本当に――年獣?」

謎の人物甲「年獣だ! 伝説の年獣が現れた!」

工匠「おいっ! 年獣が出たみたいだぞ!」

村人「くそっ! あいつら、人を食べに町にやって来たんだ!!」

 『年獣』の単語に、麻婆豆腐の顔が強張った。

麻婆豆腐「まさか、本当に伝説の年獣が……? 嘘でしょ……。」

麻婆豆腐(にわかには信じられないけど……どうしたらいいかな。ひとまず佛跳牆と話をしよう)


第3話 行動開始

物語 年獣の行方を探る。

佛跳牆「……獅子頭には町の修理を頼みたい。できるか?」

獅子頭「うん! できるよ! 任せといて!」

佛跳牆「……町は年獣に荒らされて大損害が出ている。もうすぐ海神祭りだ。それまでに町を修復したい。頼むぞ。」

佛跳牆「……まったく、海神祭りまでには余計な揉め事を抱え込みたくないというのに。どうしたものか。」

 手にしていた葉巻が既に燃え尽きそうになっていたことに気づき、佛跳牆は苦笑した。冷静さを装えてない――その事実に、佛跳牆は長い息を吐いた。

 そのとき、麻婆豆腐が姿を見せる。佛跳牆は、獅子頭に再建に向かうように言い聞かせ、早く行くように促す。その言葉に、獅子頭は元気よく返事をし、麻婆豆腐にペコリと頭を下げて現場へと走っていった。

佛跳牆「おかえり。何か有用な情報は得られたか?」

麻婆豆腐「アンタから聞いた話と大差ないかな。そっちはどう?」

佛跳牆「町は何者かによって、相当な打撃を受けている。年獣がやってきているんだろうな。」

麻婆豆腐「ちょっと……アンタが私に情報収集を頼んだのは、年獣がやってきてるって思ったからじゃなかったの? まさか何も対策してないとか言わないわよね?」

佛跳牆「俺たちは、年獣の人間態を見たことがなかったからな。」

麻婆豆腐「人形態? ……ってまさか、年獣のヤツ、変化(へんげ)するの!?」佛跳牆「ああ。年獣は人の姿に化けることができる。まさかわざわざ変化してくるとは思わなかったがな。」

麻婆豆腐「狡猾だね……ということは、目撃者もいるんじゃない?」

佛跳牆「そうだな。誰か見ているだろう。倉庫を破壊された民家の住民に話を聞けば、何か情報が得られるかもしれない。だが、今はこっちも人手不足でな……」

麻婆豆腐「いっつもそうだよね。アンタんとこって。でも、いいよ。一度引き受けたし、このまま情報収集してあげる。」

佛跳牆松鼠桂魚を連れて行くといい。年獣と出くわしても、あれがなんとかしてくれるだろう。」

麻婆豆腐「ありがと。ちょっと荷物が多いから、いったん家に戻るね。」

佛跳牆松鼠桂魚には、あんたの店に行くよう伝える。」

麻婆豆腐「了解! よろしく!」

 麻婆豆腐佛跳牆と別れ、急いで店に戻った。これから祭りで忙しくなるため、店員には前倒しで休みをやっている。だから、もし年獣に店を荒らされていたら、片付けが大変だ。

麻婆豆腐「これは……高くつくぞ。犯人め、タダじゃあ許さないから!」

 麻婆豆腐の願いは叶わず、キッチンは荒らされていた。苛立ちの中、大きなため息を吐いて、キッチンの隅で縮こまっていた小葱を見つけ、そっと抱きかかえる。そのとき、ドアが勢いよく開かれた。

松鼠桂魚麻婆豆腐姉さん! 佛跳牆に言われて来たよー!」

麻婆豆腐「あれ、もう来たの? 早いね?」

松鼠桂魚「とおっぜん! ……っていうか、ここもひどいなぁ。年獣ったら容赦ないね。」

麻婆豆腐「ホント、やんなっちゃうな。ちょっとここを片付けるから、その後一緒に聞き込みに行きましょ。」

松鼠桂魚「わかった! あたしも手伝うよ!」


第4話 はじめまして、年獣

物語 突然飛びかかってきた凶暴な獣。

 麻婆豆腐松鼠桂魚は、店を片付けて町へと情報収集に向かった。

麻婆豆腐「あれ? 松鼠桂魚?」

麻婆豆腐「おかしいな、さっきまで後ろにいたのに……」

小葱「みぃ!」

麻婆豆腐「ちょっと小葱! 服を引っ張るなってば!」

小葱「みぃ!」

麻婆豆腐「……まさか小葱、そっちに行けって言ってるの?」

 麻婆豆腐は小葱を抱き上げた。そのとき、不意に背後から何者かがぶつかってきた。

小葱「みぃ!」

麻婆豆腐「わっ! こ、小葱っ!! ダメだってば危ないよっ……わぁ!?」

謎の人物甲「……いてっ! てめぇ、どこ見て歩いてんだ!」

麻婆豆腐「あっと、ごめんっ! でも、そっちも前見て歩いてよね!」

 しかし男は、麻婆豆腐の言葉には耳を貸さず、交差点の人混みに消えていった。

麻婆豆腐「もう! なんなの、あいつ! ……小葱、大丈夫?」

小葱「みぃっ……!」

麻婆豆腐「怪我しなくてよかった……ん?」

 そのとき、麻婆豆腐は大きな霊力を感じた。慌てて辺りを見渡すと、地面に何かが落ちているのが目に入る。

麻婆豆腐「何かな、これ……。」

小葱「みぃ? みぃーーー!!」

 麻婆豆腐は慎重に落ちているものに手を伸ばす。それは角のようだった。痛々しく傷をつけた跡が残っており、上部には銅貨状の飾りがついている。

麻婆豆腐「これが霊力の元みたいね。でも幻晶石はついてないし……さっきの人の落とし物かな?」

 けれどもう、周りには男性の姿はもう見えなかった。

麻婆豆腐「――仕方ないか。いったん預かっておきましょ。」

松鼠桂魚「麻婆姉さん! やーっと見つけたっ! いきなり迷子になって心配したよー!!」

麻婆豆腐「え? あたし、迷子になってたの? 松鼠桂魚が急にいなくなったんでしょ……」

松鼠桂魚「あははっ! まぁ、どっちでもいいか! 無事再会できたしね!」

松鼠桂魚「それより聞いて! 年獣って餃子が好きらしいよ! 餃子はいっぱいもらってきたから、釣り竿につけて年獣を捕まえちゃお~!」

 ニカッと笑った松鼠桂魚に、麻婆豆腐は掛ける言葉を見失った。マイペースなのはむしろ長所だろうと自分を言い聞かせる。そのとき、遠くから、唸り声が聞こえてきた。

麻婆豆腐「な、何なのこの声は……!」

松鼠桂魚「ぎゃっ!? 麻婆姉さん、見てあれ! 年獣がこっちに向かって突進してきてる!」

麻婆豆腐「ええ!? ま、まさかこの餃子に吸い寄せられてる!?」


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ゲーム情報
タイトル FOOD FANTASY フードファンタジー
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2018/10/11
    • Android
    • リリース日:2018/10/11
カテゴリ
ゲーム概要 美食擬人化RPG物語+経営シミュレーションゲーム

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