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昇平楽・ストーリー・破阵子

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破陣子「ハジンシ」・壱

聖教の調査。


瑪瑙つみれ:陶舞がいなくなった後、東籬で再び干ばつが起こることはなかった。人々は懸命に働き、胡桃粥も統治に尽力し、東籬はすぐに繁栄した。ここ数年は、戦争で迫害を受けた難民もたくさん受け入れた。

瑪瑙つみれ:東籬に今日という日があるのは、陶舞が命に替えて降らしてくれた大雨のおかげだ。だから、今東籬に生えている草や砂は全て陶舞だ。

白酒:……東籬には、そんな悲壮な物語が……

瑪瑙つみれ:「壮」は認める。だが「悲」は違う。あなたは知らない。あの頃がどんなに楽しかったか、陶舞がどんなにたくさんの幸せをもたらしてくれたか。

白酒:俺は身をもって経験したわけじゃないが、なぜだか建国当初の話を聞くと……いつも馴染みある……懐かしい感覚がする……

瑪瑙つみれ:……前世で似たようなことを経験したからだろう。

白酒:おそらくな……玄武にもお前みたいに同じ志を持った仲間がいれば……どんなに幸せだったか。

瑪瑙つみれ:羨ましいのか?お前も今、同じ志を持つ仲間ができたじゃないか。


 それを聞いて、白酒は少し驚いた顔で瑪瑙魚圓を見た。長い物語とともに、彼らは何日も共にしており、白酒は瑪瑙魚圓や胡桃粥のことをどんどん見込んでいった。彼ら二人と仲間になれるなんて、それ以上の喜びはない。


白酒:……ふっ、そうだな。


 彼は軽く笑った。嬉しさを感じると同時に、少し寂しくなった。


胡桃粥:この先が玉京です。茶屋や酒楼で情報を探ってみましょうか?

瑪瑙つみれ:任せる。行くぞ。


───


玉京

墨閣


蓮の実スープ:……私は確かに聖教と少し繋がりがございます。ただ……

蓮の実スープ:聖女は秘密主義で、聖教内部のことは誰にも話しません。彼らが山河陣に何をしたのかは、私もわからないんです。

白酒:では、他にこのことを知っている可能性のある方をご存知ですか?

蓮の実スープ:ごめんなさい……

白酒:謝らないでください。

蓮の実スープ:……墨閣は聖教を滅ぼすために建てられました。聖教も仇敵であるなら、他に情報を提供できるかもしれません……

瑪瑙つみれ:それは助かる!

蓮の実スープ:ええと……聖教がはたらいた悪事は計り知れません。それに、長い間、食霊を使って色々な実験をやっているんです。それに犠牲になった食霊は数え切れません……

蓮の実スープ:その実験は、どうやら聖主のためのようです……しかし、聖教内部では、聖女と聖主の仲が良くないとの噂もあります。

蓮の実スープ:聖女と関わったことがありますが、彼女の意思は固く、動揺することはありません。情報を得たいのなら、聖主から探った方がうまくいくかもしれません……ただ、聖主に会うことも簡単なことではありませんが。

瑪瑙つみれ:なるほど……では、聖教はどこに?行く途中に何か罠はあるのか?

白酒:聖教の場所なら知っていますよ。しかし、どうするおつもりですか?

瑪瑙つみれ:虎穴に入らずんば虎児を得ずってやつ?

胡桃粥:まさか……聖教に潜入するおつもりですか?

瑪瑙つみれ:湘蓮さん、聖教への加入に何か条件はある?

蓮の実スープ:じょ、条件があるなどとは聞いたことがありませんが……それはあまりにも危険すぎます!

瑪瑙つみれ:奇遇だな、私は冒険家なんだ。


 瑪瑙魚圓が馴染みあるあの笑顔を見せ、胡桃粥は話し合う余地もないことを悟った。白酒はまだ諦めず、説得を試みている。


白酒:聖女は俺を知っている。もし聖教に潜入するなら、お前と胡桃粥の二人しか入れない……だが、これは持久戦だ。聖主に接触する前に、聖教の陰謀がやつらの思い通りになるかもしれない。

胡桃粥:ですので持久戦はだめです。今必要なのは速戦即決です。

白酒:というと、何か計画が?

胡桃粥:はい。危険な一手になりますが……


破陣子「ハジンシ」・弐

虎視眈々。


翌日

地府


猫耳麺:報告してくるので、ここで少し待っていてください。

瑪瑙つみれ:頼んだぞ、坊や。


 猫耳麺は走って玄鉄の扉の中に入っていった。そしてまた走って戻ってくると、三人を連れて中に入った。


高麗人参:……まさか、こんなにも早くまたお会いできるとは。

白酒:世事は予測しがたい……今回は、頼み事があって来た。

高麗人参:なんでしょう?

白酒:今年の春節、鬼谷書院の近くの山河陣に何かおかしい様子はあったか?

高麗人参:……たしかに鬼谷書院の近くにあった石碑が壊れましたが、どうしてそれを?

白酒:その頃、ちょうど俺もそこにいたんだ。それに俺の推測が正しければ、聖教の仕業だろう。

高麗人参:聖教ですか……

白酒:簡単に聖教のここ最近の行動を調べてみたが、やつらが行く先々で、山河陣に異常が発生している。

高麗人参:つまり、石碑が壊れたのも聖教のせいだと……?

白酒:それだけじゃない。おそらく、やつらは初めから山河陣に何か仕掛けていたんだろう。そろそろ聖教を一網打尽にする時だ。

高麗人参:……山河陣に危害を加える者がいるのであれば、もちろん黙ってみているわけにはいきません。

白酒:それなら、俺たちの計画を聞いてほしい。


 白酒はそばにいた胡桃粥のほうに目を向けると、胡桃粥は人参のほうへ足を一歩進めた。


胡桃粥:今ある手がかりを見ると、聖教の目的は二つあります。一つは聖主のために何らかの実験をしていること。もう一つは、耀の州の安寧を壊すこと、すなわち山河陣の破壊を意味します。

高麗人参:……山河陣は耀の州を守るためにつくられたというのに、一体どうしてそんなことを?

胡桃粥:真の目的を知りたいのなら、一番の方法は聖教に加わり、彼らの一員になることです。

高麗人参:しかし、どうやって?

胡桃粥:簡単です。聖教よりも先に山河陣を壊せばいいのです。

高麗人参:!


 驚いている人参を見ても、胡桃粥は急いで説明することなく、冷静にゆっくりと話を続けた。


胡桃粥:地府の者たちは山河陣の維持に尽力していますが、聖教の最終的な目的が単なる山河陣の破壊であれば、必然的に地府という妨害を排除するはずです。しかし、実際はそうではありません。私の推測では、彼らがもう一つ別の目的を果たす前は、まだ山河陣を完全に排除できないのでしょう。

胡桃粥:つまり、私たちが先に山河陣を破壊すれば、聖教は必ず阻止しにくるはずです。白酒さんの経験からすると、利用価値のある食霊であれば、聖教は積極的に仲間に引き入れようとしています。つまり、如何にして聖教に入るかではなく、聖教があちらから私たちを仲間にするはずです。

高麗人参:なるほど。しかし、山河陣は何人もの命を犠牲にして作られたものです。そんな簡単に壊せるのでしょうか……

胡桃粥:だからこそ、地府の力が必要なのてす。山河陣を壊すのは見せかけですが、あまりにも嘘っぽければ、聖教に疑われてしまいます……

胡桃粥:地蔵様には、山河陣に詳しいお方を紹介してほしいのです。山河陣を完全に壊すまではいかなくとも、ある程度破壊し、聖教に接触ができたらすぐに山河陣を修繕するのを手伝っていただきたい。

高麗人参:なるほど……危険な策ではありますが、試す価値はあります。

高麗人参:ただ、重要なことなので、兄弟子に相談する必要があります。

胡桃粥:どれくらい必要ですか?ここ最近、聖教の実験は以前に比べて頻度が少なくなったようです。残された時間は多くありません。

高麗人参:そんなにかかりません……彼が賛同してくれれば、さらに優秀な人手を借りられるかもしれません。

胡桃粥:ではお願いします!

瑪瑙つみれ:待って。

胡桃粥:どうしましたか?

瑪瑙つみれ:ふと気づいたんだが、この計画には理由が足りないんじゃないか?もし聖教に、どうして山河陣を破壊するのか聞かれたらどうするんだ?

胡桃粥:……私を助けるためと。

瑪瑙つみれ:?

胡桃粥:私は山河陣によって生まれた食霊です……山河陣を壊してこそ、私は真の自由を得られます。

瑪瑙つみれ:!!


破陣子「ハジンシ」・参

配置計画。


白酒:人参が、俺たちの計画に賛成してくれた。機関城の辣子鶏東坡肉も力を貸してくれると。

瑪瑙つみれ:そう……


 ずっとこの答えを待ち侘びていたが、瑪瑙魚圓はあまり嬉しくないようだ。彼女は眉をしかめ、隣の胡桃粥を見た。


瑪瑙つみれ:山河陣によって生まれたと、なぜ言わなかった?

胡桃粥:ゴホン……私も詳細を知らなかったので、なんと説明したらいいかわからず……

瑪瑙つみれ:では、山河陣を壊さないと真の自由を得られないというのは?ずっと自由じゃなかったのか?

胡桃粥:ゴホン、それは聖教を騙すための嘘ですよ。まさか信じたんですか?

瑪瑙つみれ:本当か?騙してない?山河陣によって生まれたのなら、山河陣を壊したら何か悪影響があるんじゃないの?

胡桃粥:騙す理由がどこにあるんですか?それに、もし影響があれば、白酒さんだって気づくはずです。

白酒:……確かに、山河陣が原因で何かを感じたことはないな。

胡桃粥:ほら。ゴホゴホ……だから安心してください。

瑪瑙つみれ:どうしてさっきから咳き込んでいるんだ?薬はしっかり飲んでいるのか?

胡桃粥:大丈夫です……ゴホゴホ、もしかしたら、気候風土になじめていないのかもしれません……

瑪瑙つみれ:まったく、こうなるなら薬師も一緒に縛りつけてくればよかったな……

猫耳麺:みなさん、お話のところ失礼します……人参さまがお呼びです。

白酒:機関城の人が到着したようだ。一緒に計画を練るんだろう。行くぞ。

瑪瑙つみれ:うん。


───


 何かを考えているような瑪瑙魚圓は猫耳麺の後ろをついていく。彼女が先に曲がり角を曲がると、白酒が勢いよく胡桃粥を引っ張った。彼はそこまで大きな力を出していなかったが、胡桃粥は倒れそうになった。


白酒:やっぱり……初めて会った時から病弱だとは思っていた。だが、山河陣は英霊の希望の力をたくさん集めている。生まれてくる食霊も霊力がみなぎっているはずだが。

白酒:瑪瑙魚圓は長らく一緒にいるから、些細な変化に気づかないんだろう……玉京に来てから、さらに霊力が減ったんじゃないのか?

胡桃粥:彼女には言わないでください。

白酒:……

胡桃粥:私は彼女に命を助けてもらいました。今はその借りを返す時なのでしょう……

白酒:今まで東籬を治めて来たんだ。十分恩返しはできただろう。

胡桃粥:それは命を救ってくれたことへの恩返しでしかありません、ゴホゴホ……他にも、生き返らせてくれたことへの恩返しが必要です。

白酒:……山河陣を壊すことは、本当に体に影響がないのか?

胡桃粥:私もわかりません……私の体は昔からこうなのです。以前は、薬師の薬に頼っていましたが、今回は薬を飲まなくなったうえ、疲労が溜まってしまったのでしょう……

白酒:薬は十分な量を持って来たって……まさか瑪瑙魚圓を安心させるための嘘だったのか……なら、東籬に戻って薬師に薬をもらいにいくのはどうだ?

胡桃粥:それはいけません……もうここまで来たんです。計画は……刻を争います……

白酒:……わかってるだろう。彼女は絶対に、あなたが命を犠牲にしてこの計画を実行するなど認めないはずだ。

胡桃粥:わかっています。しかし、彼女が怨魂のせいで苦しんでいることを知ってから……私は、その悩みから彼女を解放するために全力を尽くすと決めたのです。

胡桃粥:これは私の生涯の願いです。どうかわかっていただけませんか?

白酒:……わかった。


───


 瑪瑙魚圓に疑われる前に、二人は急いで後を追った。猫耳麺は三人を玄鉄の扉の中に案内すると、すでに辣子鶏が待っていた。


高麗人参:……話し合ったんですが、山河陣を壊すには、聖教に近い場所のほうが安全でしょう。

辣子鶏:それに、俺たちは山河陣を守ることが優先だ。もし万が一何かあったときは、聖教への潜入計画を中断するぞ。

白酒:承知した。みんな、かたじけない。さっそく、準備が整ったら出発しよう。

辣子鶏:せっかちだな……鬼蓋は、じゃあ一緒に行ってくる。

高麗人参:はい。うまくいくことを祈っています。


 言い終わる前に、みな部屋から出ていった。人参はゆっくりと目を開け、扉のそばにある白い残影を見て、つぶやいた。


高麗人参:いつだって、そなたたちのように耀の洲のために命を賭け……光がこの地を照らしてくれることを祈ります……


午後

聖教の近く


 辣子鶏東坡肉はすでに身を隠しており、瑪瑙魚圓が胡桃粥を支えながら遅れてやってきた。彼女は眉をしかめながら、胡桃粥を隣に座らせ、青白い顔に向かって、心配そうに言った。


瑪瑙つみれ:あとで、何か違和感を感じたら私に合図して。すぐに止めるから。

胡桃粥:わかりました……


 心配そうに胡桃粥の肩を叩き、瑪瑙魚圓はようやく弯刀を掲げ、事前に決めた位置に立ち、つい先日修繕した石碑に向かって振り下ろした。

 バンッ。最初の刀は当初の約束通りわざとずれ、刃が石碑の裏の崖に落ちた。その瞬間、砂利が転げ落ち、鳥が驚きの鳴き声をあげ、まるで地震が起きたかのようだった。


瑪瑙つみれ:ふっ、ようやくストレスを発散できる……


 白虎は好戦だが、瑪瑙魚圓の体に根付いた怨魂はそれ以上だ。長年のストレスが今ここで爆発し、瑪瑙魚圓の刀はどんどん速さを増し、しばらくして「魚」が引っかかった。


黒服の男:な、なんの騒ぎだ……そこで何をしている!!!

瑪瑙つみれ:どうした?そんなに怒って。別にお前の墓を掘り出してるわけでもないだろう。

黒服の男:お前……今すぐやめろ!


 黒服の男は怒りと焦りで今にも瑪瑙魚圓に襲い掛かろうとしている。しかし、普通の人間が彼女に敵うはずもない。たった一本の刀で危うく命を落としかけ、彼は攻撃する意思を失い、逃げるしかなかった。


瑪瑙つみれ:もう少し楽しませてくれる助っ人を連れて来てくれればいいが……

瑪瑙つみれ:気をつけないとすぐに殺してしまいそうだ。堕神を殺すより大変じゃないか……山河陣は本当に脆くて仕方ないな……

チキンスープ:そこまでよ!


 黒服の男がすぐに助っ人を連れてきた。瑪瑙魚圓はにおいですぐに相手が食霊で、高確率で聖女だとわかった。心の中では喜んだが、顔には一切現れることはなかった。


瑪瑙つみれ:どいて、じゃなきゃ一緒に吹っ飛ばすわよ。

チキンスープ:はっ、そんなことをしたらきっと後悔しますわよ。

瑪瑙つみれ:どういう意味だ?

チキンスープ:どうやら、あなたが壊しているものに、どんな秘密が隠されているのかご存知ないようですね。

瑪瑙つみれ:奥義?なら言ってみなさいよ、一体どんな奥義なのか。

チキンスープ:ご興味があるなら、拙宅でお茶でも飲みながら話をするのはいかがですか?


破陣子「ハジンシ」・肆

聖教潜入。


チキンスープ:つまり、瑪瑙様はこちらのお方を助けるために、山河陣を壊したと?

瑪瑙つみれ:だからそう言っただろう?何がしたいんだ!

チキンスープ:フン。ご存知ないかもしれませんが、山河陣の役割は外部からの堕神を隔離し、耀の州に入れないようにすることです。こちらの方のために山河陣を壊すなんて、大勢の人を犠牲にしてしまいますよ。

瑪瑙つみれ:だから何?友達を救えるなら、何人死んだって構わない。

チキンスープ:あなたの性格、気に入りました。ぜひ、妾と協力しませんか?

瑪瑙つみれ:協力?

チキンスープ:目的は山河陣の破壊です。仲間が増えた方がいいでしょう。

瑪瑙つみれ:お前も山河陣を壊したいのか?ならさっきはどうして私の邪魔をしたの?

チキンスープ:なんせ、まだ破壊の時は来ていないですから。

瑪瑙つみれ:ならいつになったら壊せるんだ?いつまで待たせるつもりだ?

チキンスープ:ふふ、準備が整う前に山河陣を壊してしまったら、妾たちも大量に堕神の攻撃を受けるかもしれません。ましてや耀の州が滅んでしまったら……もったいないでしょう?

瑪瑙つみれ:言ってみろ、一体何を準備するつもりだ?

チキンスープ:協力してくれるのなら……自ずとわかります。

瑪瑙つみれ:待ちくたびれた。仮に私が待てたとしても、友達はもう待てない……

胡桃粥:ゴホゴホ……

瑪瑙つみれ:!!


 長い間耐えていたかのように、沈黙を貫いていた胡桃粥が突然苦しそうに咳き込み、血を吐いた。瑪瑙魚圓は驚き、すぐに駆け寄って彼を支えた。


瑪瑙つみれ:大丈夫?

胡桃粥:だ……大丈夫です……

瑪瑙つみれ:……私と手を組みたいなら、誠意を見せろ。私に計画を教えるんだ、もしくは目安となる時間を。

チキンスープ:ごめんなさい。計画は機密情報なんです。時間も今すぐにはわかりません。

瑪瑙つみれ:何も言えないなら協力は無理だな。もういいわ、私がこの手で山河陣を壊す!

チキンスープ:では、何があっても知りませんよ。山河陣を壊せば大変なことになります。それに……完全に山河陣を壊せるとは限りません。耀の州には、これを、かけがえのない大切なものと思っている人が大勢います。壊すような真似をすれば、ご自身が面倒なことに巻き込まれるだけですよ。

瑪瑙つみれ:脅し文句は聞き飽きたぞ。私の邪魔をするやつはみんな殺す。

チキンスープ:やっぱり、瑪瑙様の性格は妾にとっても合いますわ。お二人、もしよければ聖教で休んで行かれたらどうですか?こちらの方も休息が必要ですし……よく考えてください。どうしても協力ができないというのなら、妾も諦めるしかないですわ。

瑪瑙つみれ:……


 離れていくチキンスープを睨みつけ、瑪瑙魚圓は不満そうに胡桃粥に乗り掛かると何かを探し始めた。


胡桃粥:ゴホゴホ……な、何をしているんですか?

瑪瑙つみれ:薬を探しているんだ!薬師からもらった薬は?

胡桃粥:も、持ってきていなくて……

瑪瑙つみれ:だ……大丈夫なのか?なぜ急に血を吐き出したんだ?

胡桃粥:大丈夫です。いつもの発作が起きただけですよ……そこまでひどくはありません、演技ですから。

瑪瑙つみれ:……あの女、思っていた通り狡猾だな。彼女を言いくるめるのは難しそうだ。一旦帰るとでもするか?

胡桃粥:ここまで来たんです。成功を目前にして諦めることなどできません……私たちを引き留めたのですから、まだ手を組む考えを捨てていないはずです。もう少し、待ってみましょう……

瑪瑙つみれ:まだ持ち堪えられるのか?

胡桃粥:はい……少し、寝て休めば……大丈夫です……


 意識が次第に朦朧とし、やはり胡桃粥の体は持たず、目を閉じた。

 意識を失う前、彼は瑪瑙魚圓が慌てて何かを言っているのを聞いた。返事をしたくてたまらなかったが、もう少しの力もなかった……


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ゲーム情報
タイトル FOOD FANTASY フードファンタジー
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2018/10/11
    • Android
    • リリース日:2018/10/11
カテゴリ
ゲーム概要 美食擬人化RPG物語+経営シミュレーションゲーム

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