【黒ウィズ】アレス・ザ・ヴァンガード3 Story1
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story1 CARNⅣAL
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story2 LABYRINTH
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story3 LABOURS
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story4 TROJAN WAR
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story5 MISCHIEF
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story6 HERMES
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story7 エピローグ
2020/11/13
目次
あらすじ
神話にちなんだ競技によってヒーローのナンバー1を決める祭典。
それがジャスティス・カーニバル。
「君」はカーニバルに参加し優勝を目指す。
だがヒーローの集う祭典が一筋縄でいくはずもなく……。
果たして栄冠は誰の頭上に輝くのか?
story1 INTRUSION
トルリッカの魔道士ギルドを訪れた君は、バロンからいつもの告知をされていた。
「そろそろ次の魔道杯の時期だ。今回も励むのだぞ。
それにしても、なんで魔道士ギルドはあんなによく魔道杯を開催するのだろう、と君は師匠に疑問を投げなける。
師匠が言うならきっとそうなのだろう。君はそう思いながら、魔道杯の準備のために宿の部屋の扉をひらき――
気がつくと、どこかの異界にいた。
どこだろう?なんとなく覚えのある空気感だけど……と君が思っていると、見知った顔があらわれた。
ヴァッカリオ |
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オリュンポリス。ここでは君は公務員(ヒーロー)として、仲間たちと共に悪党(ヴィラン)と戦っていた。その仲間のひとりが、このヴァッカリオだ。
ナイスタイミングということは、なにか事件があったの?と君はヴァッカリオに訊ねる。
任せて、と君はうなずく。これでも自分もヒーローだからね、と微笑みながら。
ヴァッカリオに背中を押された君は、目の前の長い階段から転げ落ちないように、バランスを取るので必死だった。
結局、一番下まで走り抜き、地面が平らになったところで、ようやく落ち着いて周囲を見渡し、気付く。
なんだかよくわからないが、機械が襲いかかってくる。君はカードに魔力を込めて魔法を――
ネーレイス | エウブレナ | アレイシア |
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***
機械は次から次へとあらわれ、君の知識を試すような問いを発してくる。
アレイシアに言われた通りに、その問いに答えた数だけ魔法を放ち、君は襲いかかる機械をなぎ倒していく。
精霊魔法は精霊からの問いかけに答えることで発動する。君にとっては普段の戦いと大差はなかった。
3人も問いに答え、着実に敵を撃破していく。
戦っているのは君たちだけではない。何十人ものヒーローが、スタジアムでバラバラに戦っている。
アレスちゃん!アレスちゃん!アレスちゃ!アレスちゃん!アレスちゃん!アレスちゃ!アレスちゃ!
あ、はい前半戦しゅうりょ~で~す。休憩はいりま~す。
ヴァッカリオに被せられて、ここに突き出されたんだ、と君は説明した。
story2 INCEPTION
はじまりはプロメトリック最後の事件――俗に「英雄大戦」と呼ばれる騒動が終結して、しばらく経ってのことだった。
アフロディテⅨ | アポロンⅥ |
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??? |
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あ。いてもいなくても同じですよね、はい。わかってました。はい。
ヘルメスXは主に英雄庁の広報を担当するゴッド・ナンバーズであり、独特の佇まいからー部の市民に絶大な人気を誇っている。
しかし、ヒーローでありながら戦闘嫌いを公言しており、先の騒動でも「事務所を通して」と出動を拒否していた。
我らにとっても、己の力を遠慮することなく発揮できるまたとない機会。だが――
淋しがらせちまったみたいだな。だが、安心しろ。オレはここにいる。
??? |
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ゼウスⅠは、ここにいるのさ。
で、ヤりたいんだろう、カーニバル?オレは賛成だぜ。世界がオレを待ち望んでいるからな。
***
盛り上がる部下たちの様子を、少し離れた場所から眺めながら、ヴァッカリオは独りごちる。
ん?だれからの通信だ?……げっ、ウェスターじゃん。
ウェスターこと、ヒーロー名ヘスティアK510、世間から行方をくらませているヴァッカリオが部隊を預けている副隊長である。
え?カーニバルの参加?いやあ、おいらムリムリ。ドクターストップだもん。ホントホント。
フォースの体面って……ウェス君のほうで適当に選んでさ、何人か参加させ……え?おいらがこの前、アトランティスで暴れてた?
いやあ、違う違う。おいらじゃないって。他人の空似、他人の空似。おいらが戦ったら怒られちゃうもん。
だから……あ……。切れちゃった……。まいったなあ。ホントに回復なんてしてないんだけど……。
……と、いうわけでね。おいらの代わりをずっと探してたんだけど、全然見つからなくて困ってたのよ。
エウブレナとアレイシアにカーニバルについて説明を受けた後、君はヴァッカリオからも事情を聞いていた。
君は念のために、この大会、負けても別になにもないよね?と訊ねた。
ま、優勝すりゃちょっとした特典がありはするけどね、魔法使いちゃんにはあんまり関係ないんじゃないかな。
せっかくだから出場してみるよ、と君は言う。異界の危機ではなく、娯楽で競い合える機会なんて、滅多にない。なにより――
戦う者の本能がうずうずしているからね、と君は師匠に微笑んだ。
こうして、君はジャスティス・カーニバルに参戦することとなった――
story3 SPHINX
君はアレイシアとエウブレナのもとに戻り、後半戦の開始に備える。
と、そこまで説明を受けたところで、巨大モニターに司会者の姿が映り、音声が流れる。
クエス=アリアスの魔道士として、この勝負だけは負けられないよ、と君は自信たっぷりに答え、走り出した。
***
君は絶好調だった。
君にとっては、有利すぎる種目だ。負ける自分が想像できないくらいだった。
観客席にいる酔っぱらいの声援も絶好調だった。代理で出場するのは別にいいんだけど、あれはちょっとイラッとするな、と君は思った。
おばあちゃんの知恵袋で育てられたアレイシアは雑学全般に強く、クイズも得意なようだ。ー方、エウブレナは――
勤勉であるがゆえに、習っていないことに弱いという欠点はあるものの、ミスは少なく、着実に得点を重ねているようだ。
ネーレイスも、自分が理解できてきたようで、良い感じに得点を重ねている。
この司会、余計なこと言うな、と君は思ったが、とにかくラストスパートだ、と気合を入れ直す。
その時だった。
そのー撃によってマシンは全て破壊された。
だが危険だった。幸いけが人は出なかったが、あと少しずれていたら、他の競技者たちに当たっていた。
騒然となるフィールドに、その男は空から悠然と降り立つ。
世界の全てを見下すような傲慢な視線。余すところなく鍛え上げられた巨躯。全身から湿る神の力。
なにも説明されずとも、ひと目で理解した。英雄庁の誇るトップヒーロ――ゴッド・ナンバーズのひとりに違いない。
エウブレナが顔を赤くして怒るのを無視し、ゼウスⅠは君へと向き直り、ニィと笑う。
今度、ふたりきりの時にでも、じっくりと間かせてもらいたいねえ。
妙にぞくりとする声でそう言うと、ゼウスⅠは君から離れ、背を向けた。
だれを救うかは、オレが決める。このゼウスⅠがな。
ニヤリと笑うと、ゼウスⅠは跳躍し、スタジアムから姿を消した。
アレイシアは真剣な顔で、コクリとうなずく。その横顔に、君は確信に近い予感を抱いた。
どうやらこのカーニバル、ただの運動会では済みそうにない、と。
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story1 CARNⅣAL
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story2 LABYRINTH
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story3 LABOURS
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story4 TROJAN WAR
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story5 MISCHIEF
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story6 HERMES
アレス・ザ・ヴァンガード3 Story7 エピローグ
01. ARES THE VANGUARD 1・2・3 | 2019 10/07 |
02. 巨神vs戦神 | 10/11 |
03. アレイシア&エウブレナ編(謹賀新年2020) | 01/01 |
04. ARES the VANGUARD(魔道杯) | 02/21 |
05. ARES THE VANGUARD Ⅱ ~英雄大戦~ 序章・1・2・3・4・5・6・7 | 2020 03/30 |
06. アポロニオ&ヴァッカリオ編(GW2020) | 04/30 |
07. アレイシア編(GP2020前半) | 08/31 |
08. ヴァッカリオ編(GA2020後半) | 09/17 |
09. ARES THE VANGUARD Ⅲ ~ジャスティスカーニバル~ 1・2・3・4・5・6・7 | 2020 11/13 |
10. アレヴァン編(8周年) | 2021 |
11. ~RAGNAROK~ -鼓動-(魔道杯) | 06/25 |
12. ARES THE VANGUARD Ⅳ ~RAGNAROK~ -終焉- 序章・1・2・3・4・5・6・7・後日談 | 06/30 |