【黒ウィズ】ARES THE VANGUARD RAGNAROK Story7

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　神との戦いは終わり、日常が戻った、ヒーローたちは――

ゴッド・ナンバーズがこの神卓の間に揃う。まさかこのような日が来るとはな。

　アポロンⅥは感慨にふけりながら、室内を見渡す、そこには彼を含め、１３人のヒーローが座に着いていた。

しかし、私がナンバーズに復帰など、許されるのだろうか……。

市民が心から望んでることだよ。諦めて、その役割を果たすのも罪滅ぼしなんじゃない？

とはいえ、僕が特別刑務所に入らないわけにはいかないよね。さっきと後継者が見つかるといいんだけど。

それを言ったらぼくなんか意味わかんないよね。なんでここにいるんだろ？めちゃくちゃ悪い元・神様なんだけど？

あれだけのことをしたのに、なぜかまだ市民に人気あるとか、意味がわかりませんわ。

ですが、あまりにも特例すぎるため、既存の法を適用できるものかわかりません。そもそも神に対応はしていませんし。

裏で全部糸引いてたとか言って、調べたら半分くらい嘘だったし、真面目に考えるの馬鹿らしくない？

ルールにうるさいⅨがさようなことを申すとは、明日は矢でも降るのかの。

ですが、今回の事件を通して、これまでのルールも、考え直す必要があるのではないかと。

つまり、いまがみんなのスタートラインだね！うおおぉぉぉぉ！燃えてきたぁぁぁぁ！スタートダッシュじゃああぁぁぁぁぁぁ！

いずれにしろ、オレは抱きたい時に抱きたい奴を抱くだけだ。なぜならオレは、ゼウスⅠだからな。

ていうかさあ、こんだけいるなら、やっぱおいら、行方不明でよくない？やることないでしょ。

なに！？まさかまだ身体の調子が悪いのか！Ｖ！医者の手配だ！とびっきりの名医を頼む！

ああいや、全然平気！いやあ、ナンバーズとしての活動、楽しみだなあ！

というわけで、大変なのはこれからだよね。

みなさんがナンバーズになったから、ヴァンガードも実質、解散っすよねえ、ウチ、再就職できっかなあ。

ドアホ！なにいってやがんだ！どさくさに紛れて、都合のわりいルールを変えるチャンスだろが！

呆れたたくましさですわね。わたくしはゴッド・ナンバーズとして、公平に判断いたしますわよ。

かてえこというなよぉ。あとパワーアップした神器もいじらせてくれよお。な？な？

私もハデスⅣになって所属は変わったけど、毎日のようにこの店でみんなに会うし、なんだか変わった感じはしないわね。

ま、おいらも最低限の仕事以外は副隊長にやってもらって、普段はここで飲んでるしね。な～んにも変わらない。

ね、店長？

はは、そうですね。こちら、サービスのピザになります。よろしければお召し上がりください。

いまは非常事態じゃないから収賄になるし、サービスは結構です。

　神々との戦いは終わり、オリュンポリスは新たな時代を迎える、英雄庁の在り方も変わっていくだろう。

　だが、ヒーローの胸に宿る炎は変わらない。これからも、正義のために戦い、進みつづける。

　未来（ヴァンガード）に向かって――

　…………

　……

うわっ！なになに、なによ？おいらもうお酒入ってるから、お仕事はＮＧよ？

外でなにかあったみたいね。行ってみましょう。

　見慣れたはずのオリュンポリスの空、そこに浮かんだ見慣れぬもの、それは――

な、なんじゃ、ありゃあああああああああ！

「ここがオリュンポリスか。

ヒーローとやらの力がいかなるものか、見せてもらうとしよう。」

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