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キャビア・エピソード

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キャビアのエピソード

奇抜な思考回路の持ち主。高貴な身分にも関わらず変わった服を好む。

いつもパラレルワールドのことを話している。そこにもう一人の自分がいると信じて疑わない。

右目を常に隠している。わざとなのか、それとも傷を負っているのかは謎である。



Ⅰ 虚空の神

僕は虚空の神に祝福されている。


生まれた時、僕の右目は偉大な虚空の神に祝福された。

それで、右目は普通のものは見えず、ある景色だけが見えるようになった。

ほとんどが悲しく絶望的な景色で、濃厚などろりとした闇にまとわりつかれるような気持ちになる。

これは呪いだ。僕はかつてそう思っていた。


他人にこの能力のことを話しても、信じてもらえない。

ただ一人を除いて。


「本当だよ、この右目に封印された力に誓って! もう一つの世界で君は出かけたら怪我をしていたんだ!だから!行っちゃダメだ!」


「……ああ、分かったから、その前に私の袖を引っ張らないでくれない?晩御飯の材料を買いに行くのよキャビアさん、昨日イチゴセーキが飲みたいとか言ってなかった?」


「本当なんだ、からかってなんていない。」


「はいはい。また平行世界のお話?」


「そうだ。」


「ぷっ……キャビアさんって本当にかわいい。」


「どうしたんだ?」

僕には、他人がなぜ笑うのかいつもわからない。


「あ、店長!キャビアさんがまた平行世界うんぬん、って。私、出かけちゃいけないみたいです。」


「ふーん…………じゃ、今日はやめておけ、晩飯はカレーでどうだ?」

突然現れた男は僕をちらりと見て、何か考えたようなそぶりを見せたが、あっさりとこう言った。


「まったく!」


僕の話がどんなに荒唐無稽でも、僕の御侍はいつでも信じてくれる。

それに、僕を深い絶望の淵から救い出してくれたのも御侍だ。



御侍はこう言った。


「へぇ!じゃ、右目に感謝しなくちゃね。それは呪われたんじゃなくて、祝福されたんだよ。そのお陰で、君は守りたい人を守れるようになったんだろう?」


みんなには信じてもらえないが、それでも僕は偉大な虚空の神に感謝している。

僕にこんな能力を与えてくれたことを。

理解されなくても、誤解されても、守りたい相手を守れるなら僕はそれでいい。



僕の力は、大切な人たちを守るためにあるんだ。


どんなに誤解されても、僕は気にしない。

ただ、右目の景色が、左目で見えている現実世界の中に起きないことを願っているだけだ。


Ⅱ 青天の霹靂

笑いながら僕に眼帯を取ってみろと言っていた人が、混乱の中、僕の目の前で倒れる。

どす黒い鮮血がその口からあふれ、僕は慌てて手を差し伸べ、抱え起こしてやる。

懐の中を見やると、かつてすべての闇を追い払えるほど暖かい眼差しを抱いていた両目は、すでに光を失っている。



突如として目を醒ました


額と背中に微かに感じる冷やっこさで、夢だったとわかった。


今まで右目に現れたこともない景色だ。

毎晩眠るたびに、僕の魂は肉体から切り離され、別の世界を彷徨って、あちらの世界の右目の景色を見る。


手の中の生ぬるい感触がまだ抜けない。闇がまるで猛獣のように僕の魂を呑み込もうとする。

だが、僕は左目で見えている現実世界であの景色が起きるのを、何としても防がなければ。


なぜなら、あれは僕の一番大切な人だから……



僕は再び眠りにつこうとし、偉大な虚空の神にさらなる情報を与えてくれるよう祈った。どんな小さな手掛かりでもいい、あの人を救い、守りたいんだ……


偉大な虚空の神よ、あの人と巡り合わせてくれてありがとう。敬虔な信徒である僕に、大切な人を守る方法を教えたまえ。



何度も試してみたが、いつも眠りの中から醒めてしまう。

その人はいつも、僕の目の前で倒れるのに。


だがある時、僕は別の人に出会った。


狩衣を着て、仮面をつけた男だった。

よく見ると、隣に全身真っ白な女の子を連れている。

彼らの顔はよく見えなかったが、僕は彼らのことをしっかり覚えていることにした。



一晩中探し続けて、かなり体力を消耗した。

重い体を何とか起こしてその人に、狩衣を着た男と、白い女の子に気を付けるように言いに行こうとした。


だがその時、身も凍るような恐怖が足の裏から全身に伝わった。


あの女の子がそこにいたのだ。




キャビア!ほら、新しい仲間だよ!白子っていうんだ、真っ白だからちょうどいい名前だろう?先輩として、面倒を見てやるんだぞ!」

御侍は上機嫌で僕に手を振り、そう言った。


御侍は優しくて、帰る家のない食霊たちを自分のレストランに連れて帰ってくるような人だ。

そしてこの太陽のような優しさで、僕を右目の暗黒の世界から救い出してくれたのだ。


いや、今は言わないでおこう。ともかくこの女の子には要注意、隙をついて正体を暴いてやる。



それに、もっと気になるのは、昨日夢で見た景色……



この女の子は泣いていた……


Ⅲ 監視

あの子はおかしい。


他の女の子みたいに鮮やかな服装を気に入らず、ずっとその真っ白い服を着ている。


他の女の子みたいにかわいいスイーツを食べったり、御侍様に甘えて最新の絵本を求めたりしたこともない。

他の女の子がから遊びの誘いが来た時、彼女はそのいつものニヤニヤな笑顔で他人をしげしげと見ていた。その女の子たちが怖がって逃げた後に自分の席に戻った。


だから、御侍様と一緒にいた時間以外は、彼女はいつも一人だった。

いつも頬杖をついて、静かに遠方を眺めいていた。

誰も彼女の考えることをわからない。誰も彼女のやりたがることをわからない。


自分の呪符を描く以外、彼女の唯一の好みは、御侍様の苦手によってよく育ちられなかった草花をめんどうを見ることのようだ。


もともと萎れている庭の草花が、彼女の介護で続々に咲いた。


その時のみ、彼女はそのおかしくない笑顔を表さない。

そして、日差しの下に、その笑顔はとても清くて美しい。


そのような笑顔を持つ彼女は、草花にそんなに細かった彼女が、あんなことをやったのは、僕は信じられない。



この日、御侍様が外出の時に堕神に襲われた。

調味料を仕入れるだけなので、ついていく必要がないって言われた。

幸い、襲ったのは酩酊状態の暴飲だった。

御侍様がいい酒を取ってこいって彼に言ったから、うまく逃げられた。


御侍様がいつも楽な口調で喋ったが、聞いている僕たちは楽じゃなかった。

誰も御侍様を心配している。僕も自分を責め続けていた。最近白子に気になりすぎで、御侍様をうまく守れなかった。


ですが僕は気づいた。人群の後ろにいる白子は、なぜか自責の表情を表した。

わずか一瞬だった。それに彼女はその場に離れた。


何を…しに行った?



その後すぐわかった。彼女は妙な色の粥を持ってきた。

その粥は、紫と緑を混ぜているとても危険そうな感じで、においも受け入れがたい。


彼女はその粥を持って御侍様に近づいた。御侍様の表情がだんだんひどくなっている。



「特別なものを入れたよ。ちゃんと全部飲んでね!これでまた私と遊べるよ~」


その顔はあまりにも驚かせたため、僕も悲鳴を出した御侍様を助けに行けなかった。

でも、そんな自責の表情を表した彼女は御侍様に悪いことをしないとなんとなく信じていた。



全然、私も怖くて近づけたくないなどない。


Ⅳ 決意

誰も予想できなかっただろう。白子が持ってきた見るも嗅ぐも、そして御侍様が飲んだ表現から見れば食べるも恐ろしい粥は、意外によく効けた。

もともと一ヶ月休養しないと治せない傷は、一週間未満でだいぶ回復できました。


僕は右目が見た光景を疑い始めた。


そしてもう一度よく見ると決めた。


その夜、僕はもう一度虚空の神の助けを求めた。


でもこの前の光景と同じで、世界の進む方向は変わっていない。


懐中に倒れた体にはまだ彼の温度が残っている。僕は頑張って自分のこころを安定させて、もっと状況を見たい。どんな細かいものでも彼を救う機会になれるかもしれない。


しかし僕が見たのは、白子が自らあの男に向かって行った。あの男は手を上げて彼女の髪を揉んだ。


「白子、よくできました。君の情報がなければ、私達はあんないい機会がつかめなかったな。」

「あんなにならない…ならない…といって…」

「ん?白子、何を言っていますか?」

「…いいえ…なにも。」


また光景から目覚めた。


なんで…本当に彼女だ…しかし…いや、彼女にはっきり聞かないと


靴も履かない状態で、僕は白子の庭に走って行ったが、彼女は部屋にいなかった。

僕は急に最近彼女はいつも徹夜でそのユニークな粥を作ると思い出して、すぐ台所に走って行った。


そこで信じられないことを見た。



白子は自分の袖を口に挟んで、無表情で腕から一片の肉を切り取って粥に入れた。



その瞬間に、彼女があの日に言ったことを思った。その特別なものは、彼女自身の血肉なのか?


何の気なしに後ろの雑物を鳴らした。彼女は音に驚かれて、いままでのない警戒の様子を表した。


「誰?出なさい!」


僕は仕方なく出てきた。いつもの偽装を脱いだ白子に、僕も思わなかった冷静な声で聞いた。


「これは、君が言った秘方か?」


やはり図星だった。警戒の表情は憤怒になった。


「お前に関係ない!余計なことをするな!」

「じゃ御侍様に伝える」

「お前!やめて!」

「じゃ教えてくれ。あの狩衣を着て、マスクをかける男は誰だ?」

「なんでお前がしている?」


Ⅴ キャビア

キャビアは変な食霊だ。他の食霊から見れば、彼はずっと未熟な子供のようだ。


一番若い食霊でも妄想の歳を過ぎたが、彼らより若くないキャビアはまた「虚空の神」という神をいつも口にしている。


彼により、その遮眼帯は何かの封印であって、彼は封印された右目を通して他の世界の光景が見えるそうだ。


だがこんな話、御侍様のような大まかな人しか信じらない。


この点を除いて、みんなが彼のことがすきだそうだ。



彼は喋りが下手で、俗情もよくわからなくて、いつも急に分けのわからない話を言っている。

だが彼はみんなに関心を持っていることは、誰でも感じられる。

だからみんなは善意を持って忍び笑いしたり、彼に付き合って適当にあしらったりしている。


キャビアは性格が変だが、できる限りみんなに優しく付き合っている。

彼はいつも真剣に助けを求める人に援助する。

他人から礼を言ったら、自分のマフラーに顔赤く恥ずかしがっている。

こんな男の子は、だれでも好感を持っている。


だからキャビアは知らなかった。暗い彼ではあるが、女子に結構の人気があります。


だかその白子という食霊が来た日から、いつも状況外みたいなキャビアは異常に重々しくなっている。


彼は恥ずかしがるような笑顔がなくなって、ずっと眉をひそめている。



彼はまだ気づいていないようだが、他に誰でも見えた。彼はその白子という少女に深い関心を持っている。


御侍様が一人で外出して傷ついた後、ある日からいつも御侍様だけに付き従うキャビアは、その白子という少女にも付き従い始めた。


その白子という少女はイライラに見えるが、どうすることもできないようだ。


「なんで彼を助けた?」

「私の勝手だろう!」

「痛くないか?」

「お前に関係ない!」

「痛いなら言えよ!言わないと助けられないじゃない!」

「お前の助けはいらないってば!」

「じゃ彼を助けないで!」

「……お願いだから勘弁してくれ…」

「だめ!僕に教えろ!じゃないとみんなに言いに行く!」

「……………………」


その誰でも脅かせた全身真っ白い女の子が、後ろの全身黒い男の子に誰でも見たことのない表情を表した。


それに、とある全然自覚のない御侍は、肘で隣のウェーターを触れた。


「ね、あの二人似合うか?黒と白、性格も同じじゃない?あんな白子見たこともない。わあああ!!冗談!冗談だ!店を壊すな!!!白子!やめろ!!!キャビア!早く彼女を止めろ!!」



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