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中華フェス・ストーリー・メイン第五話〜第八話

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第5話 知らない食霊

物語 年獣の追跡を阻む、謎の食霊とは。

麻婆豆腐「よぉしっ! 松鼠桂魚、アイツを餃子で釣り上げちゃおっ!」

松鼠桂魚「姉さん、ここはあたしに任せて! それー!!」

餃子「わっ、な、なんか頭にぶつかってきた……!?」

松鼠桂魚「わわっ……!! ご、ごめんっ! ちょっとコントロールが狂っちゃった!」

餃子「えっ!? 餃子? なんで餃子なんか釣り竿につけてるの?」

松鼠桂魚「わっ! 当たっちゃった!?」

麻婆豆腐「もう松鼠桂魚ったら! ごめんね、キミたち。大丈夫?」

 麻婆豆腐たちは彼らに向き直る。年獣は逃げてしまったようだし、今は彼らに話を聞くのが先だろうと判断した。

松鼠桂魚「それで……キミたちは?」

餃子「オイラは餃子(ギョウザ)だよ! こっちは湯圓(タンユエン)っていうんだ!」

湯圓「夕さんを追ってここまで来たんだよ!」

松鼠桂魚「夕さん……って、あの年獣のこと? キミたちも年獣を捕まえに来たの?」

餃子「ち、違うよ~! オイラたちは、アンタたちを止めに来たんだよ~!」

松鼠桂魚「止めに来た? 年獣を?」

麻婆豆腐「キミたちは、あの年獣を知ってるの?」

餃子「もちろん! オイラと湯圓は夕さんの友達だからね!」

湯圓「夕さんはいい人なの! 湯圓たちと一緒に遊んでくれて、いろんなことを教えてくれるんだよ~。」

松鼠桂魚「あの年獣、町で暴れまわってるらしいけど……。本当にキミたちの『夕さん』?」

湯圓「間違いなく夕さんなの! 湯圓たち、夕さんのこと、見間違えたりしないもの!」

麻婆豆腐「じゃあ、キミたちはその『夕さん』を追っていまここにいるの?」

餃子「うん! お姉さんたちが追いかけていた人で間違いないよ!」

麻婆豆腐「……彼が町で何をしたか知ってる? 店を荒らしてまわってるんだよ?」

餃子「……わかってるよ。でも、夕さんはそんなことする人じゃないんだ。何か理由があると思う。」

 餃子の声は次第に小さくなっていく。不安そうな餃子湯圓に、麻婆豆腐はどうしたものかと首を傾げた。

麻婆豆腐「君たちの友達である『夕さん』が、町を荒らしている年獣なら……もう君たちの知ってる『夕さん』ではなくなってしまったんだろうね。」

麻婆豆腐「どっちにしても、年獣は住民に危害を加える可能性があるから捕まえないといけない……。」

餃子「だったらオイラたち、お姉さんたちに着いていっていい?」

麻婆豆腐「一緒に来るの? どうして?」

餃子「オイラたちは……夕さんはいい人だって信じてる。だからもし、何か理由があって悪いことしてるなら、その理由が知りたい! オイラたちと夕さんは、友達だから! 話をしたいんだ!」

松鼠桂魚「へぇー! キミ、ちっこいのに根性あんじゃん!」

麻婆豆腐「よしっ、そういうことなら一緒に行こうか! もし本当に年獣が『夕さん』なら、友達の話は聞いてくれるかもしれないしね。」

湯圓「あ、あの……! 夕さんは、怪我をしているみたいだから……! だから、今日はもう追いかけないでほしいの。町を出て行っちゃったみたいだし……!」

麻婆豆腐「……うーん、そうだねぇ――」

商人「うわぁ! 俺の店がひでぇ有様だ! 誰か、荷台をどかすの、手伝ってくれぇっ!!」

 その声に年獣に荒らされたのだろうと想像し、麻婆豆腐は頭を押さえる。

麻婆豆腐「……追いかけるよりも、年獣が壊したものを片付ける方が先みたいだね。みんなで手伝ってあげよう。海神祭りもあるし!」

麻婆豆腐「年獣――夕さんのことは……明日以降だな。もう暗くなってきてるし。明日、夕さんのとこに一緒に行こうか。」

湯圓「うん! ありがとう、お姉さん。もちろん協力するよ。」

餃子「よーし湯圓、一緒に手伝おう! みんなでやれば終わるだろうしね!」


第6話 動き出した物語

物語 今年のフェスは一味違う!

蘇盛一日

夕方

 年獣の荒らした町を修復するのは、翌日の夜までかかった。海神祭りには支障が出なそうで、町の者は皆、胸を撫でおろした。

 明日はいよいよ海神祭りだ。佛跳牆は、年獣にもたらされた濛気(もうき)を払うため、獅子頭に例年よりも立派な高台を作るようにと命じた。

 海神祭りのメインイベント『海神娘々』の前日に獅子舞を演じるのは慣例とされていた。更に今年は、例年とは違う用途として使われることになっている。

餃子獅子頭! 持ってきたよ~!」

獅子頭「わっ! ありがとー!!」

松鼠桂魚「なにこれ?」

獅子頭「高台のからくりを固定するためのものだよ。数が足りなくて、餃子に持ってきてもらったんだ。」

湯圓「このからくり……夕さんを傷つけたりしないよね?」

獅子頭「うーん、これはとある食霊を捕えるためのしかけを改良したものなんだ。もともとのからくりは、食霊を釘刺しにするえぐい仕様だったからね。」

獅子頭「今は、薬で食霊を眠らせるように改良してあるから、食霊を傷つけずに済むよ。だから、年獣も大丈夫だ。」

湯圓「よかったぁ……! それなら夕さんの怪我には響かないね!すごいんだね、獅子頭!」

麻婆豆腐「この仕掛け、本当に大丈夫? 海神祭りには、たくさんの人が集まるからね。」

獅子頭「心配しないで! 住民たちが仕掛けに突っこんでこない限り大丈夫さ。」

獅子頭佛跳牆の指示で、高台の周りは壁で囲ったし、見張りもつけたんだ。何か起こったら、町の人たちは彼らが批難させてくれるよ!」

麻婆豆腐「でも、まだ心配は残るかな。前みたいに餃子を使って――いや、君じゃなくて食べ物の餃子ね。年獣が好きなものでおびき寄せた方がよくない? そのうえで住民を避難させたら……」

餃子「夕さんは食いしん坊だけど、一度引っかかった罠にはもう引っかからないと思う。」

餃子「でも、賑やかなのが好きだから、海神祭りが盛り上がってたら、好奇心で出てきちゃうと思うよ。そのとき、夕さんの好物を出したら確実じゃないかなぁ。」

麻婆豆腐「……なんか小葱みたいな人だな。まぁ、小葱のがひどいと思うけど。」

小葱「みぃ!」

麻婆豆腐「あははっ! 冗談だって。アンタは年獣よりずーっと可愛いしね!」

小葱「みぃー……」

松鼠桂魚獅子頭、状況は? 獅子舞がもうすぐ始まるよ!」

獅子頭「もうすぐだよ! あと数分!」

松鼠桂魚「ほら、麻婆姉さん! この手毬の中に、餃子をたーんまり入れておいたよ♪ これならきっと年獣をおびき寄せられるはずっ!」麻婆豆腐「その手毬……最後にはヤバいことになってそうだな。」

松鼠桂魚「ん? なんか言った?」

麻婆豆腐「……いいや。舞台の方を見てくるよ。」

松鼠桂魚「りょーかい♪ 頑張ってね!」


第7話 獅子が舞う!

物語 目には目を、獣には獣を!

麻婆豆腐「すごい人だね……みんな、年獣が怖くないのかな?」

佛跳牆「引きこもっているよりよっぽどいいだろう? 嫌なことは楽しいことをして忘れる……これは、人間の長所のひとつさ。」

 佛跳牆の声が耳元で響く。不意に聞こえた声に、麻婆豆腐は驚いた。いつの間にこんなに近くに……? けれどこんな騒がしい中では、これくらいの距離でなければ、会話は聞こえなかっただろう。

佛跳牆「今のところ、年獣による被害報告はあがっていない。俺たちもいるし、町の人たちは大丈夫だろう。安心しろ。」

麻婆豆腐「……佛跳牆。あたし、わかってるんだからね。アンタの目的は、町の人たちを守ることじゃないだろ?」

佛跳牆「フッ。お前や獅子頭たちのような「義理人情に厚い」者たちがいれば、町は安泰だ。俺の目的なんて気にする必要はない。目に見えるものが真実とは限らないからな。」

麻婆豆腐「アンタさ、そんなだから嫌われるんだよ。」

佛跳牆「ん? 小葱はオレのことを気に入ってくれてるじゃないか。」

麻婆豆腐「小葱は人でも食霊でもないし。」

佛跳牆「まったく……達者な口だな。」

佛跳牆「それで、北京ダックはまだ来てないのか?」

麻婆豆腐「彼と魚香肉糸は、明日到着するってさ。でも、なんでそんなに北京ダックに会いたいの? もしかして、年獣と何か関係がある?」

佛跳牆「そういう訳ではないが――っと、獅子頭がお前を呼んでるみたいだぞ。」

佛跳牆(……さすが麻婆豆腐。鋭いな……悟られぬようにしないと)

 麻婆豆腐は高台にいる獅子頭に目を向けた。獅子頭がこっちに向かって大きく手を振っているのが見える。何か叫んでいるようだが、周りの喧騒に掻き消されてしまってわからない。二人は、獅子頭の動きから意図を読み取る。

獅子頭(準備できた~? こっちは準備OKだよ~!)

 麻婆豆腐はそんな獅子頭に、頭の上に、両手で大きく丸を作る。それから、獅子舞に使う頭部に手を伸ばした。

麻婆豆腐「あたしは行くから。町の人たちの安全はアンタに任せるよ。」

佛跳牆「ああ。お前は獅子舞に集中するといい。頑張れ。」

佛跳牆(……さて、ここでもう一度計画を確認しておこう。どんな横槍が入って、台無しになるかわからないからな)

 麻婆豆腐は獅子の衣装に身を包み、高台へと飛び上がった。三百六十脚もの演壇を積み重ねた高台には、特別に作られたからくりが仕掛けられている。

 獅子に扮した麻婆豆腐は、平地にいるかのごとく、華麗に舞い踊った。その様子は観客を魅了し、たくさんの喝采を得る。

 麻婆豆腐は観客の声に答え、深々とお辞儀をする。そのとき、舞台の端から小さな手毬が転がってきたのを確認する。そのすぐあと、もう一頭の獅子が飛び出してきた。手順通りである。

 麻婆豆腐はその獅子の動きに合わせ、手毬の奪い合いを始める。その様子に、観客は多いに盛り上がっている。そのとき、人混みを割って高台に近づいてきた風変わりな青年を、周りは誰も気に留めなかった。

年獣「こっちの方向だ、間違いない――ん? あれは……!」

年獣「獅子? へぇ、随分と高く飛ぶじゃないか。素晴らしい! でも、一体何を奪い合っているんだ?」

年獣「手毬……? あの中から角のパワーを感じる……。もしやあの獅子たち、私の角を奪い合っているのか?」

年獣「渡さないぞ! あれは、私の物だ!!」

 青年の目が光り、空高く飛び上がる。そして、舞台に立つ麻婆豆腐の前に降り立つときには、その姿を凶悪な獣に変えていた。観客から恐怖におののく声があがる。

工匠「ね、年獣だって……!?」

村人「逃げろ! 喰われるぞ!!」

松鼠桂魚「みんなー! 落ち着いて! こっちから避難してー!! 整列して慌てないでねー!!」

佛跳牆「……やはり来たか――想定通りだ。よし、獅子頭、からくりを起動しろ!」

獅子頭「よしきた!」

 獅子頭がからくりを起動するためのスイッチを入れた。すると激しい音を立て、年獣を閉じ込めるための囲い壁が現れる。その壁から、からくりの枝が年獣に向かって伸び出し、その行動を封じた。それは、年獣が麻婆豆腐に噛みつこうとした瞬間――まさに間一髪の出来事であった。

 ホッとしたのもつかの間、急にからくりが止まってしまった。理由はわからない。年獣はその隙を逃さず、伸びてきたからくりの枝を払いのけ、麻婆豆腐から距離を取った。すぐさま戦闘態勢に入った麻婆豆腐は、獅子頭に向かって叫ぶ。

麻婆豆腐「あたしが足止めするから! 獅子頭はからくりを調べて!」


第8話 決戦

物語 ここぞというとき、からくりに問題が!

獅子頭「ううっ……! なんでこんな肝心なタイミングで止まっちゃうんだよ~!」

麻婆豆腐獅子頭! 早くしてっ! そう長くは……もたない!!」

獅子頭「わかってる……わかってる、けど――動かないんだよっ!」

麻婆豆腐「年獣が逃げちゃうよ! 頑張って!」

餃子「ううぅ……原因がわからないんだよぉ……わぁあっ! 上の台まで崩れ始めたよっ! 姉さん、気を付けて!」

麻婆豆腐「あたしは大丈夫! アンタたちも気をつけて!」

湯圓「ひゃあ! 台が崩れてきた!?」

餃子湯圓! 危ないっ!」

獅子頭「どうしてだよ!? 事前チェックは万全だったはずだ!」

餃子獅子頭、落ち着いてっ! 今はこの状況をなんとかするのが先だよ! 深呼吸、深呼吸!」

獅子頭「あ、ああ……そうだな。お、落ち着け……僕っ! スゥ、ハァ、スゥ……!」

獅子頭「――よし、再起動したぞ! 麻婆豆腐、からくりが動くよ!!」

 からくりが再び作動し、枝が再び年獣に伸びる。麻婆豆腐は距離を取り、年獣の様子を探っている。年獣は、再び自分に伸びてくるからくりの枝に舌打ちし、その場で大きく跳躍した。そして近くの壁を体当たりで壊す。

 既に高台の周りには、人はまばらになっており、町人に被害はなかった。年獣はそのまま猛進し、その場から去ってしまった。

 年獣がいなくなってもからくりはまだ動いている。消えた年獣の代わりに、その先にいた獅子頭目掛けて、からくりの枝は伸び続けた。

餃子「わぁ! 獅子頭がからくりに枝に捕まっちゃった!」

獅子頭「な、なんで僕がこんな目に……! ヤバいっ、このままじゃ寝ちゃう……は、離せ! はな……せ、Zzz……」

麻婆豆腐獅子頭……寝ちゃったの?」

 年獣は既に姿を消したので、麻婆豆腐獅子頭たちの元へと移動した。

麻婆豆腐獅子頭、大丈夫?」

佛跳牆「心配はいらない。からくりに仕掛けた薬で眠っているだけだ。」

麻婆豆腐「何それ。いつ目覚めるの?」

佛跳牆「それはこいつが入れた薬の量次第だな。」

麻婆豆腐「……アンタって人は。そんなものこの高台に仕込んでるなんて、油断のない男ね。」

麻婆豆腐「さて、どうしようかな……まずは年獣も逃げたし、獅子頭が目覚めるのを待つかな。」

餃子佛跳牆獅子頭は大丈夫なの?」

佛跳牆「安心しろ。ただ眠っているだけだ。お前たちは獅子頭を連れて先に事務所に戻っていろ。俺はここに残って後始末をする。」

麻婆豆腐「それで?」

麻婆豆腐松鼠桂魚はどこ?」

佛跳牆「年獣騒ぎのとき、町人の避難をさせていたようだ。直(じき)に戻るだろう。」

松鼠桂魚「ただいまー!」

佛跳牆「……噂をすれば何とやら、だ。」

麻婆豆腐松鼠桂魚、状況は?」

松鼠桂魚「問題なし! 子どもたちは年獣も演目の一部だと思って喜んでたよ!」

麻婆豆腐「そっか。それは良かった。」

麻婆豆腐「でも佛跳牆、町中で罠を張るのはやめなよ。何かあったらどうするの。」

佛跳牆「からくりがうまく作動していたら、こうはならなかっただろう。もちろん今回の状況も視野に入れての行動だ……さて、次の準備に移ろう。今は時間が惜しい。」

麻婆豆腐「……そうね。言いたいことはたくさんあるけど、海神祭りの準備もあるしね。」

佛跳牆「さすが麻婆豆腐だ。理解が早くて助かる。」

麻婆豆腐「……本当にそう思ってる? アンタ、大概腹黒いよね?」

佛跳牆「ハハッ。誉め言葉として受け取っておこう。さて、年獣の件は海神祭りのメインステージが終わるまで、一旦据え置きにする。『海神娘々(かいじんにゃんにゃん)』に何かあったらまずいしな。」

餃子「『かいじんにゃんにゃん』ってなに? 海神祭りと関係ある?」

麻婆豆腐「そっか、餃子は海神祭りのこと知らないのね。話すと長くなるから、その話はまたにしようか。」


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ゲーム情報
タイトル FOOD FANTASY フードファンタジー
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2018/10/11
    • Android
    • リリース日:2018/10/11
カテゴリ
ゲーム概要 美食擬人化RPG物語+経営シミュレーションゲーム

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