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【意訳】ブラサバ記事.1

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翻訳元:http://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=161824&site=blacksurvival

画像はすべて当資料室の画像で代用.

閲覧に際して:


元記事は、韓国のゲームコミュニティポータル「INVEN」のライターさんが資料を元にブラサバの設定背景を考察する企画.

2016年時の記事のため、一部に現在とは異なる仕様の話もある(旧シナリオモード, GM呼びなど)

また、画像も当時の旧UIの頃のもの(掲載画像は代用品を用意したので本家画像はLINK先の元記事を参照)

以前はINVENにもブラサバ公式コミュニティが存在したが、cafeが中心となったため閉鎖した(18.10/28確認)

そのため該当記事もいずれ消えてしまう可能性を考え、意訳して記録することにした.

from.資料室担当

【コラム】ブラックサバイバル背景語り

2016.08/10(元記事の掲載日)

1章:アグライア 彼らは何者なのか?

ブラックサバイバルはバトルロイヤル形式のサバイバルゲームで、

プレイヤーたちはキャラクター1体を選んで他のプレイヤーと戦うことになる。

これらのキャラクターは、設定上「ブラックサバイバル プロジェクト」という実験に参加した実験体だ。

彼らは様々な理由で実験の舞台となるルミア島を訪れ、他の実験体と戦っている。


では、ブラックサバイバルに参加した実験体は、どんなきっかけでルミア島を訪れ、命を懸けて戦っているのだろうか。

一体どんな組織が彼らを実験体として用いているのか。また、この実験の目的とは何なのか。

ブラックサバイバルの背景に関する疑問をひとつずつ考察する時間をとってみた。


■ 暗い実験の背後にある組織. アグライア

▲ 実験集団「アグライア」


アグライアは、ブラックサバイバル・プロジェクト─実験を管理する組織だ。

アグライアという名は、ギリシャ・ローマ神話に登場する女神の名前で「輝く女性」という意味を持っている。

ブラックサバイバルの中で「アグライア」は「輝く女性」という本来の意とは異なる、とても残酷な姿を見せている。

彼らは実験体をルミア島という実験空間に投入し、実験体が互いに殺し合う残酷な実験を繰り返している。


組織(研究所)がアグライアと名付けられたのは、1999年に研究所長であるアンジェリカによってだった。

名付けられた時から本格的に権力者や投資家と交渉して実験にまい進することになる。

アグライアという名としての組織が誕生したのは比較的新しい1999年だが、最初に実験が始まったのは数百年前とみられる。

少なくとも数百年前からこの組織の基盤が整えられ、そのときから継続的に実験を通じて人体改造を追究している。


実験日誌によると、1917年時点で既に遺伝子操作を通じて不老不死に近い実験体が完成している。

だが、完全に実験に成功したわけではないからこそ、今もなお 真の不老不死の肉体、

単に歳をとらない肉体ではない「記憶の連続性」を保ったまま「健康な身体」のままに生きられる肉体を作る実験を続けている。


1930年代に入ってからは、現実験の舞台となるルミア島に研究所を移設することになる。

離島として外部から孤立しているルミア島は、隠したい実験を行うのに最適の場所だった。

この時点ではルミア島には研究員以外に一般の住民たちも存在していた。

2001年9月1日、アグライアは ルミア島に海底火山活動の兆候があるという名目で、島の住民を移住させ、

本格的にブラックサバイバル・プロジェクトに着手することとなる。


■ アグライアによる1次・2次実験

▲ 1次実験から4年後、2度目の実験を開始.


1次実験:2006年5月開始 / ブラックサバイバル・プロジェクトの原型 / 失敗に近い結果が発生.

2次実験:2010年10月開始 / 禁止区域の導入 / 長期的な展望より短期的な目的を追求.


約4年間に及ぶ間隔が生じたのは1次実験の失敗が大きな原因とされる。

1度目の実験では実験体を統制する手段が不足していたため、2次実験ではそうした部分に細部に渡り調整された。

現在、ゲーム内の時間は2次実験期間だと思われる。


日誌によると、2006年5月に1次実験が開始された。だが、1次実験では様々な問題が発生したとみられる。

実験体らが殺し合う実験なのに、実験体を統制する手段がないせいで逆に殺害された研究員が多くいたのだ。


実験体の精神的な問題もかなり多く、記憶データのバックアップの設計ミスによって、

実験体が知ってはならない情報を知り、狂ってしまう事態も度々発生した。

このような1次実験の程に現れた人物がまさしく Dr.W(ウィクライン)だ。

実際には研究員だと思われるが、ゲーム内の時点でのウィクラインが研究員として働いているのか、

それとも研究員の職を離れてNPCとして登場しているのかは不明である。


1次実験の大半が失敗に終わったのち、2010年に2次実験が始まった。

1度目の実験と違い、禁止区域という要素を導入して実験体たちに短期的な目的を促し、生存の意志を向上させるようにした。

禁止区域は、実際のゲーム内にある内容と同じ形式で、禁止区域を予め予告し、

該当時間後まで実験体が禁止区域に残っている場合には特殊物質を用いて滅却させる。


滅却された実験体は、ARCH細胞をもとに体を再生成させ、記憶をバックアップすることになる。

1次実験とは違って、記憶のバックアップ時点を変えることで実験体たちの精神異常や無気力症を解消することができ、安定した実験が行われた。

こうした話から、ブラックサバイバルのゲーム内の時間は2次実験中だと見ることができる。


■ アグライアの所長 Dr.Angelikaとは何者なのか?

▲ Dr. Angelika


アンジェリカ(Dr.Angelika)は、現在のアグライアの所長で、アグライアと名付けた張本人だ。

正確な日付は記載されてないが、実験日誌で確認できる内容では1935年生まれと推定される。

1935年に生まれた人物が、1993年にも10代半ばの少女の外見をしているという事を考えれば生体実験を受けたものとみれる。


研究プロセスの1932年、何人かの研究員らが自分の子どもを実験対象として使うことにしたという内容と、

アンジェリカの両親が研究をリードしてきた先代の研究員であるという言及を見れば、おそらく確かだろう。

2015年に於いても、彼女はアグライアを率いる所長なのだ。


ただ、アンジェリカの実験目的は他の研究員とは異なるものだという。

他の研究員は生命の科学研究を目標に「人類の限界」を求める姿を見せるが、アンジェリカはそれ以上の何かを夢見ているようだ。

彼らの意見の衝突は、研究所を率いたもうひとりの人物であるオーランドのメッセージからしっかり確認できる。


どのような理由によるものか不明だが、オーランドはアンジェリカの意見にはっきりと反対している。

不滅性を持つアンジェリカと違って、オーランドは一般人であるため価値感の違いが生まれたようだ。

このメモが作成されたのは1999年だが、その後も依然として実験が行われていることから、

オーランドはアグライアを離れたか、あるいは消されたのかと予想される。


アンジェリカの目標が何なのかは明らかにされていない。本人は既に不滅者なのに実験を進めていることからすると、

従来の人類とは異なる新人類の創造を目指しているのではないかと推測される。


▲ 研究員内でも反対意見はある.


■ 光と闇

アグライアの新人類実験に関するプロジェクトは、研究成果の一部を公開することで多くの投資家との交渉に成功したが、

それは同時に彼らに対抗する勢力が現れるきっかけにもなった。

ギリシャ・ローマ神話でいうアグライアは、輝く女性、すなわち光を象徴する名だ。


光があれば闇もあるものである。アグライアに対抗する組織の名前はエレボス。

エレボスはギリシャ語で「闇、暗黒」を意味している。

名だけ見てもわかるように、アグライアとエレボスの衝突は、光と闇の対立というわけだ。

皮肉にも、光を意味するアグライアで残酷な実験が行われ、闇を象徴するエレボスはそんなアグライアを防ごうとしている。


▲ ブラックサバイバル背景の重要キャラクター「アレックス」.


まだ対立は本格的になっていなかったが、既にエレボスはアグライアの実験に彼らの構成員のひとりを諜報員として送り込んでいた。

ゲーム内キャラクターとして登場するアレックス・パジノフ(Alec Pajitnov)がその諜報員だ。

彼は自分に関わるすべての情報を偽造した上で、ルミア島を訪れ、アグライアの実験に参加した。

アグライア側も既に事態は把握しているが、実験の妨げにはならないと予測し、注視している状態だ。


エレボスとアレックスの関係が明言されたことはないが、

5月4日に発売された”特殊要員アレックス” スキンを見ると、エレボスとアレックスの関連性を確認できる。

そのスキンの腕に着いているワッペンからは「エレボス(Erebus)マーク」が、肩のベルトには「EB」のイニシャルが見える。


すなわち、アレックス・パジノフというキャラクターは「エレボス」という組織で特殊要員に育てられ、相応の過程を経てルミア島に潜入した状態だということだ。

まだすべての要素が完全にわかったわけではないが、上述した要素から多くのユーザーはアレックスをラスボス或いは黒幕ではないかと予想している。


▲ 「Erebus」の文字がはっきり見える.


▲ 「Erebus」の略字「EB」





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