BLACK UNIVERSE_6
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各話セリフ/意訳
Part.6
ありがとうございます。
「こちら、ミルクティーです。」
「ああ、ありがとな。」
ズルルル~~・・・
「あの。」
「先輩は僕のどこが好きなんですか?」
ブホッ
「な? なんだ?」
「その・・・」
「見た目・・・?」
じとーーーっ
「・・・・・・。」
「だとわかってました。」
「ご友人との悪戯なんですよね?」
「・・・・・・。」
「もしやとは思いましたけど。」
「当然です。」
「先輩ほどの人が」
「僕を好きになるわけないですし。」
「まぁ別に構いません。」
「それを問いただすつもりじゃなく、」
「悪戯に協力する代わりに」
「お願いしたいことがあるんです。」
「僕には好きな女の子がいます。」
「その子が近い将来、先輩に告白するかもしれません。」
「その告白を断ってください。」
「・・・は?」
「むしろ良かったんですよ!」
「あの子が失恋の悲しみに沈んでるときに」
「僕の想いを伝えれば、今度はきっと付き合えるはずです!」
ふん ふん
「悲しい時は誰かを頼りたくなるものですから!」
「・・・・・・。」
「そんなふうに付き合うのはあまり良くないんじゃないか?」
「はぁ・・・。」
「・・・先輩に何がわかるんですか。」
「僕だって先輩みたいに背が高くてハンサムだったら」
「何も考えず告白したでしょうね。」
「1年間も付きまとって」
「どうにか気を引こうとする必要もなく。」
「でも、僕は・・・」
「手段も方法も選ばないで」
「あくせく努力して、ようやく見てもらえるかどうかです。」
「最善を尽くして想いを伝えることの何がいけないんですか。」
「ああ・・・」
「・・・」
「言いたいことがあればどうぞ。」
「情けないとか」
「卑怯だとか。」
「いや、そういう意味で言ったんじゃないんだ。」
ぽり ぽり
「何もせず」
「諦めてる俺より」
「何でもしてみようとする君のほうが良いのかもな。」
「諦めてるって?」
「なぜです?」
「先輩みたいな人に告白されたら相手は喜ぶに決まってるのに。」
「告白はゴールじゃなくてスタートだろ。」
「その先を考えると・・・」
「・・・わからないんだ。」
「俺の場合それは恋愛感情じゃなく、」
「ただの友人との話で...」
「そいつに幸せになってほしいんだが、」
「なんか・・・」
「そいつに幸せを与えてやれるのは」
「俺じゃないって直感?」
「そういうのがあるんだ。」
「俺にはそいつを理解できる自信がなかった。」
「それで無闇に近づいて傷つけるより、」
「ただ傍観することを選んだんだ。」
カチッ
ピコーーン!
ピリリリ
ピルン ピルン ピルン
ピリリリ
ピルン
ピルン
ピルン
「・・・きっと、」
「俺は好きな子ができても同じようにするんだろうな。」
「友人であれ恋人であれ、」
「好きな相手が幸せならそれでいいんだ。」
「・・・」
「君に頼まれなくても、」
「告白はたぶん断ってただろうな。」
「新たに関係を始めたとして、」
「俺がその人を幸せにできるのかどうか」
「確信が持てないから。」
「もちろん、これは俺の話で、」
「どうにかして関係を始めようとするのが悪いということじゃない。」
「むしろ最近は、」
「その人を幸せにする事ができるなら、」
「どんな始まりでもいいんじゃないか・・・ なんて気もするんだ。」
「・・・」
「幸せに・・・」
「・・・」
「・・・なんだこれ?」
「ちょっと事が大きくなったから・・・」
「ヘジンちゃんとふたりで用意したんだ・・・」
「何か知らんが」
「例の彼と付き合う代償だったらもういいぞ。」
「別れたからな。」
「えっ?」
「念のため言っておくが」
「向こうから先にやめようと言ったんだ。」
「ん・・・。」
「そう・・・」
「よかった、かな・・・?」
「何がだ?」
「君のことを好きな子が今日告白するって話なんだ。」
「なんか俺らのせいで・・・」
「ああ。それならさっき断ったぞ。」
「今日時間あるかと聞かれたから、もし告白なら受けるつもりはないと・・・」
「・・・」
「・・・まともに告白もさせないで振ったと?」
スッ
「なによ?」
「あんたまた私を尾けて・・・」
「違う違う違う!」
「やましいことはすっぱりやめたから!」
「・・・」
「・・・ごめんよ。」
「君が大好きだったのに、どうすればいいか分からなかったんだ。」
「ただなんとなく、」
「ずっと気持ちを表し続けてたら」
「いつか僕の本心を分かってくれるんじゃないかと思ってた。」
「実は今でもどうしたらいいかはよく分からないんだ。」
「・・・考えてみたら、」
「自分のしたことをきちんと謝ってない気がして」
「だから、まず。」
「それを謝らなくちゃいけないと思ったんだ。」
「それでクラスに行ったら、君が授業に出てないって聞いて・・・」
「・・・・・・。」
ごくっ・・・
「僕は...」
ぐぐっ
「もう君が嫌がることはしないよ。」
「こんなので・・・」
「元気になるなんて思わないけど。」
「少しでも君の心が楽になったらいいなって、」
「僕は君に笑っててほしいから・・・」
「付きまとってたのも、」
「贈り物をしたのも、」
「ただ・・・ 笑顔が見たくてしてたんだ。」
「自分の都合ばかり考えて」
「君がどう思うかまで考えることができなかったけど・・・」
「・・・落ち込んだときに励ませる友人みたいには」
「なれないかな?」
「んー...」
「最悪の状況になりそうだったけど」
「どういうわけか上手くいったみたいでよかった。」
「ありがとうございました!」
「おかげで僕の本心を伝えることができました!」
友達から始めることにしました!
「正しくは、私たちでなくスンファン様に感謝されていたようですけど・・・」
「はて。俺は振られただけなんだが・・・」
「スンファン様の意図しないところで、」
「何かの助けになられたのかもしれません。」
「やはり縁というものは私たちの手が及ぶものではない気がします。」
「言われてみれば、本来の思惑どおりに」
「どうにかできたことはないような気も・・・」
今回の件も 前回の件も...
「・・・」
「先輩の本来の意図がどうであっても構いません。」
「そのおかげで多くを学び知ることができたのですから。」
「むしろ、そのお話を聞いて少し安心しました。」
「頂いてばかりで、お返しできるものはないと思っていたのです。」
「そうだな。」
「始まりはどんなでも、」
「それからをどうするかが大切なんだよな。」
「君だったらできそうな気がする。」
「・・・よろしく頼む。」
バタン
「・・・・・・。」
「よろしく頼むとは・・・」
「どういう意味なのでしょう。」
「これから仲良くしてってことじゃない?」
ストッ
「スンファンはいい奴だよ~ よろしくね。」
「言われるまでもなく、スンファン様がいい方なのは今回の件でとてもよくわかりました。」
「ん?」
「それどういう意味?」
「なんか俺を責めてない?それ?」
「違いますよ。」
苦労量保存の法則というものがある。
一人が一生の間に経験する苦しみの量は決まっている。
したがって、今このときが幸せであるなら、
いずれは...
また苦しみが訪れるものである。