BLACK UNIVERSE_7
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各話セリフ/意訳
Part.7
ピチョン
・・・?
あれ?
私はどうしてここに?
ピチャ
「夢?」
「おちびちゃん。」*1
ピチャ
ピチャ
「ここで何してるの。」
「おちびちゃん...?」
「消えてくのを見てるの。」
「優しかったもの。」
「大切だったもの。」
「お父さんとお母さんは私が生まれてすぐにどっか行っちゃった。」
「私のもった厄が手に負えないってわかったから。」
「血の繋がった人には他の人の何倍も強く災いをなすんだって。」
「一度も見たことないお父さんとお母さん。」
「それでも私はふたりが大好きだったの。」
「誕生日に届くプレゼントや手紙を」
「本当に大切にしてたんだよ。」
「雨の日に街で拾ったハルも本当に好きだった。」 *2
「初めて抱いた、」
「私より小さくて か弱い命。」
キャン キャン
キャン キャン キャン
「でも、」
「火事で燃えてみんな灰になっちゃった。」
「誰よりも仲良しだった私のともだち。」
「初めて明日を楽しみにさせてくれた子だったの。」
キ
ィ
ィ
「もう・・・」
ィ
ッ
'.
バ ン !
「だけど、いっしょに横断歩道を渡ってたら死んじゃった。」
「中学生のときに初めて行った修学旅行。」
「バスが横転して、たくさんの子たちがケガしたんだ。」
「なのに、私だけ無事だったの。」
「いつも私は大丈夫だった。」
「それが一番つらかった。」
「痛みをわかち合えなかったから。」
「私が愛した場所はぜんぶ廃墟になった。」
「それでも。」
「何度も挫けながら、」
「諦めたふりをしながら」
「希望の糸は手放さなかった。」
「手放したくなかったから。」
「あなたは自分が変われたと思ってるだろうけど」
「何ひとつ変わってないんだよ。」
「あなたはまた無意味な期待を抱いて、」
「いずれ粉々に砕けるものを愛してるだけ。」
「あなたを責めるつもりはないの。」
ザバッ
「!」
ザ
ァ
ァ
ァ
「絶え間なく期待して挫けること。」
ザザッ
ゴ
「それが私の運命だから。」
オ
オ
「運命は」
ォ
「あなたが逆らえるものではないのだから。」
ハ ッ
「ああっ!」
はぁ
はぁ
「起きたかい。」
「無理せんでいい。」
「今は体調が優れんだろう。」
「三日も目を覚まさずいたんだ。」
「これを持ちな。」
「三日もですか?」
「ああ。」
「学校から戻るとたちまち倒れてね、ここ何日か臥せたままだった。」
「・・・」
「誰も訪ねてきませんでしたか?」
「人との縁に執着するなと言っただろうに。」
すっ
「生まれ持った運命に逆らうのは」
「とても辛く苦しい道なんだ。」
「定められた道から外れようとすれば」
「運命の中で苦しむのとは比べられんほど大きな試練が訪れるだろうね。」
「私ゃ・・・」
「おまえにそんな道を歩ませたくないんだよ。」
「まだ疲れてるだろ、もう少し休みな...」
「私の子犬。」 *3
ガラッ
ざ
わ
・
・
・
っ
「なに見てんだよ!」
「見せ物じゃねーぞ!」
「フン!」
そそくさ
「どうして何日も休んでたの?」
「体の具合が悪くて臥せっていました。」
「・・・私がいない間に何かあったのですか?」
「気にしないの。」
「前からデマばっかり流れてたでしょ。」
「おい、スルビ。」
「何がデマなんだ?」
「お前もイ・ヘジンのせいで怪我してただろ。」
「そうだぞ。」
「こないだまでお前もイ・ヘジンが悪いとか言ってたくせに」
「なんで俺らは言っちゃ駄目なんだよ?」
「あ" ?!」
「ほら。来たんだから本人に聞いてみろよ。」
「よくいっしょにいた先輩、」
「お前のせいで災難に遭ってんじゃないのかってさ。」
「それ・・・どういう」
ガララッ
「イ・ヘジン。」
「来たか?」
「・・・ちょっと話がある。」
「行って。」
「どうしてここ数日いなかったんだ?」
「先輩に何かあったのですか?」
「・・・」
「何が起きたのですか?」
「事故にでも・・・遭われたのですか?」
「いや、それが・・・」
「・・・」
「・・・あいつが元から健康じゃないのは知ってるな?」
雨降りそ
「生まれつき心臓の弁が悪くて」
「小学生のときに移植手術を受けたんだ。」
「これまで大丈夫だったんだが、」
「ここにきて急に心機能が低下したそうだ。」
なんで気づかなかったの。
私の幸せは
先輩の不幸を引き換えにしてたことに。
「それに免疫抑制剤を長く服用してたせいか」
「すでに体がかなり限界だと・・・」
違う。
本当はわかってた。
たくさん経験してきたから。
わかってたのに あまりにも辛くて
「放課後は一緒に病院に行こう。」
「君にとても会いたがってるだろうから。」
期待していたくて・・・
「すみません、私は...」
「顔が見れるのは」
「これが最後かもしれないんだ。」
「いえ、私は」
「行きません。」
サーーーーー
ザーーーーー
「・・・来ちまったのかい。」
「これまでと比べられんほど大きな」
「試練が。」
「この苦境をどう乗り越えるかで」
「あの子の残りの運命が決まるんだろうね。」
「あの子を待ち受けるのが」
「過酷すぎる運命でないと良いのだけど。」