BLACK UNIVERSE_5
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各話セリフ/意訳
Part.5
「......初めての 恋愛は...」
「好きな子と、お互いを大切にしたかったのに...」
ぐすん...
「君って意外と純情だったんだ。」
「そういう問題ではありません!」 [ヘジン]
「もう、どうするのですか!」
「...お願い。」
「しばらく我慢して!」
「お願いなら何でも許されると思うな!」
「でもさ...」
「こんなお願いができるのは君だけだって知ってるだろ。」
「知り合いは多くても、こんなときに助けてくれる奴はいないさ.....」
「・・・・・・。」
「じゃあ飲み物でも買ってこい。」
「え? 今?」
「わ、わかったよ!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ...
「デジャワでいいよね?」*1
バタン ──
「・・・・・・。」
「...よろしいのですか?」
「お断りしてもいいと思いますが。」
「いいんだ。」
「振り回されるのには慣れてる。」
「今回に限らず、あいつはよく無茶な頼みをしてくるんだ。」
「相手にとって自分はどれくらいの存在なのかと。」
うわっ!!
チャリーン
「長い病院生活の後にできた悪い癖だ。」
「両親は仕事で夕方に少し立ち寄るので精一杯だったし」
「友達もあまり足を運びはしなくて」
「いつも他のことに優先度で負ける2番目の存在・・・」
「自分をそう定義したようだ。」
「お聞きしたことがあります。」
「そしてそのときに救ってくれた先生がいたと。」
「おかげで今みたいに変われたと...」
「いや、」
「何ひとつ変わってないんだ。」
「その先生も誠心誠意助けてくれたが・・・」
「結局は、結婚の準備のために去っていった。」
「2番目に過ぎなかった。」
「決してそうじゃないと思えた相手にとっても。」
「ま、その人にはその人の人生があるから仕方ないが。」
「他はどうであれ」
「誰かの一番大切な存在になりたいという執着は・・・」
「むしろ、もっと強くなっただろうな。」
「おそらく、君に近づいたのも...」
「買ってきたよ!」
ジャーーン!
「デジャワ!!」
「スンファンは?」
「教室に戻られましたよ。」
「そんな。ならなんで買いに行かせたんだ!」
「・・・・・・。」
「もしかして、ふたりで何か話した?」
「...特には。」
ぽり ぽり
「ともかく、」
「君も昼休みが終わる前に戻らなくちゃだよね?」
「すぐ計画を練り直そっか。」
「ひとまず俺が考えた計画は...」
「・・・そのことですが」
「私の考えでは、私たちが直接的に干渉するのはよくないと思います。」
「もうこれ以上は波風を立てずに、」
「上手く告白して上手く断られるようにだけお手伝いするほうが...」
「...スンファンがもう関わりたくないって?」
「いえ、」
「私がそうしたほうがいいと思ったのです。」
「初めてお会いしたときに申し上げました。」
「人間の力ではどうしようもないことがあると。」
「今もその考えは変わっていません。」
「運や縁は個人の力で左右できないものです。」
「ですが...」
「悔いの残らないように、」
「不利益を避けるためのお手伝いならできると思うのです。」
「先輩がこれまで助けてくれたみたいに。」
「・・・・」
「わかった。」
「欲張りすぎて話をこじらせちゃったな~」
「初めからシンプルにしてれば。」
「じゃあ、これからどうしたらいいと思う?」
「ひとまず...」
「その子に不幸があるなら助けると、きちんとお伝えしたらいいと思います。」
「それから...」
てく てく
てく てく
(そうは言ったものの...)
(初対面の方に自分から近づくのは初めてなのですが・・・)
(落ち着こう。)
(スルビ様や他の皆様にするようにしたらいいだけ。)
・・・逃げてばかりいたら
「また、イ・ヘジンなの?」
問題が複雑になるばかりだから。
「おまえの運命をいつも肝に命じておくんだよ。」
(...できます。)
タッ ──・・・
タッ
タッ
トッ
「?」
「こんにちは。」
(ヘジンちゃんはさておき)
(スンファンにまでほっとかれ...)
とぼ とぼ
「ああ。俺はあの後輩と帰ることにした。」
~ 意外と引き受けた仕事に真面目なタイプ ~ |
(ひとりで帰るのは久しぶりだな。)
(ずいぶん変わったね。)
「んー......」
「不幸なことかぁ...」
「特にこれといって...」
「些細なことでも大丈夫です。」
「傍から見たら大したことでなくても」
「大きな不幸に感じるものはありますから。」
「...あ。」
「最近、悩みがあるんだけど」
「えっと... 初対面で相談するにはちょっと...」
「私に話してくださらなくても構いません。」
「ただ、ヨンヒ様の思いのままを、」
「はっきりとお伝えしてください。」
「そしたら最善を尽くして “不幸にならないように" お手伝いいたします。」
「不幸にならないように助けてくれるなんて、」
「お祈りでもしてくれるの?」
「お望みとあらば。」
「そうなんだ、」
「不幸部。」
「そんな良いサークルだって知ってたら、とっくに相談してたのにね。」
「よし!」
「こうして応援してくれる人もいることだし、」
「はっきり伝えて、この悩みも終わらせなくちゃね。」
「では、あの方にはっきり “嫌だ” と...」
「明日こそ先輩に告白する!」
「...はい?」
「ずっと悩んでたけど、おかげで勇気が出たよ。」
「上手くいくように祈ってて!」
告白だなんて・・・・・・
しかも、明日・・・・・・・
(まさかこれも・・・)
「君の周りには不幸が絶えないんだね!」
「おまえの運命をいつも肝に命じておくんだよ。」
私の不運のせいですか?