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Story11-1 第一次戦闘
Story11-2 絆と裏切り
Story12-1 第二次戦闘
Story12-2 待ちわびた足音
Story14-1 深淵なる闇
Story14-2 終戦へ
Story15-0 最終話
エピローグ
登場人物
コジロー
アキヒコ
セオリ
長老
ミカド
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story11-1 第一次戦闘
魔物たちが見えてきたぞー!
いよいよやね……
……うん。
…………
ちょっとぉ、二人とも、ぎこちないじゃないのぉ~。
キャトラ、私たちが口を出すことじゃあ……
だってもったいないじゃない?過去に何かがあったとしても、いま一緒にいられるんだから、仲良くするのが一番よ。
……そうね……
……コジロー殿。我ら鬼だけに戦わせるつもりか?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22455%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
んなこたあないぜ。ちゃんと将軍のトコには軍の出動を要請してあらぁ。
手続きの七面倒くせえ国だから、遅れっかもしれねえけどよ。
こんだけの緊急事態だ、どんだけ重い腰でもさすがに上げるだろうよ……
……ならばよいが。
……鬼とも知り合いで、たくさん情報握ってて、将軍ともパイプがあるなんて、コジロー、あんた何者なのよ?
ただの呉服屋さ。
ウソよ、お忍びの将軍さまその人と見た!
将軍は別におるで。
そっかぁ~……
てぇところで、話はしめぇだ。
来たぞー……!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22418%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
よぉーし、てめえら。こんなもんは前哨戦だ。敵より先にヘバんじゃねえぞ!
エラそうに仕切っちゃってまぁ。
ばっきゃろうこんにゃろうめ、俺様は指揮官だからいいんでぇ。
……セオリは守りたい?この島。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22768%22%20height%3D%22257%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……もちろんや。闇なんかに渡したらアカン。兄ちゃんでもいてこましたる。
……わかってんじゃん。
アキ!抜かるでないで!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22267%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
そっちこそ!
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story11-2 絆と裏切り
ふぃ~っ……ひと段落かなぁ……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22444%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
後から後から、後から後から、キリあらへんかったわ……
向こうは、無限湧きかっつう戦力だな。汚ねえ話だぜぇ……
……完全に包囲されたわね。また攻めてこられたら……ヤな想像しかできない~……
長老、鬼たちは無事?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22465%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
我らを甘く見るな。……と、言いたいところだが、彼我の戦力差は覆せぬ。
……無理させてゴメンな。
気に病むことはない。島が闇に奪われれば、どの道我らも滅ぼう。
……人間たちもそうではないのか?
……そうや。その通りや。なんで助けけぇへんの?
……ここらが潮どきかよ……
…………
もうやめようぜ。
なんでやねん!
…………
……どうしたんですか……?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22798%22%20height%3D%22267%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
俺様、こん中の誰より、この国の人間のこと知ってるぜ。表の顔も内面の弱さもな。
ヤツら、日和りやがったのさ。
どっかの段階で却下されたんだろうよ、『戦うのはリスクがでけえ』って。
人間の援軍ナシとなりや、こいつぁ負け戦だ。
俺様たちがここで意地張ったって、馬鹿見るだけだ。おめぇら、とっととずらかるぜ。
……何言うてはるん。鬼はんたちも戦ってくれとる、白旗揚げるのは早すぎるで。
物事は引き際が肝心だ。わかるだろ、アキ?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22225%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……わかんねーよ!
いってえな、何しやがんでぇ!
あっさり諦めてんじゃねーよ!勝負はこっからだろーが!
来るはずのモンが来てねえんだ、勝負にすらなっちゃいねえだろ!
だからってオイラたちだけ逃げられるかよ!
逃げられるじゃねえ、逃げるべきだろうが!諦めは早え方が傷も浅くて済むぜ!
この……!
アキ。もうええ、しゃあない。
でも……!
コジローはん。乗りかかった船や。ウチらは逃げる気はあらへん。
でも、逃げる言うなら、それも止めへん。コジローはんの思う通りしいや。
……そんなら、一抜けさせてもらうぜ。
ちょっと、周りは魔物だらけよ?一人で逃げようだなんて、死にに行くようなもんじゃない!
だからっつってここにいたって、まな板の上の鯉だぜ。
俺様、逃げ足には自信があんだ。じゃあなお前ら。達者でな。
…………
…………
……あんなヤツだと思わなかった……!
…………
……でも、どうする?アタシたちだって、このままじゃあ……
……覚悟を決めるか……
なに言うてはるん、長老はん。まだ早いで。あがくんや、もがくんや。
人間は、鬼やって同じや、あがいたもん勝ちや。
生きのびたほんの少し先に、奇跡が起こるかもしれへん。
……セオリ、つえーな。
そんなんやない。生き残ろうっちゅう本能や。ウチは最後まであきらめへんで!
そうね。私もあきらめない。戦いましょう!
……それしかないわね!
おまえら……
これも、人間やで。
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story12-1 第二次戦闘
魔物たちが動きだした……!
さーて、暴れたるで……!
頼りにしてるわよ、ムカピカドカーン!
この数相手に一発二発の落雷じゃ、焼石に水やろけどね。ほいでも、かましたるで!
私たちも、死力を尽くしましょう、主人公!
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story12-2 待ちわびた足音
長老!
年を取ったもの年を取ったものだな……これしきの魔物などに、遅れを取るとは……
アイリス、どうしよう、みんなどんどんケガしてく……!
……はぁ、はぁ…………任せて、いますぐ……
<*×○■!&%$>
わしなど捨て置いてくだされ、あなたの方こそ消耗しているではないか……!
……自分でもわからないんです…………息が苦しくなってきて……
アイリス?何かヘンだよ……?無理しないで……
……しかし、ぎょ一さんおるもんやね……さすがにウンザリやわ……
ここまでかなー……
何言うとるんや。ああ、悪かった。いまのウチの弱音はナシや。
こっからもう一山くるで。お姉ちゃんもがんばるさかいな。
なっ……!なんだよ急に!
ええやん、ウチ、下の子も欲しかったんや。お姉ちゃんて呼んでええで。
双子だろ!呼ばねーよ!
いけずやわー。こんなときくらいええやんかー。
……負けないわ……!私がやらなきゃ、私が……!
アイリス……?
おめぇら!まだ首はつながってるかぁ!?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22418%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
<魔物の群れの一角を切り開き、コジローが現れた!侍の大軍を連れている……>
コジロー!?
コジローはん!?
持たせて悪かった。弟がうじうじしててよぉ。
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22464%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
申し訳ない。幕臣たちの反対を、私一人では押し切れなかったのです。
兄上が一喝してくれたおかけで、侍たちも思い出したようです。自分たちが守るべきものを。
ってやんでぇ、おめえが将軍なんだ、しゃっきりしやがれぃ!
私は兄上には及びません。やはり、この国をまとめるのは……
弟が……将軍?ってことは、コジローって……?
いいじゃねぇかなんでも。
よくないわよ!も一!援軍つれてくるんだったら、そう言えばよかったでしょ!
わり。あれが手っ取り早く、一人で抜けられると思ったもんでなぁ。
……さて、と。
全軍!鬼は味方だ!闇に染まった魔物たちを狙え!
「「「オオオオオー!!!」」」
<コジローの号令一下、侍の軍勢がときの声を上げる!>
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22482%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……これまで食い止めて頂き、まことにありがとうございます。後は我々にお任せを。
……ああ……!……感謝する……!
<気炎を上げて、侍たちが魔物の大軍に攻めかかる!>
根性みせろ野郎ども!てめぇの魂を刀に乗っけて、……ぶちかませ!
「「「オオオオオー!!!」」」
<数では五分。だが士気は、駆けつけたばかりの侍たちが勝っている……>
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22384%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
すごいやん……!なあアキ!すごいやん!やるやん勝てるやん!
もーちっと早く来れば、楽だったのにー……
悪いな、急いだんだがよ。
……へへへ。ゴメンコジロー、オイラあんたを疑っちゃった。
……もっともっと、成長しやがれってんだ、クソガキどもめ。
なんやの、もう……
主人公、ありがとよ……ウチのガキどもを守ってくれて。
まだイケるか?おまえらには、親玉を狙ってもらいてえんだが……
……ええ……!倒さなきゃ、私が、闇を……!
……おいおい、大丈夫かよ?
……このくらい平気よ!闇は……私が滅するわ……!
アイリス……?どうしちゃったの……?
……わかった。頼んだぜ、主人公。
……アイリスのこともな。
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story14-1 深淵なる闇
……はぁ、はぁ……!……この邪悪な気配……!……うぅっ……!
アイリス!本当に大丈夫なの!?
……大丈夫……!……私に任せて……!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22417%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
きさまら!この本陣に、どうやって!?ヴァルアス殿、守りはどうしたのですか!
わめくな。耳障りだ。
……なんやねんエラッそうに何か制圧や、こんなとこまで攻め込まれよってからに!
朕に何かあったら、これ渡さへんからな!
それにコレ、まだ封印されとるし、<破壊のルーン>の力が欲しければ、朕を守らんかいな!
笑わせるな。そんなもの取引にならん。貴様を殺して奪ってもよいのだぞ。
渡さないわ……!大いなるルーン、あなたなんかに……!
白の巫女!まだこんな力が……!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22391%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
――闇よ。消え去れっ!!
――<薄い>な。
……え……?
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22439%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
脆弱な光だ。この程度では影も落とさぬ。
申し訳ありません、闇の王たるあなた様のお手を、わずらわせてしまいました。
よい。白を侵し、黒く染めるが我が宿怨よ。
――その声……!カイル……?カイルなの!?
……でも、このソウルは、闇の……!……うっ……!?
アイリス!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22430%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……力が……
……フフフ…………ハハ、無様だな、白の巫女よ!
依り代無くば、光は消えゆく……だが、闇は全てを黒く染め、飲み込み、埋め尽くす――
――それがこの世の理だ。せめてもの情けに、貴様も我が一部としてやろう……!
アイリス!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22388%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
ほう……!我が前に立ち塞がるか……!主人公……!
……フフフ……熟れ具合を見ておくも、一興……!
……陛下。ここであまりお戯れは……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22316%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
戯れ?それはこういうことを言うのか?
!<心の片隅から、闇が膨れ上がる……理性を圧し潰していく……!>
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22408%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
主人公!
ハハハハハ!そうだ!全ての座標!全ての空間を!
黒く塗りつぶせ!
<心が焼けつくようだ……!何もかも、黒く染めてしまいたい……>
……フフフ、いいじゃないか。実に美味そうだぞ!
主人公……!
<*×○■!&%$…………>
……
……よか、った……
おいおい、冗談だろう?そんな光でかき消える<薄さ>なのか?
……つまらんな。もう少々、戯れるとするか。
――そんな、魔物が――!
陛下!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22787%22%20height%3D%22298%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
思い出せ。そして、貴様のその黒の<濃さ>を我に示すがいい――
――我が後継者よ!
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story14-2 終戦へ
その姿でも、このくらいは出来る、か――
――ふむ。完全な出来損ないでもないとなれば、もう少し見極めてみるとするか。
――どれ、昧はどうかな――?
<闇の王カイルは音もなく眼前に迫ると、大きく口を開き――
!!
主人公ー!!
――不味いな。
<首元が焼けつくように熱い、血が、血と力が、どくどくと流れ落ちていく……!>
……不味いとは思うが、一口ではわからんかな?どれ、もう一口――
陛下!それ以上は!
主人公!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22236%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22230%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
!なんだ……!?
陛下!?
く……!ぉぉぉおおお……!
な、なんだっていうのよぉ……!
……器に抵抗されるとはな。我が力、ここまで落ちていたか……
器って、カイルのこと……?
カイル!しっかりしなさい!目を覚ますのよ!
もはや無駄だ。束の間延びた命は楽しめたか?では、続きを――
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22270%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
てめぇ、なにしてやがんでぇ!
ほう。あの攻囲を破ったか。貴様のような人間もいるのだな。
ってやんでぃ、べらぼうめ!この本陣は包囲したぜ!潔く観念しゃがれぃ!
……フフフ。そうだな。そうしてみるか。
こんにゃろうめ!余裕ぶっこきやがって、そんな言葉で油断しやしねぇぞ!
……貴様、<濃い>な。人間にしては、だが。中々に面白いぞ……
なんでぇ、てめえは……?
我は闇。この世に我以外のものあらは、全てを侵食する。
黒以外を黒く染め、そして飲み込もう……!
イカレた思想を語ってんじゃねぇやぃ。
我と<そやつ>の他にはわかるまい。
わかりたくもねぇや。とにかく主人公はやらせやしねぇぜ。
こいつには変える力がある…………何を変えるのかは、わかんねぇけどなぁ。
ここで死んだらおしめぇよ。わかんねえままになっちまう。そんなの面白くねぇぜ。
ふむ。この場で終局を迎えるのは、面白味に欠ける、か。一理あるな。
ああ?なんだってんでぇ?
人間よ。その濃さ、<そやつ>にも教えてやっておいてくれ。
<我が後継者>よ。次は失望させてくれるなよ。
ヴァルアス。帰還するぞ。
はっ!
まちやが――
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22793%22%20height%3D%22190%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
そうそう、忘れていた。
――ひぃっ!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22350%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
…………
!<破壊のルーン>を……!
行くぞ。
はっ!
か、帰ったの……?
!主人公!
ど、ど、どうしよう……!このままじゃ、主人公が……!
主人公……
アイリス!?
<*×○■!……>
無茶しないで!アイリスだってぼろぼろなんだから!
いいえ、主人公を助けなきゃ……!
<*×○■!&%$>
!
!主人公!
よかった……!……うぅっ!
コジロー!アイリスが……!
やべぇな、早く手当しねぇと!
お願い!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22415%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
外は全部片付いたぜー!
大、大、大、大逆転や一!
お前ら……!セオリ持て、見るな!
!兄ちゃん!兄ちゃんやないか!兄ちゃん!
…………
……セオリ……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22786%22%20height%3D%22221%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
兄ちゃん……!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22283%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
兄ちゃん、アホやったわ……迷惑かけたな、すまんかったな……
兄ちゃんええねんて、こんな、こんな血ぃ流して、喋ったらアカンて!
お前は好きに生きるとええ……血筋ちゅーのんも、ええことばかりやないさかい……
なんやねん、これで最期みたいなセリフ言うたらアカンて!
最期やねんもん……セオリ……幸せになるんやで……
……!兄ちゃん……!兄ちゃん!!!
セオリ……
なんでや……どこで間違ったんや……!
……雲行きが、あやしくなってきやがったなぁ……
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最終話
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22450%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
兄上がおらねば、今頃はどうなっていたことか……
やはり私は兄上には及びません。どうか、再び将軍の座にお戻りください。
ってやんでぃ。一度引き受けたんだ。いまさらごちゃごちゃ抜かすなぃ。
兄上がそれを言うか……
この国はおめぇが、責任もって引っ張っていきやがれ。
……新しいミカドと、手を取り合ってな……
……行くのですね。
ああ。なんつーかよ。まぁ、あれだ。外の世界も大変みてぇだからな。
そうですね。兄上は、この島で終わる人ではない。
んなたいしたモンじゃねぇけどよ。
じゃ頼んだぜ。借金とか、返しといてくれや。
もう返してます。
やるねぇ、弟よ……
お待ちくだされ、御用は我らが取次ぎますゆえ……!
そーゆーまだるっこしいこと言うとるから、この国は腑抜けたんやで!
おっと。あばよ!
あ、兄上!
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22467%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
……オイラで大丈夫かなー?とか、思ったことなかったわけ?
ないさ。異を唱える者もおるまい。
お前こそ、よかったのか?コジロ殿ーや、セオリ様と離れることになるが……
んー?セオリはそーでもねーし……
![](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns%3D%22http%3A%2F%2Fwww.w3.org%2F2000%2Fsvg%22%20width%3D%22800%22%20height%3D%22386%22%3E%3C%2Fsvg%3E)
アキー!元気かー!?姉ちゃん来たでー!
長老はん!こないだはおーきに!これからも仲良くしてつかーさい!
セオリさま。我らも望むところでございます。末永く、よろしくお願いします。
セオリは今日もうるせーなー。……案外、元気じゃんか。
じゅーぶん凹んだで!ほんで立ち直ったんや!
ミカドになってしもーたしな。まあ、政治はコジローはんの弟はんが変わらずやりはるけど。
せやかて、その気になれば、やることはなんぼでもある。
いつまでも泣いておられへんわ!姉ちゃんはやったるで!
そんなにアピールしたって呼ばねーっての。
ほんま、いけずわやー。
……コジロはん、来てへん?お城にもおらんかってんよ。
そのへんはオイラのが一日の長だねー。コジローなら、きっと――
うひゃひゃひゃ~!おだんごおだんご~!
主人公、アイリスも食べなよ?きっと元気出るよ。
ありがと。……でも、コジローさん。よくこんなに買えましたね?
借金した。どのみち島出るしな。
へいひょう ひてない ふぁね~、あんふぁ。
ってやんでぃ。大人がそう軽々しく成長するかってんだ。
せいぜい、開き直るとか、見方が変わるってくらいさ……
ふふふ……これからもよろしくお願いしますね、コジローさん。
おう、こちらこそ。……おめぇさんのこたぁよく知らねぇがよ、アイリス。
おめぇと闇の間に、因縁があるのは確かだろうな。だけどよ、記憶がねぇわけだ?
……ええ。
……思い出せるといいな。っと、その前に、体を休めることか。
大丈夫です。立ち止まってなんかいられませんから。
……ま、俺も、主人公もいるしな。困ったら何でも言いねぇ。
ありがとうございます。
うおっ!こりゃあ……!
コジローはん!なんで黙って行くんやー!
落ち着けよー、セオリー。
カッコつけすぎたでー!
ってやんでぇ。おめえらに払う給料がねぇだけだぜ。
やっぱそうか。
……あんたっちゅうお人は……!
わわ、やめろ、こっちくんな!
ウチの怒りは、大自然の怒りやで!覚悟しぃや!
あはははー。
家族みたいね。セオリとコジローって。
うん。
もちろんアキもね!
……おーよ!待てよー!二人ともー!
……カイルさん……あの闇に体を乗っ取られちゃったのね……
闇の王って言ってたもんね……
主人公……闇の王の後継者って……本当……?
……。
……そうだね。思い出せないだよね。私と同じで……
………………ううん、なんでもない。きっといつか、わかるわよね……
……それに、破壊のルーンも奪われてしまったわ。
向こうも二個かぁ~……うかうかしてらんないわね。
……行きましょう、主人公。
進む先できっと、私と、あなたのことも、わかっていくと思うから……
怒るでしかし!
もうおこってんだろうが!
アハハー、コジロー、頭パーマじゃん。だっせー。
ああっ!コゲが!こんにゃろうめ、この着物超高ぇんだぞ!?
そんなん知らんわ!
アイリス、主人公。暗くならないでいこーよ!
アタシもいるし、みんなもいるんだから!
……そうね!
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メインストーリー 第07章
~メルリン島の白馬の王子様~
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