【白猫】メインストーリー 第01章【New】
目次
プロローグ
序章 闇の猫と光の猫
***
***
「そんな――
…………
ごめん……なさい――」
「――!?」
黒き剣士の心の中に少女の言葉が、かすかにひびく。
――さよなら、約束の人――
1章 大冒険の始まり
長い船旅だったな。<飛行島>……今度こそ。
ん……? お前、この島の人間か?
オレはカイル、冒険家だ。
悪いんだが、近くの村まで案内してくれないか?
♪
助かるよ。それじゃ、行こうか。
BOSS グレイルジャガー
グレイルジャガー!? 何でこんなところに……
赤髪、手を貸せ。蹴散らすぞ!
story2 冒険家との出会い
やれやれ。到着そうそう、手荒い歓迎をしてくれる。
お前、いい腕してるじゃないか。どこで剣術を学んだんだ?
……独学? へぇ、冒険家志望か。スジも悪くないし、きっといい冒険家になれると思うぜ。
……っと、そういえば名前をまだ聞いてなかったな。えーっと……
「」
冒険家らしい名前だな。よろしくな!
story3 のどかなウェルバ村へ
主人公、早いのね。もう少しで、ハチミツのパイが…………あら。この方は?
カイル・ハイトランド、冒険家だ。
私はヘレナ。すぐそこの酒場で働いています。
酒場……それなら話が早い! 飛行島、もしくは古代人のウワサを聞いたことはないか?
ひこうじま……こだいじん?
約束されし<最果ての地>へと人々を導く、天空の船――
長い間この島に住んでいるけれど、聞いたことも……
……そうだ。バロンさんなら、何か知っているかもしれません。
その方はどちらに?
村の北の工房です。主人公、案内してさしあげたら?
♪
悪いな。それじゃすぐに向かおうか。
……あの、カイルさん。……主人公のこと、よろしくお願いしますね。
あの子、昔からずっと冒険家になるんだって聞かなくて。
きっと、本当の冒険家さんに出会えて、とてもうれしいんだと思います。
了解だ、任せてくれ。
story4 草むらの大発見
「これは……間違いない、古代種だ! こんな一面に自生しているなんて。
「――?
「この種はルーンの影響を色濃く受けていて、潤沢なソウルがないと育たないんだ。
……<ルーン>も<ソウル>も知らないのか? よし。それじゃお前にルーンの使い方を教えてやるよ。
story5 赤屋根の小さな工房へ
<ウェルバから歩くこと数刻、やがてケムリを上げる小さな工房が見えてくる――>
だれかと思えば主人公か。それに……
冒険家のカイルだ。あなたが島で一番の物知りだと聞いてきた。
ほう、ほう、ほう。いいだろう、何が聞きたい?
<カイルは自分が島へ来た目的を話し飛行島と古代人について聞く。>
……ふむ……飛行島、か。残念だが、教えられるようなことは何もないな。
(教えられるようなこと……?)
! そのカナヅチにきざまれているのはひょっとして古代文字か?
……読めるのか?
その形からすると、おそらく旧王朝時代の遺物だな。
マーケットヘ出せばガレオン一隻買える値段がつくんじゃないか?
……お前さん、ただの冒険家ではないようだな。
あなたこそ、ただの鍛冶屋じゃなさそうだ。
……島の北端に小さな遺跡がある。お察しの通り、旧王朝時代のものだ。
道中、凶暴な魔物のすむ深い森を越えねばならんから、村の者はほとんど近づかんがね。
冒険に危険はつきものさ。ありがとう、行ってみるよ。
待て、主人公。お前も一緒に行くつもりか?
……。
まったく、ウソが下手なやつだ。
ついて来い。気は乗らんが、剣を打ちなおしてやろう。
お前にもしものことがあっては、ヘレナが可哀想だからな。
この先はバロンが言ってた森か。たしかに、人が立ち入るような場所では無さそうだ。
どんな魔物が潜んでいるか、わからない。酒場に戻って、一緒に戦ってくれる仲間を募集しようか!
仲間の募集にはジュエルが必要なんだが――
今日は、オレが払っておくよ。
頼もしい仲間と出会えたな!
さっそく、パーティを編成してみようか。
そうそう、酒場では他の冒険者と協力してクエストに挑戦できる。
腕試ししてみるのも、いいかもしれないな。
story6 迷い込んだ森の中で
おかしいな。
そろそろ抜けてもいいころだが……
…………。
そんな心配そうな顔をするな。
大丈夫、方角はちゃんとあって――
…………
猫――?
…………
誘ってるのか……?
なんだ……気になるな。追ってみようか。
***
待っていたのか? オレたちを。
…………
あ……おい!
……どこへ連れていくつもりなんだ……
あの魔獣……今までのヤツらと、格がちがう!
主人公、全力でいくぞ!
――!!
story7 静かなる森の深部
…………
今度は、逃げないんだな。ここなのか?
オレたちを案内したかったのは。
…………
おい……大丈夫か!?
…………
……ちょっとアンタたち。早くなんとかしてよ!
お前……しゃべれるのか!?
そんなのどうでもいいから、アイリスを、早く!
脈は……問題なさそうだな。眠っているだけのようだが……
……キャ……トラ……この……方々は……?
アイリスは目を覚まさないし、どうしていいかわからなくて――
そしたらたまたま森で見かけて、ここまで連れてきたの。
オイ、お前はオレたちを何だと思ってるんだ。
この子、悪い子ではないのだけれど少しこういうところがあって。
私はアイリス。助けてくれてありがとう。
オレはカイル、こっちは主人公。君は……ここでいったい何を?
私は……ええと……
……ん?
ごめんなさい……上手く思い出せなくて。
…………そう……そうでした。この森の先にある遺跡へ向かうところでした。
でも、大きな地震があって……途中で、気を失ってしまって。
……地震? ……あったか?
何よ、信じられないっていうの?
そういうわけじゃないさ。気を悪くしたのなら謝ろう。
オレたちもその遺跡へ向かっているところなんだ。よければ一緒に行かないか?
よろしいのですか?
君を放ってはおけないし、目的地が同じなら、好都合さ。
私、こう見えても魔法には自信があるんです。お役に立てるよう、精一杯かんばりますっ!
キャトラ、森の先まで案内してくれる?
アンタたち、はぐれないようについて来なさいよ!
やれやれ、可愛げのない猫だ。少しはゆっくり歩いてくれよな。
?
……いえ……ごめんなさい。
私ったら、そんなはず、ないのに。さあ、私たちも行きましょう。
story8 遺跡の入り口で
この遺跡……まだほとんど人の手が入っていないみたいだな。
探索しがいがありそうだ。
(アイリス……気づいてる……?)
(……うん。何かしら、この感じ……)
どんな罠があってもおかしくない。みんな、あせらず進んで行こう。
story8 遺跡内部
こ、これは……! 解読するのに、何十年かかるか……
それに、この壁画……間違いない。<飛行島>!
<――敬愛する君へ。
これを読んでいるとき、きっと――>
読めるのか!? 遥か昔に失われた言葉だぞ?
……わかるんです。なんとなく。
……続き……読みますね。
<――罰を受けよう。禁忌を犯した報いとして――
――闇を抱え永遠へさまようことが償い――
――悠久の果て、もし君がこの地を訪れたなら――
――それはさらなる罪の始まり――
――その日がこないことを願い――
――ここに、光の翼を封印する――>
光の……翼?
ここ……
<アイリスが指さした先には――>
<飛行島>……
この遺跡に封じられているっていうのか!?
……アイリス?
こう……でいいのかな……
<×△※×□○#%!”……>
な、なななななな、何が起きてるっていうのよ!
<壁画が崩れ、広間の奥へと続く道が現れる――>
<――君が、光の翼を望むなら――
――その名を祭壇に刻め――>
……行きましょう。
この奥に、光の翼が――
<飛行島>が、あるはずです。
***
***
地震……止まないね。大丈夫かな。
いきなりグシャっと潰れたりしないよね?
耐えてもらわなくては困る。
まだまだ調査したいところが山ほど残っているからな。
***
! あのトビラ……
どうやらあそこが最終地点みたいだな。
<飛行島>――いよいよか。
***
ドラ……ゴン?
冗談だろ、なんでこんなところに!
光の翼の……守護者?
ど、どど、どうしよう。
逃げた方がいいよね、きっと!
『グオオオオオッ!』
逃がしてくれるつもりはなさそうだな。
ごめん……なさい。
まさか、ドラゴンが眠っていただなんて。
オレはオレの意志でここに来た。
別にアイリスのせいじゃないさ。
主人公、いくぞっ!
story9 激闘の果てに
ハアッ、ハアッ、ハアッ……
やった……みたいだな……!
か……勝ったの……?
主人公、アイリス。よく戦ったな。
オレたち、もしかしたらいいチームになれるかも――
<――と。>
カイルさん――離れて!
『グオオオオオッ!!』
な……なんだコイツ。体が溶けかけて……!
カイルさん!!
ッ……ぐ……せッ……ッ……!
<カイルを取り込んだ闇はまたたく間に大きくなり――
アイリスを、キャトラを、主人公をも飲み込んでいく。>
わわわわわ!? か、体が……うごか……
…………ッ!
<――やがて、完全なる黒が訪れる。>
***
…………!
よう、主人公。
まったく大変なことになっちまったな。どこまで続くんだ、この闇は。
……ま、仕方ないか。冒険にアクシデントはつきものだ。
……なんてな。悪かったな、巻き込んでしまって。
「カイルさん、主人公さん! 私の声、聞こえますか?」
この声……アイリス。君こそ大丈夫か!
「少しだけ、待っててくださいね。今、光を……
<*×O■!&%$…………>」
不思議な子だ。詠唱の声を聞いているだけなのにどこか安心するような。
何者なんだろうな、アイリスは。
***
おかえりなさい、みなさん。
ありがとう、アイリス。君がいなければどうなっていたか。
ねえ、こっちこっち! 外につながってるみたいだよ!
行きましょう。みんなで、一緒に!
悪いな、主人公。ここで、お別れだ。
?
これ……見てみろよ。
あのドラゴンは、仮の宿に過ぎず、闇こそが……本体だったのさ。そして今度は、オレが宿主ってわけだ。
よせ、あの子を呼び戻してももう……遅い。
それに、闇が……訴えかけてくるんだ。アイリスを殺せ、ってな。
どうやらあの子は、コイツにとって重要なカギを握っているらしい。もう一度あの子を見たら――
オレはきっと、オレではなくなる。
そんな顔するなって。念願だった飛行島まで、もう一歩までたどり着けたんだ。
冒険家としてはそれだけで充分だ。
本当は最果ての地まで行ってみたかったけどな。
……そうだ、お前にこれを渡しておこう。
だからそんな顔するなって。死ぬって決まったわけじゃない。
この闇を抑え込んだら――オレも後からお前たちを追うさ。
……振り返るなよ、主人公。オレをお前の足かせにしないでくれ。
――さぁ、行け。早く! ……早く……しないと……
きさ……ま……ノ……カラ……ダモ……
――さよならだ。主人公。
story
主人公、こっちよ!
ほら早く、ぐずぐずしてたら埋もれちゃうよ!
遺跡からの道をひた走る。
戦いに傷ついた身体を鼓舞し、一歩一歩、振り返ることなく。
やがて――
***
びっくりした? 私たち、今……
雲の上にいるんだよ!
ねぇ、向こうに見えてるあの島って……
アストラ……私たちの島よ。
もしや、とは思ったが……まさか本当に飛行島を起動するとはな。
!!
お前たちの帰りがあまりに遅いのでな。
ヘレナと共に後を追ったのだが――
よもやこんなコトになろうとは。
あの……皆さんは……いったい?
私はバロン。いにしえの時代の命より飛行島の行く末を見守る者。
お目にかかるのは初めてでしたな。
白の巫女――アイリス殿。
白の――巫女?
なんと――自らの過去をお忘れですか?
いずれ、私の知る限りをお話させて頂きましょう――
……カイルさんは? 一緒じゃなかったの?
<キミは、遺跡に取り残してきたカイルのことを話す。>
そんな――すぐに助けに戻りましょう!
「振り返るな」、とカイルは言った。
――それなら。
これは……ルーンドライバーか? お前、どこでこれを……
まっすぐに、遥かなる水平線を見据える。
――進もう、前に。
いつかカイルが後を追いかけてくる日を信じて。
決意は固いようだな。よし、今日からお前たちがこの飛行島の所有者――
きゃああああ!!?
ほ、星たぬきたちが――!?
いつの間に忍び込んだ――!? 主人公、叩き出すぞ!
キュゥゥゥ……
ちょ、ちょっと2人とも!
このタヌキたち……戦うつもりはないみたいよ?
キャトラ――彼らの喋っている事がわかるの?
『僕らはずっと空に憧れていて、島が浮かび上がるのを見て――
いてもたってもいられず、飛び乗っちゃったんだ……
何でもするから、連れてって!』
……ですって。どうする……?
ほう――何でもするといったがお前たち、なにができる?
『巣作りで鍛えた、力仕事ごとなら任せて!』って言ってるわよ~っ!
ふむ――星たぬきたちはみな、
人も立ち寄らぬ高所に、丈夫な巣を造る習性を持つと聞いている。
どうだ主人公。彼らに、島の建築を任せてみては?
――。
ならば、タヌキたち――ちょっと待っていろ。
***
お前たちに、これを贈らせてもらおう。――よろしく頼むぞ。
今日からここが、私たちの<アジト>なのだから。
『お礼に、飛行島に眠る黄金を掘り出す施設を造るね!』
……ですって!?
story10 エピローグ
――まさかルーンドライバーをたくされていたとはな。
?
これは世界でも数えるほどしか見つかっていないレアな道具。
よほどカイルはお前のことを気に入っていたと見える。
……。
この光……いったいどこへ向かっているのかしら?
飛行島が復活した今――我々は世界に散らばる
〈7つの大いなるルーン〉を探し出さねばなりません。
大いなる……ルーン?
あらゆるルーンの源となる、強大なルーン。
その全てを集めた者のみが、世界の果てに浮かぶ
〈約束の地〉へ足を踏み入れる事ができるのです。
そのルーンドライバーは、大いなるルーンへの道を指し示す道具なのです。
…………
アイリス、どうしたの?
ううん……何かしら……この気持ち。私、きっと――
ねぇ、みんな! 向こうに大きな島が見えてきたわよ!
そろそろ到着のようですな。揺れに備えるのです!
さぁ、着陸だ!
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