エージェント・ケルソ/アラニ・ケルソ
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目次
アラニ・ケルソとは
冷静な観察者か、爆破で道を開く行動派か。

D.C.に配属された数少ない生き残りのSHDエージェント。
本作のメインキャラの一人で、時には現地で、時にはオペレーターとして、ワシントンD.C.奪還に向けたエージェントの活動を支えている。
冷静で観察力が鋭く、状況を見極める能力に優れている一方で、危険な相手に対しては非常に容赦がない。
そのため、作中では「全員殺して」「破壊して」「生きて返さないで」など、なかなか物騒なセリフも多い。
また、問題を解決する手段として爆破を選びがちなことから、一部エージェントからはネタにされることもある。
インテリゴリラなどと言われることがある
人物像
冷静な判断力と苛烈な一面
「その周辺、全部破壊して」
ケルソは、常に周囲をよく観察し、行動する前に状況を注意深く評価する人物である。
任務中も感情的に突っ走るタイプではなく、敵の配置、状況の変化、現場に残された痕跡などを見ながら、次に何をすべきかを判断している。
しかし、危険に直面すると、彼女の中にある暴力的で無慈悲な一面が垣間見える。
敵に対しては一切の甘さを見せず、状況によってはかなり過激な指示を出すこともある。
特にケルソは、問題を解決するための最短手段として爆破を選びがちである。
そのため、プレイヤー側から見ると頼れる相棒であると同時に、「また爆破か」と思わせるようなキャラクター性も持っている。
D.C.での孤独
D.C.で活動を続ける中で、ケルソは次第に自分の居場所がD.C.にはないと感じるようになっていく。
友好的な集落の人々からも、信頼されるDivisionエージェントというより、どこか距離のある見知らぬ存在のように感じていた。
これは、彼女がエージェントとして冷静に任務をこなす一方で、コミュニティの中に深く根を下ろせていなかったことを示している。
SHDエージェントは人々を守るために存在するが、同時にその立場ゆえ、守る対象の中へ完全に溶け込むことが難しい。
その一方で、ニューヨークのヘイブン集落では、ロイ・ベニテズやポール・ローズたちと過ごすことで、D.C.よりも自分の居場所を感じるようになった。
彼女にとってニューヨークは、単なる作戦地域ではなく、自分が何者なのかを見つめ直す場所でもあったと言える。
フェイ・ラウへの尊敬
ケルソは、同じSHDエージェントであるフェイ・ラウに対して強い忠誠心と、ほとんど尊敬に近い感情を抱いていた。
フェイは第1作からニューヨークで活動してきた重要なエージェントであり、ケルソにとっても大きな存在だった。
そのため、フェイがブラックタスクと手を組み、ディビジョン側からローグとして扱われるようになったことは、ケルソの精神を大きく揺さぶった。
信じていた相手が裏切り者になったという事実は、ケルソにとって単なる任務上の問題ではなく、SHDそのものへの疑念にも繋がっていく。
後にフェイの死と、彼女がなぜその道を選んだのかが明らかになると、ケルソは新たな目的意識を持つようになる。
それは、フェイの記憶のため、そしてブラックタスクの終焉を見るためなら、自分の手を汚すこともいとわないという覚悟だった。
経歴
D.C.での活動 (The Division2)
D.C.では、ホワイトハウスを拠点に活動する数少ないSHDエージェントとして登場する。
プレイヤーエージェントと共に現地へ向かうこともあれば、通信越しにオペレーターとして作戦を支援することもある。
序盤からケルソは、D.C.の各勢力に対して強い警戒心を見せており、ハイエナ、アウトキャスト、トゥルーサンズとの戦いに深く関わっていく。
特に、各集落の支援や重要拠点の奪還では、プレイヤーエージェントと同じくD.C.奪還の中心人物として行動していた。
彼女はマニー・オルテガの指示を受けながらも、現場では自分の判断を優先することが多い。
これは、SHDエージェントとしての自律性をよく表している一方で、後の行動にも繋がる命令系統に縛られすぎない性格を示している。
ニューヨーク帰還 (WoNY)
ウォーロード・オブ・ニューヨークでは、ケルソはプレイヤーエージェントと共にニューヨークへ向かい、アーロン・キーナーの追跡に関わる。
ニューヨークは、彼女にとってD.C.とは違う意味を持つ場所であり、ヘイブンの人々との関わりを通じて、自分の居場所について考えるきっかけにもなった。
キーナー配下のローグエージェントたちを追う中で、ケルソはD.C.とは異なる形の混乱と向き合うことになる。
そこでは、ローグエージェント、ニューヨークの敵対勢力、そしてブラックタスクが複雑に絡み合い、単純な敵味方では片付けられない状況が広がっていた。
リバティ島でのキーナーとの決戦では、ブラックタスクの攻撃によってケルソが負傷し、プレイヤーエージェントが単独でキーナーと対峙することになる。
その場でISACは「ローグエージェント死亡」を告げ、キーナーは死亡したものとして扱われた。
しかし、この出来事は後に、ケルソの運命を大きく変える伏線となっていく。
フェイ・ラウの死後
フェイ・ラウがローグとして追われ、最終的に死亡した後、ケルソは大きな衝撃を受けることになる。
フェイはケルソにとって、単なる同僚ではなく、SHDエージェントとしての在り方を考える上で大きな存在だった。
そのフェイがなぜブラックタスクと手を組んだのか、なぜディビジョンを裏切ったように見える行動を取ったのか。
その理由が少しずつ明らかになるにつれ、ケルソはフェイを単純な裏切り者として処理できなくなっていく。
この時点で、ケルソの中にはブラックタスクへの敵意だけでなく、SHD内部や政府側に隠されたものへの疑念も芽生え始めていた。
フェイの死は、ケルソにとって終わりではなく、むしろ彼女が真実を追い始めるきっかけになったと言える。
重大なネタバレ
以下は、Y5シーズン3「バンガード」以降の重大なネタバレを含む。
「どう?エージェント」
「ウサギの穴の深さを知る覚悟はできた?」
バンガード (Y5S3)
Y5シーズン3「バンガード」では、古巣であるニューヨークへ戻ったケルソの足取りを追うことになる。
この時、ケルソは形見として持っていたフェイ・ラウの時計を通じて、ANNAから奇妙な通知を受け取る。
通知は、コードネーム"カサンドラ"へ向けられたもので、"ギフト"を受け取るように呼びかける内容だった。
しかし、ケルソには"カサンドラ"が誰なのか、"ギフト"が何なのかも分からなかった。
彼女はANNAの示す痕跡を頼りに、誰にも連絡を取らず、ニューヨークで独自に調査を開始する。
この行動によって、マニー・オルテガを含む周囲の人間からは疑いの目を向けられることになり、エージェントはケルソの足取りを追うこととなった。
調査の中でケルソは、キーナーの隠れ家に辿り着く。
そこで見つけたEchoから、"カサンドラ"がフェイ・ラウであったという事実が判明する。
フェイはキーナーと手を組み、ブラックタスクやハンターの背後にあるものを追っていた。
近くにあったSHDクレートから"ギフト"を受け取ろうとしたケルソだったが、そこには2要素認証の防衛装置が仕掛けられており、彼女はその場で気絶してしまう。
エージェントは監視映像を通じてその状況を確認し、ケルソの救助へ向かうことになる。
しかし、この一連の出来事は、単なる救助任務では終わらなかった。
"ギフト"を開くには、フェイ・ラウの時計だけでなく、キーナー本人の時計も必要だった。
そしてその時計は、リバティ島でキーナーを倒した後、プレイヤーエージェントが持っていた。
ケルソはその後、キーナーやテオ・パーネルと直接合流し、事の顛末とキーナーの目的を聞くことになる。
因縁の相手であるキーナーをすぐに信用したわけではないが、彼が追っているもの、フェイが遺したもの、そして"ギフト"の重要性を理解したことで、一時的に協力関係を結ぶ。
最終的にケルソは、エージェントが持っていたキーナーの時計を利用する形で"ギフト"を受け取り、キーナー、テオと共に姿を消す。
この行動により、彼女はSHDの命令系統から大きく外れることになった。
ここで明らかになったのは、アーロン・キーナーが生きていたという事実である。
同時に、ケルソはキーナーを追う側から、キーナーと共に真実を追う側へと立場を変えていく。
最初のローグ (Y6S1)
Y6シーズン1「最初のローグ」では、ケルソの選択がより大きな意味を持つようになる。
キーナーはリバティ島で死亡しておらず、ケルソは真実を追う中で彼を見つけ、行動を共にしていた。
ここで重要なのは、ケルソが単にキーナーに騙されているだけではない点である。
彼女はフェイ・ラウの遺した情報、ANNAの示した痕跡、リクルーターの一件で浮かび上がったSHD内部への疑念を追った結果、自分の意思でキーナーに近づいている。
また、キーナーがフェイ・ラウと共に、ブラックタスクの基盤やハンターの脅威を追っていたことも明らかになっていく。
これにより、ケルソにとってキーナーは、もはや単なる倒すべきローグではなく、SHDの正規ルートでは辿り着けない真実を持つ危険な情報源となった。
もちろん、ケルソの行動はディビジョン側から見れば極めて危険である。
連絡を絶ち、キーナーと合流し、SHDの管理下から外れた以上、彼女はこれまでのような「頼れる味方」としては扱えなくなった。
それでも、彼女の目的はディビジョンを滅ぼすことではなく、フェイが追っていたもの、キーナーが見ていたもの、そしてブラックタスクやハンターの背後にある構造を暴くことにある。
ケルソの行動は、エージェントとローグの境界が曖昧になっていく象徴的な出来事となった。
真実の重み (Y6S3)
Y6シーズン3「真実の重み」では、ケルソはキーナーと深く関わったまま姿を隠しており、ディビジョンは彼女の足取りを追うことになる。
かつてD.C.で共に戦ったエージェントが、今度は追跡対象になるという、非常に重い展開である。
このシーズンで明らかになる最大の真実は、フェイ・ラウの行動が単なる裏切りではなかったという点である。
これまで、フェイはエリス大統領を殺害した裏切り者のように見えていた。
しかし実際には、エリスはナタリア・ソコロワの傀儡として利用され続けることを拒み、自らの意思でフェイに大統領権限を託していた。
フェイ・ラウが受け取ったのは、The Ark Protocolに関わる重要な権限である。
つまり、フェイの「裏切り」に見えていた行動は、エリス大統領から大統領権限を受け取り、それをナタリア・ソコロワに渡さないためのものだった。
この権限を保持していた時計こそが、フェイ・ラウの時計であり、コードネーム"カサンドラ"に繋がる重要な鍵である。
そして現在、その時計を持っているのはケルソである。
つまりケルソは、フェイ・ラウの遺志だけでなく、大統領権限を宿した"カサンドラ"の時計を引き継いだ人物になっている。
これは単なる形見ではなく、ナタリア・ソコロワ、ブラックタスク、ハンター、そしてカルヴィン・マクマナスの計画に対抗するための極めて重要な切り札である。
この時点のケルソは、単純にローグへ堕ちた人物として描かれているわけではない。
彼女はフェイ・ラウの遺志、キーナーの情報、ANNAが示す痕跡、そしてSHD内部にある疑念を繋ぎ合わせながら、自分なりの答えを探している。
しかし、マニーやSHD側から見れば、それは危険な独断行動であることに変わりはない。
彼女が何を知り、何を信じ、どこまでキーナー側に踏み込んでいるのか分からない以上、ケルソは保護すべき仲間であると同時に、警戒すべき存在にもなっている。
また、ケルソが今後接触している可能性がある人物として、エイプリル・ケーラーの存在も無視できない。
エイプリルは、グリーンポイズンに対抗しうるBSAV計画の情報を追っていた民間人であり、過去にケルソへその存在を伝えている。
現時点で、ケルソとエイプリルが現在も直接繋がっているかは不明である。
だが、ケルソがフェイの遺志、大統領権限、SHDの隠された真実を追っている以上、BSAV計画を知るエイプリルが再び物語に関わる可能性は十分にある。
特に、ナタリア・ソコロワやブラックタスクがウイルス、抗ウイルス剤、SHDテックに関わる情報を狙っていることを考えると、エイプリルの知識は今後の重要な鍵になり得る。
「真実の重み」というシーズン名の通り、ケルソはフェイやキーナーが見ていた真実に近づくほど、その代償を背負うことになる。
D.C.でエージェントを支えていた彼女が、今度はSHDの外側から世界を見るようになったことは、ディビジョンの物語における大きな転換点である。
関連人物
- アーロン・キーナー
- フェイ・ラウ
- テオ・パーネル
- マニー・オルテガ
- バードン・シェーファー
- ブライアン・ジョンソン
























