ゲオルグ・テニスの思い出
思い出1
皆、おはよう!
……うむ、やはり紛うことなき
テニスコートだ。
アイリス
あら、ゲオルグさん!
おはようございます!
キャトラ
……。
ゲオルグがここに来るのは
初めてだと思うけど……
……なんかアンタ、いきなり
カンペキにテニスできる態勢で
来たわね。
ああ。カグツチに乗って空を
巡回していたら、コートが
作られているのが見えてな。
テニスができるようになった
のか、と来てみたのだ。
キャトラ
なるほど。
竜の背中から見てて、
前から知ってたってわけね。
ドラゴンに乗って飛べるって、
ベンリなもんね~。
……にしても、
ゲオルグもテニスしたいんだ。
スポーツに親しむ機会は
これまであまりなかったが……
アイリス
興味はあったんですね?
キャトラ
実はけっこう好きだもんね♪
爽やかな青春の汗!とか。
む……そ、しうだな。
否定は……しない。
だが考えていることもある。
キャトラ
ほほーう。いったい何を?
……ゴホン。
たとえば。たとえばだが。
我が〈竜の国〉の竜騎士団、
その鍛錬に取り入れたなら、
部下も歓迎するだろうか?
キャトラ
竜騎士団っていうと、
アンタが団長の……
そう。我が国に誇る、
竜と絆を結び共に戦う騎士、
〈ドラグナー〉の騎士団だ。
キャトラ
その竜騎士団でテニス?
団長だからって、
そういうのアリなの?
楽しみながら積む鍛錬も、
悪いことではない。
そうしたことも含め、
自分がテニスを試して
検討してみようと思うのだ。
キャトラ
ははーん。
そういう理由づけをして
心おきなく青春を燃やすと……
アイリス
ふふっ。
キャ、キャトラ君!
人聞きの悪いことを!
思い出2 (LV20)
キャトラ
ゲオルグ、あれからけっこう
テニスやってみたんでしょ?
どう?
竜の国の竜騎士団で、
鍛錬に使えそう?
そうだな。続けていけば、
反応や持久力を伸ばす
ことができそうだ。
それに、キャトラ君。
聞けば、姫様もテニスを
始めておられるとか。
キャトラ
ああ、エクセリアね。
やってるみたいよ。
ならばテニスによる鍛錬は、
姫様も積極的になってくださる
のではないだろうか。
キャトラ
そういうことも気にするんだ。
お姫様の指南役も、
気苦労が多いのねー。
カグツチには、
『ドラグナーともあろうものが
球遊びか』と笑われたが。
キャトラ
相変わらずねー、
あのドラゴンは。
いつものことだ。
これでも、いざという時には
互いの息が合わぬことはない。
アイリス
信頼関係ができてるんですね♪
あ……ああ、アイリス君!
そう、カグツチは自分にとって
かけがえのない相棒なのだ!
アイリス
じゃあいよいよ、
テニスを騎士団で
取り入れるんですか?
あ……ああ、
そうだなアイリス君!
追々な!
キャトラ
アンタが女の子相手だと
変にアセっちゃうのも、
相変わらずねー。
男所帯にいたのが
長かったからって、いいかげん
慣れないもんかしらね。
思い出3 (LV40)
…………。
キャトラ
どうしたの考え込んじゃって。
なにかあった?
……君たちか。
実は先日、
我が竜騎士団の訓練で、
テニスを取り入れてみたのだ。
キャトラ
おっ!
とうとうやったのね団長どの!
楽しい訓練で意識カイカクね!
あくまで試験的に、だが。
アイリス
それでこの様子ということは、
だめだったのかしら……?
キャトラ
で、感触はどうだったの?
おおむね好評だった。
かなりの運動量を課しても、
皆、楽しんでいた。
キャトラ
あら、上々じゃない!
それでどうして、
ムズカシイ顔してたの?
それがだな……若い騎士の中に
初めてテニスに触れて
少し色めき立つ者がいてな。
『テニスを覚えたなら、女性の
愛好者たちとも交流がもてる
だろうか』……であるとか。
アイリス
それがなにか問題なんですか?
浮ついた空気が生まれて、
隊の規律がゆるむようでは
かえってまずい。
キャトラ
えー。そのくらい、
べつにいいじゃない!
ほぼ男所帯なんだろうし。
アイリス
だれもが一緒にできるのも、
テニスのいいところですよ?
キャトラ
ちょっと心配しすぎ
なんじゃない?
そうなのだろうか……?
キャトラ
ぜんぜん納得いってない
みたいね。
ムムム……!
思い出4 (LV60)
キャトラ
『テニスを持ち込むことで、
竜騎士団の規律がゆるんで
しまうかも』、だなんて!
ゲオルグ!
そんな心配アンタの
キユウにすぎないわ!
もっと信じなさい!
アンタの育てた騎士団でしょ!
……!!
キャトラ君……!!
アイリス
(キャトラ……!?
いきなりすごいテンションで、
いったい何を……?)
キャトラ
問題の根っこは、
むしろアンタの心の中に
あると見た!
テニスは浮ついたものだとゆー
考えが、心のどこか奥底に
あるんじゃないかしらっ!?
……いや、そんなバカな!
自分にそんな考えなど……!
まさか……っ!?
キャトラ
本当にないといえるの!?
まったく?ミジンも!?
ぐっ……!
いや自分は……しかし……っ!
ぬううう……っ!!
アイリス
……ああっ!ゲオルグさん、
だんだんキャトラの勢いに
圧倒されて……!
キャトラ
そんなものは、
もっとテニスに打ち込んで
吹き飛ばしなさい!!
…………!!
……そうか、キャトラ君。
今の自分には、
それが必要なのだな?
キャトラ
そうよ!
アイリス
(キャトラ……その断定に、
本当に根拠はあるの……?)
よし、わかった!いま一時、
何もかも忘れてテニスに
打ち込もうじゃないか!
キャトラ
いいわ!まずは練習よ!
主人公もつきあいなさい!
思い出5 (LV80)
――くっ!
ハァッ……、ハァッ……!
キャトラ
どうしたのゲオルグ?
もう限界?
……フフ。
まだまだだよキャトラ君!
こんどは何だ!?
キャトラ
――フッ。
仕上げは試合よ!
おう!望むところだ!
キャトラ
いいわ、その意気よ!
主人公!行きなさい!
主人公
!!
アイリス
主人公、
だいじょうぶかしら……?
キャトラ
べつにぶっ壊れやしないわよー。
***
いくぞ!主人公君!
――フッ。
……やはりやるな!
ならば、これならどうだ!?
フフフ、いいぞいいぞ!
主人公君!まだこれからだ!
キャトラ
いいわよゲオルグ!
すべてを忘れて
没頭するがいいわ!
***
ハァッ……、ハァッ……!
フ……やりきったな、主人公君。
……限界だ。一歩も動けん。
……ああ、見たまえ。
空が青いなあ……!
結局、決着はつかなかったが
……いつかまたやろう!
男と男の約束だ!
それまで勝負はあずけたぞ!
ハハハ!
キャトラ
フフ。惑いは消えたようね。
これでいいのよ。ウムウム。
アイリス
(これでいいんだ……
正直、なんだかよく
わからないけど)
思い出6 (覚醒進化) (LV100)
キャトラ
どう?
よけいな迷いは吹っ切れた?
――爽快な気分だ!
テニスではこんなにも
熱い勝負ができるのだ!
これを思い知らせれば、
血気盛んな部下たちのこと。
浮ついた考えなど、
もしあったとしても
吹き飛んでしまうに違いない!
アイリス
ゲオルグさん、ほんとに
迷いが消えたみたいね♪
キャトラ
よかったよかった♪
それじゃ竜騎士団の訓練に、
いよいよテニスをホンカク導入
するのね!
アイリス
(……そういえば、そもそもは
そういう話だったっけ)
そうだな……
……いや。
まだ結論には早いと考える!
いましばらく、
自分で試すとしよう!
キャトラ
一応聞くけど……
もう少し自分だけで楽しもう、
なんて考えは、カケラも
混じってないのよね?
な、何を言うのだキャトラ君!
そのような邪心はないと、
最初から言っているだろう!
キャトラ
そーお?
ならべつにいいけど。
アイリス
がんばってくださいね!
ありがとう!自分はやるぞ!
青春を取り戻すのは
まだまだこれからだ!
キャトラ
あ、本音がもれた。
その他
2016/10/01
01. Divine Dragon’s Saga | |
02. 大願成就! お正月を取り戻せ!inワイハの島! | |
03. 私立茶熊学園2016 Story | |
フォースター☆16th(10/31) | |
04. ドラゴンライダーへの道 Story | |
05. サマーバケーション2016 Story | |
フォースター☆19th | |
06. アイドルωキャッツ! | |
茶熊学園2017 Story |